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原作知識を使った全てを奪っておいて、今更勇者頼むというのは身勝手ではない?  作者: 安藤昌益


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終章

「陛下ー。神は何故、聖人の世を阻止するのだ?神は誤っている。何故だー!」

「何でい。三国志の英雄も、諸葛孔明も、梁山泊の豪傑も役に立たないじゃないか?この馬鹿野郎ども。せめて、6勇者と刺し違えて死ねよ。」

「な、なにを訳の分からないことを言っているのだ。お前は、陛下を愚弄する気か?」

「うるさい。お前達を信じたのに・・・。俺が、こんなにまでしてやったのに、全部無駄にしやがってどうしてくれるんだよ?」

「それはこちらのセリフだ。お前達の口車に乗って、陛下も皆も・・・。今、ここで責任を取れ。この下郎が。」

「自分の失敗を押し付けやがって。この始末どうしてくれるんだよ?この屑君主の馬鹿軍師、諸葛孔明もどきが。」

「訳の分からないことを次々に・・・。こ、この疫病神が、屑が。」

「ええとを・・・。お取込み中、申し訳ないのだが。」

と大軍配を捨てたスイート、実は諸葛孔明の転生体ということになっているが、とモブ転生者連合の親玉?が取っ組み合いとなっているところに、自分でも間が抜けているとは思いつつ、声をかけたのはグレート・ゼブラだった。

「お、お前は?」

とハーモニーするふたりだったが、諸葛孔明は逃げようともせず捨て身の攻撃魔法を放ち、もう一人は素早く逃げようとした。大火球がグレートの蹴りで弾き返し、2人を包みこんであっけなく全てが、底で終わった。その後、多分諸葛孔明のブス嫁だろうが、異形となって襲い掛かってきた。人間モドキだったのだろうか、誰もわからない、何故か記録が全く残っていなかったから、彼女に関する、スイートの妻に関する。しかし、ゼブラの妻達と師匠によって、激しいが短い戦いにより、最終的に塵となった。


 全ては終わった。責任と罪は死んだ者達に全て被せて、生き残った、大部分の転生者は少し早い遅いの違いがあったものの投降していた、者達は魔法で操られていた者達ということで寛大な措置、グレート・ゼブラの預かりとされ、彼の領地で自分達の転生の際に得たスキルと前世の知識でスローライフを始めることとなった。もちろん、スローライフ無双ということなどは、ありえないことで、スローライフそのままだった。それに満足できないものがいるのではないか、とゼブラは心配だったが、そういうことにはならなかった。皆、ささやかな幸せで満足してくれたのだった。


 原作では、原作での主人公は、最後は一大帝国の皇帝に選ばれ、大ハーレムを作り、大団円?と言う事になっていたが、その勇者の全てを奪っていた6勇者達は、適当な、自分が得たところのもので諦めることに、満足することになった。

 本来の主人公であるはずのグレート・ゼブラは、本当にそこそこの地位で、そこそこのスローライフを4人妻と楽しむことで満足する生涯を過ごしことになった。

 ちなみに、5人目の妻の座については、

「先生。絶対だめです。」

と言ってグレートは拒否したのだった。それでも、あきらめきれないのか、頻繁に来ては、彼の4人妻達、バディア達と火花を散らしていた。


 大帝国、そのようなもの、このような社会では困難だった。あの作品の作者の頭には、それがわからなかったのだろう。確かに帝国、巨大な帝国は出来たが、皇帝の権力の弱い大小さまざまな国・部族、有力都市、宗教指導者の集合体だった。何とか、制度、法をまとめて、それに従う体制にはなっているものの、神聖ローマ帝国のようなものだ、グレート・ゼブラ、6勇者をはじめとする転生者が知る。あ、神聖ローマ帝国というのものすら知らない者達もいたが・・・。

 ゼブラは関わりたくなかったが、成り上がったばかりに関わり合わざるを得なくなっていた6勇者達が、ときおり泣きをいれてくるため、その度に乗り出すこととなった、やむを得ず。それが何度かあった後、皇帝から相談を頻繁に受けることになってしまった。 単なる愚痴の聞き役から帝国統治に関する相談、はては新たに現れた、魔族すら、醜い、未知の化け物と恐れおののいた、異形の討伐まで関わり合うこととなってしまった。

「主人公じゃないんだから、助けてくれと言われても・・・。」

と心の中でぼやきながら、グレート・ゼブラは、快く、外見では、引き受けるのだった。


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