第九話 今後の方針
翌朝俺は目が覚めると前世の日課だったコーヒーを飲むことにした。
その時に食糧庫を覗いたがほとんどの食糧は腐っていたが異臭がするほどでもなかったのでやはりそこまで時は経っていないのだろう。
ここはこれからも使うことがある筈だからまずはこの家を掃除しないとな。
俺はまず、腐敗した食料を火魔法で燃やし、埃などは風魔法等で集め、その後に水魔法で水拭きをしたり、外の畑を土魔法で肥料が沢山あるいい状態にしたり等今まで凄く苦労していたことがあっという間に出来ることに興奮した。
またこの家に隠密魔法を使えないかと駄目もとで試してみたらまさかの成功して俺も近づかないと分からいようになった。
それにより、遠くから見たら俺の家が可視化できないが近くに来たら見えてしまうので結界魔法でも作ろうと思えた。
結界魔法を作ればもし将来仲間が出来たら仲間を守ることも出来るし町や都市とかも結界を作ることが出来たらこの世界はより一層平和になるだろう。
魔法により掃除はあっという間に終わったので今考えた結界を作ることにした。
俺は書庫で結界について調べながらやると結界は魔法で作る壁などをさらに強化したものだな。と思えたので壁がより凝固になり、守るのは自分ではなく味方で相手にばれないように可視化されないようにも出来る。
と、想像すると作ることが出来た。
そのも魔法作りに熱中してしまい相手を委縮させたりする威圧魔法、重力を操作できる重力魔法、モンスターなどを召喚して従属させることが出来る召喚を作った。
一度集中したら周りが見えなくなるのも変わっていないようだった。
威圧は喧嘩とか売られたとき用で重力魔法は対モンスター用、召喚魔法はどんなものが召喚されるか分からないからこれは封印でもしものとき用だな。
俺はこの後夜になった小屋に行った。
久振りに剣をうちたくなったのだ。
小屋に行くと何本も一度も使われていない剣が何本もあった。
あの時は精霊剣を作ることしか興味無くこの剣たちも何百万もしかねない逸品なのに申し訳ない。
俺は剣たちに謝罪をしながらアイテムボックスに入れた。使うことは無い可能性が高いがせめて一緒に旅はしたいと思ったからだ。
もしこの世界に剣術使いの人がいたら弟子にしてこの剣達をプレゼントしてあげればこいつらも本望だろうな。とないものねだりをしていると好いこと思いついた!
そうだ!将来魔法適正無いけど本気でモンスターと戦い子を集めて弟子を取り、剣術を教えてそれでもついてくる子に精霊剣はまずいから剣に魔法を付与してあげた剣をプレゼントして剣術を流行らしていこう!!
前にも述べたがこの世界の魔法適正はエルフの血が流れているはあるが全て才能が有るか無いかの世界なのだ。
そして才能が有っても努力するかは別であるといったが、この世界にはもし魔法適正さえ有れば、という人が少しはいる筈だ。前世の俺みたいに。
そんな子たちを俺が魔法以外の道を教えてやればいいのでは無いか?
俺は日本の時に好きな言葉があった。それは
「ノブレス・オブリージュ」
だ。俺はこの言葉を本当は少し違う意味だが、助けれる余裕がある人は苦しんでいる人に手を差し伸べないといけない。と解釈している。
偽善みたいだがそれを行える人は素直にかっこいいと思うし人として尊敬できる。
前世ではどちらかというと俺は手を差し伸べてもらう側だったかもしれない。
しかし今世は正直世界最強という自負もあるしそれを世界の為に使い、英雄になりたい。という他の人が聞いたら笑われるような凄く莫大で限りなく不可能に目標がある。
だから前世のように手を差し伸べてほしい子がいたら積極的に手を差し伸べて、弟子を育てよう。
俺は今世では時間が沢山ある。だから沢山手を差し伸べ偽善と言われる行為を本心から行おう。
それを行うには剣は隠すつもりだったが積極的に使っていかにといけない。
俺は魔法使いより剣使いとアピールして名声を獲得するのが一番かもしれない。
正直スローペースでもいいかな?と思っていたけどこの方針で行くならある程度飛ばしていく必要があるだろう。
だって人間には時間が限られているんだから。出来るだけ早く行動した方がいいだろう。
後、魔境の森を活動拠点にしよう。
魔境も森は、魔境の森の真反対側に4か国先にある死海に次いで二番目に危険と言われている場所だからそこで何度も生き返ってモンスターを倒して来たら名前はすぐに売れるだろう。
これである程度の活動方針は決定でいいかな?
二刀流の剣士として魔境の森で活動して名を売っていく。
ただの剣士だと物理攻撃が聞かないから剣に魔法を付与していることにしよう。
そうと決まれば早速魔法を付与した剣を作ったり作った後に魔法を付与できるかの事件を行おう。
俺はそれから俺は1週間籠りっきりで剣を作ったり実験を行い、火、水、土、風、光、闇、雷、氷、毒を付与した魔剣とどの属性でも付与出来、2属性以上を混ぜて使うことも出来る剣を二つ作った。
取り敢えず付与できる剣を二つ鞘に入れて腰に取り付け準備が完了した。
よしウィール皇国に行きますか。