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最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ  作者: 紙城境介
4th Quest - 最強カップルのVR学園生活

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223/262

第218話 百空学園生徒会


「《ケージ》さんに《チェリー》さんですね。承りました。百空学園へようこそ!」


 長い坂を上った先にある関所で、チェリーが門番NPCから通行手形を返してもらう。

 門を通り抜け、振り返ってみれば、そこには緩やかにカーブする煉瓦の壁がずーっと左右に広がっていた。

 百空学園の《本校》と《校下街》を仕切るパーティションだ。


「なんかテーマパークみたいだな」


「似たようなものですよ。百空学園は学校として運営されているわけじゃありません。たまにイベントとして、有志による講義があったりはするみたいですけど――実際には『学校』をモチーフにとったVRテーマパークですからね」


 関所のような場所――《正門》を抜けて少し歩けば、そこは円形の広場になっていた。

 噴水を中心としたオーソドックスな作りだが、端のベンチに座って談笑しているプレイヤーも、シートを広げて露店を出しているプレイヤーも、誰もが俺たちと同じ、学ランまたはセーラー服だ。

 セーラー服姿のチェリーは、石畳ならぬ煉瓦畳を足裏で軽く叩きつつ、


「基本的に、本校の敷地内は『PK禁止』と『照準不能』の《法律》によって守られています。ですが、それでも防ぎようのない破壊行為や傷害行為はありますからね」


「仮に誰かが襲われたり、建物が壊されたりしても、要所要所で出入りの記録を取っておけば犯人の特定も容易になる、か」


 チェリーは返してもらった通行手形を手の中でもてあそび、


「このネーム入り通行手形の片割れを押さえていれば、今現在、誰が学園内にいるのか一目瞭然ですからね」


《通行手形》は、同じ形に加工された二枚一組の木の板で、主にチケットのような使い方をされる。

 片方を来場者が、もう片方を会場側が持っておき、入場チェックの際に照らし合わせて本人確認をするわけだ。

 原始的だが、安価かつ製造が容易で、しかも通行手形自体に《所有権》のログが残るから偽造も不可能。案外、理に適ったやり方なのだ。


 ちなみに『照準不能』ってのはPK禁止エリアでよく設定されている法律で、その名の通り、魔法やスキルで他者を照準できなくするものだ。

 チェリーがよく使う《ボルト・スォーム》なんかもそうだが、一度に大量の対象を取る大規模魔法は、手動照準が不可能であることが多い。

 そして『PK禁止』の法律はいかなる攻撃からもHPを守ってくれるが、それ以外の、特殊な状態異常からは守ってくれない。その手の魔法を使ったテロの対策というわけだ。


「大変だな……。百空学園くらいの有名どころになると、いろんな奴が絡んできそうだし」


「最初は学園メンバーの誰かに定額課金してる人だけ中に入れるようにしようかって検討したらしいですよ。でもそれ、ある種のRMTになっちゃうので」


「確かに……。MAO内のスペースをリアルマネーで売ってることになっちまうか」


「だから《学園祭》も毎年無料開放しているんですよね。代わりにスポンサーがいろいろ付いているらしいですけど」


 煉瓦畳の道に沿う形で、見慣れた形の校舎がいくつも建っている。

 その中はどこも賑々しく、二日後の学園祭に向けて準備が進んでいることが窺えた。

 すでにいくつか窓から宣伝の垂れ幕が下がっていて、その中には現実で見覚えのある飲食店のものもあった。


「いわゆる『案件』ってやつだな」


「一本だか二本だか宣伝動画を出すのとは規模が段違いですけどねー」


 何せここはVR世界。バーチャルギアさえあれば、世界中どこからでも来られる場所だ。

 強靱で知られるMAOのサーバーも、学園祭の日ばかりは一時的に強化されると言われている。


「呼ばれてるのは、生徒会室だっけか?」


 林立する校舎の間を彷徨うだけで一日が終わりそうだったので、目的を確認した。


「ええ。媚び媚び姫曰く、私たちに捜査依頼を出した方が出迎えてくれるそうです」


「捜査依頼ね。いつの間に探偵になったんだ、俺たちは」


「たまにはいいんじゃないですか? 百空学園の方と直接お話しする機会なんて滅多にありませんよ。しかも生徒会メンバーなんて」


 チェリーだって大して知りもしないくせに、ミーハーだな。

 しかし、百空学園生徒会といえば、俺でも知ってるビッグネームだ。

 百空学園はただデビューするだけでもチャンネル登録者数10万人を超えるバケモンVtuberブランドだが、その中でも特にトップ層のメンバーは《生徒会》と呼ばれるユニットに組み入れられる決まりである。

 その中でもさらにトップ――つまりトップ・オブ・トップが《生徒会長》。百空学園の顔となる存在だ。


 俺たちに依頼をしてきたのは生徒会長ではなく《庶務》の生徒会メンバーだと聞くが、それでも100人以上在籍する百空学園で5本指に入る、超人気配信者であることに違いはない。

 同じく人気配信者であるセツナよりも、さらに数段上。メジャーデビューもしてる正真正銘の芸能タレントである。


 そんな奴が、ただのゲーマーでしかない俺たちにわざわざ時間を割いて、しかも配信外で会うっていうんだから、これがどれほどの異常事態なのか……いまいち実感が湧かない。


「で? 生徒会室ってのはどこにあるんだ?」


「あそこですよ」


 そう言ってチェリーが指差したのは、校舎の向こうに高く聳え立つ時計塔だった。

 高さ100メートルはあろうかという、学園内で紛れもなく一番の巨大建築物である。上部に据えつけられた大時計が、現在時刻――午後4時18分を指している。


「やべ。約束って4時半だよな?」


「急ぎましょうか。生徒会室はあの時計塔の上のほうにあるそうです」


「……上るのかよー……」


「ふふ。エレベーターの中で手を繋いでてあげましょうか? 高所恐怖症の先輩?」






 時計塔の一階エントランスは学生服を着た観光プレイヤーでごった返していた。

 その中を抜け、いったん水位式エレベーターで8階まで上がった後、また別のエレベーターに移る。

 こちらは特別な通行手形がないと使えないエレベーターらしい。

 チェリーがUO姫から預かった手形を、ホテルのカードキー入れみたいなところに差し込むと、エレベーターの扉がひとりでに開く。


「わ。いい景色!」


 チェリーは嬉しそうに声を上げたが、俺は反対に凍りついていた。

 ガラス張りで、外が見えるタイプのエレベーターだったのだ。

 ホントふざけんな! こういうエレベーターを作る奴! 何の意味があるんだよ! 学園が一望できて綺麗だってか? 別のとこでやれ!!


 先にエレベーターに乗り込んだチェリーが、振り返ってくすりと笑った。


「はい、先輩」


 そして、手を差し伸べてくる。

 さっきの話は本気だったらしい。


「……いらん!」


 俺は震えそうになる足を無理やり動かしてエレベーターに乗り込むと、扉側を向いた。

 ガラス張りになっているのは扉から見て奥側だけだ。そっちを見なけりゃいいだろ!


「ふふっ」


 チェリーはかすかに笑うと、ちょっと爪先立ちになって18階のボタンを押し、……自分の肩を、俺の肩に軽く触れさせる。


 ごぽごぽごぽ、と水が下に流れていく音が聞こえ、ケージ(俺じゃなく、エレベーターのほう)が押し上げられていく。

 十数秒後、やっとの思いでエレベーターを出ると、俺はぜはあと息をついた。


「いやあー、絶景でしたね、先輩!」


「……お前も外見てなかっただろ……」


「ふふ。そうですね。先輩ばかり見ちゃってました」


「……あっそ」


「頑張ってる先輩、カッコ良かったですよ?」


「あっそ!」


 馬鹿にしよってからに!

 一階に比べると嘘のようにひと気のない廊下を、ずんずんと進んでいく。

 毛足の長い絨毯に足音が吸い込まれ、廊下にはチェリーのくすくす笑いだけが響いていた。


 生徒会室、とプレートに書かれた重厚な扉の前まで来ると、チェリーがコンコンとノックした。


「失礼します。お話しを受けて参りました、チェリーです」


 約束の4時半は近い。依頼者はすでに中にいるかもしれない。

 案の定、凜とした女性の声が、ドアの向こうから聞こえてきた。


「どうぞ入ってくれたまえ。鍵は開いている」


「……入って?」

「……くれたまえ?」


 口調に首を傾げる俺たち。

 まあ、MAOでは、変な口調なんて珍しくもないか。

 そう思ったところで、チェリーがノブを捻った。


 広い部屋だ。

 手前にはローテーブルを挟んでソファーが向かい合った応接セット。中心には生徒会メンバー用と思しきデスクが四つ並んでいて、そして最奥には、ガラス張りの壁を背にしてひときわ重厚なデスクが置かれている。

 生徒会室というより社長室のような雰囲気だった。


 一番奥の、一番偉そうな席に、彼女は座っていた。

 いわゆる烏の濡れ羽色ってやつか、艶のある黒髪を、背中の辺りで一つに縛っている。

 こちらを見る目は怜悧で、口元には薄笑みが浮かんでいる。

 身に纏うセーラー服はチェリーのとは違い、空色を基調とした特別仕様だ。

 そして左の二の腕に着けた腕章には、『生徒会長』と印字されていた。


 俺はその顔を知っていた。

 動画サイトのサムネイル、あるいはSNSのファンアートで、幾度となく見たことがあった。


 百空学園生徒会長――《天初百花(あまういももか)》。

 現代Vtuber界のトップ・オブ・トップが、俺たちを出迎えたのだった。


「ようこそ、百空学園生徒会室へ。私が生徒会長、天初百花です。……そんなところに突っ立ってないで、そちらに腰掛けてくれたまえ。今お茶を淹れよう」


 演劇めいた口調で、応接セットのソファーを薦められる。

 俺たちは言われるままに腰を下ろしつつ、困惑の眼差しで、会長席から立ってお茶の準備を始めた天初百花の背中を見た。


「(どっ……どういうことだ? 俺たちに捜査依頼したのって天初百花だったのか?)」


「(違いますよ! 媚び媚び姫は、庶務の《雨矢鳥(あまやどり)フラン》さんだって言ってました!)」


 UO姫に一杯食わされたか?

 あいつ、そういう意味のない嘘(それでいてシャレにならない)つくところあるからな。


「(どっ、どうしましょう……! サインとかもらっといたほうがいいですか!?)」


「(VRでもらってどうすんだよ。それでも相当な値がつきそうだが……)」


 俺は今回の話をUO姫から聞いた後に調べた、天初百花の公式紹介文を思い出す。


【天初百花】

【文武両道、質実剛健、才色兼備の完璧超人。後輩思いな一面もある】


 依頼者はUO姫の友達だって話だったが、そんな完璧超人様がどうしてよりによってあいつと友達なんだろう――


「あっづッ!!」


 急にそんな悲鳴が聞こえて、俺たちは振り返った。

 横倒しになったカップから零れた紅茶が絨毯に滴り、天初百花の細い指先でちらちらと赤いダメージエフェクトが弾けていた。

 チェリーがおずおずと言う。


「だ、大丈夫ですか……?」


「だ……大丈夫大丈夫。完璧超人だからね」


 天初百花はそう言って笑い、カップに紅茶を注ぎ直す。

 いや……完璧超人って、自分で名乗るやつじゃねえと思うけど。

 っていうか、MAOじゃ熱いとかわかんないはずだよな? 明らかにビックリしてつい言っちゃったやつだよな?


「お待たせしたね」


 トレイに三人分のカップを載せて、天初百花がやってくる。

 彼女は非常に慎重な手つきで、俺たちの分のカップをテーブルに置き、


「遠慮なく飲んでくださ――くれたまえ。なかなかのものだと思うよ。私は完璧超人だからね」


 最後に付け加えた言葉で信頼度が急激に下がった。

 だが、試しに唇をつけてみた紅茶は、確かになかなかのものだった。レアな茶葉を使っていそうだ。


「(なあ、どういうこと? この人、いまいちキャラが掴めねえんだけど)」


「(……もしかして先輩、公式サイトの紹介文、鵜呑みにしてるんですか?)」


「(は?)」


「(いえ……なんでもありません。ピュアな先輩のままでいてください)」


 説明しろや!


「ケージさんにチェリーさん……だったね」


『だったね』までの間はなんだ。語尾に迷ってんじゃねえのか。


「すみません――すまない。君たちを呼んだのはフランちゃんなんだけど、少々遅れていてね。たまたま私の手が空いていたから、代わりに来させてもらった」


「学園祭の準備で忙しい時期なのに、ありがとうございます。雨矢鳥さんに、何かトラブルでもあったんですか?」


「いや……その……実はついさっき、フランちゃんからメッセージが返ってきたんだけど」


「はい。何と?」


「『いまおきた』と」


「……………………」

「……………………」


 ただの寝坊かよ!!


「呼びつけといて本当にごめんなしゃいっ! フランちゃん、いつも時間にルーズで……」


 凜とした雰囲気はどこへやら、天初百花は申し訳なさそうに頭を下げる。

 うーん……なんとなくわかってきたぞ。

 要するに、ロールプレイが下手な人らしい。


「今回、お願いしたかことについては、私のほうからご説明しま――しよう! フランちゃんもすぐに来ると――」


 そのとき、生徒会室の壁に、突如として扉が現れた。

 驚くようなものじゃない。

 MAOにログインするとき、必ず通る扉――ログイン空間の出口だ。

 それがギイッと音を立てて開くと、一人の少女が現れる。


「――くあ~……」


 大きく口を開けて欠伸して、少女はくしくしと目元を擦った。

 大きなツインテールと大きなドクロの髪飾り、そして白を基調とした特殊仕様セーラー服が印象的な少女である。

 とろんとした大きなタレ目は、見ているだけでこっちが眠たくなってくる。セーラー服の上に薄いピンク色の『着る毛布』を羽織っていて、その裾をずりずりと絨毯に引きずっていた。


「ふ、フランちゃん! 遅いよぉ! もうお客さん来てるよ!?」


「ん~? や、しっけーしっけー」


 天初百花が慌てて立ち上がり、少女の腕をぐいと引く。

 少女は引っ張られるまま、俺たちの対面にポスンと座らされた。


「ほらフランちゃん! 挨拶挨拶!」


「え~、いつものやつ?」


「普通のやつでいいよ! 配信外なんだから!」


「あ、そっかぁ」


 ふにゃっとした声で言うと、毛布少女は座ったままぺこりと頭を下げる。


「雨矢鳥フランですぅ。すみませぇん、あたし夜型で……」


 いや、もう夕方だけどな。夜型でも普通起きてる時間だけどな。

 ダメ人間そのものの挨拶に対し、しかしチェリーは柔らかに、


「いえいえ、そんなに遅れてませんし」


「あ、そうっすね。だったら大丈夫ですね」


「自分で言うことじゃなかばい!」


 隣に座った天初百花に(方言で)ツッコミを入れられても、「あはは~」と笑っている雨矢鳥フラン。

 俺は事前に調べた公式紹介文を思い返す。


【雨矢鳥フラン】

【常に寝ぼけ眼なスーパー省エネ少女。いつどこでも寝られるように、愛用の着る毛布が手放せない】


 ……どうやらこっちはロールプレイではなく、素のようだった。

 これがウン十万もの登録者を抱える超人気配信者……。


「本当にごめんなさ――すまない、チェリーさん。この子はいつもこの調子で」


「あれぇ? 百花せんぱい。配信外なのにその口調なんですかぁ?」


「私はいつもこの口調だ!」


「配信でもいつも、5分くらい経ったらほぼ博多弁になってるじゃないですかぁ。もう完璧超人設定捨てたらどうです?」


「やだー! 私ゃ完璧超人の生徒会長とー!!」


 けらけら笑う雨矢鳥フラン。

 事前に調べた限りでは、設定的にも芸歴的にも、天初百花のほうが先輩のはずだが、実際には雨矢鳥フランのほうが主導権を握っているように見えた。


「配信外でも仲がいいんですね、お二人は」


 チェリーがそう言うと、雨矢鳥フランが「おっ」と眉を上げる。


「リスナーさんですか?」


「『雨天決行』はちらっと聞いたことがあります」


「そうですか~。まああたしは《晴天組》派ですけど」


「おいこら! またややこしいことを言う!」


 ……?

 いまいち話の内容が掴めなかったが、尋ねる勇気もなかったので黙っておく。あとでチェリーに訊こう。


「う~ん……」


 雨矢鳥フランがだるんだるんになった着る毛布の袖で口元を隠し、俺たちを観察した。


「なんといいますか……ミミちゃんの紹介にしては、ちゃんとしてますね。もっとヤバい人が来ると思ってました」


 なんだと思われてんだ、あいつは。


「そちらのほうこそ、あの女の友達という割には癪に障りませんね」


 お前もなんだと思ってんだ、あいつを。


「失礼ですが、どうしてあの女の友達なんてやってるんですか? 炎上のリスクしかないと思いますけど」


「ん~。気が合うんですよねぇ、なんか。何なら百合営業もアリなくらいです。まー『そういうのはパス』って言われちゃったんですけど」


 UO姫と百合営業。

 ……冗談でもそんなことを言う奴が、この世にいようとは。


「ねえ、フランちゃん。そろそろ本題に入ったら?」


 すっかり素の口調になった天初百花が言う。


「あ~、そうだそうだ。すみませぇん。あたし、雑談が好きで」


「そうですね。それでは――」


 チェリーは少し真剣な声音で言った。


「――《赤統連》第六席・《虚面伯》の捜査依頼とのことなんですが、具体的に、私たちに何をしてほしいんですか?」


「それはですねぇ――」


「え? ちょっと待って?」


 雨矢鳥フランの言葉を遮って、天初百花が驚いた顔で隣の雨矢鳥を見た。


「フランちゃん――話、まだ通しとらんかったと?」


「今から通しますよ?」


「配信は今夜からばい!? ギリギリすぎるやろ!!」


「大丈夫大丈夫~。台本とかもないし~。断られても、まあ何とかなるでしょ~」


「「……??」」


 俺とチェリーは揃って首を傾げた。

 ただ、嫌な予感だけが加速し続けていた。


「えっとですねぇ」


 あのUO姫の友達だという少女は。

 その前評判に違わぬ爆弾を、大して表情も変えずに放り込んでくる。


「今夜から、《虚面伯》を捕まえる配信をやるんで、それに出てもらえませんかぁ?」


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― 新着の感想 ―
[一言] 他県人にあるある なんでも語尾に「ばい」つけてりゃ博多弁だと思ってんの? ちょいバカにしすぎ。
[一言] よっしゃ
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