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短編集 冬花火

平和のためには何をしよう

作者: 春風 月葉

 平和のためにと武器を取り,私たちは戦った。

 平和のためにと争って、いつしか戦火は広がった。

 平和は消えた。

 誰の手で?

 平和は死んだ。

 誰のため?

 祈った平和は崩れ去り。

 誓った同士は倒れ去り。

 私は一人、残された。

 ここは故郷、愛しき故郷。

 ここは戦場、憎き戦場。

 どうしてここは燃えている?

 どうして私は泣いている?

 平和のためにと武器を取り、平和のためにと争って、平和は壊れて虚しくて。

 誰のせい?誰のせい?

 真っ赤な色した私の手、真っ赤な手をした屍達。

 ようやく私は気が付いて、自分がやったと気が付いて。

 私は真っ赤な殺人鬼。

 私は手段を誤った。


 平和のために武器を捨て、私たちは戦った。

 平和のためにと考えて、いつしか世界は広がった。

 平和のためにとペンを取ろう。

 平和のためにと声に出そう。

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