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最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ  作者: 紙城境介
3rd Quest Ⅴ - 最強カップルと呪われし想い

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第187話 呪転最終戦場ダ・アルマゲドン:第二次結界攻略戦・騎士


「――ぶはッ!!」


 ようやく水面に出ると、俺は溺れるようにもがきながら陸の上に上がった。


 そこは、湖のほとりだった。

 俺の他にも、UO姫と一緒に来た騎士たちが、水浸しになって肩で息をしている。


「はあっ……はあっ……! くそっ!」


 拳を乱暴に地面に叩きつけた。

 視界についさっきの光景がオーバーレイする。

 真っ暗な水底に沈んでゆく、UO姫の姿。

 たった一人、動けもせず取り残されたのに……たとえゲームだって、怖くないはずがなかったのに。


 あいつ―――笑ってやがった。


「――呪いだ」


 と。

 呪わしい声がした。

 振り返ると、星空を鏡映しにする湖面の上に、漆黒の翅を広げた男が浮遊していた。


「……自らが幸福になれなくて、どうするというのだ。報われもしないのに、尽くしたところで意味はない。それを是とするものがあるとしたら……それは呪いだ。呪いだよ」


 唱えるように。

 噛み締めるように。

 男は何度も呟いて、漆黒の空を見上げる。


「――ああ。この世界は、呪われきっている――」


 悲嘆とも憤慨ともつかない声。

 色を混ぜすぎれば黒になるように、その言葉にはのっぺりとした闇しか感じない。


 視線が降りる。

 天を仰いだ男の顔が、俺たちのほうを見る。


「倒す」


《呪王》は宣言した。


「私は君たちを、倒さねばならない――世界を私の呪いで染めるために」


 漆黒の翅で身体を覆ったかと思うと、《呪王》はそのまま闇に溶ける。

 直後、ほんの数秒後のことだ。


 凄まじい咆哮が、遠雷のように彼方から響いてきた。


 俺は直感する。

 この声は、《天魔大将軍イザカラ》のそれだ。


「……この気持ちが、呪いなんだとしたら」


 俺は立ち上がり、咆哮の聞こえた空を見やった。


「俺たちはきっと、呪われててもいいんだよ」




◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆




 俺とUO姫の騎士たちはすぐに他の捜索隊と合流し、イザカラのテリトリーに向かった。

 馬がぶっ倒れそうになるほど全速力で走り、クレーターの縁に立って戦場を見下ろす。


 クレーターの底に立つ赤い甲冑の巨人――《天魔大将軍イザカラ》には、陽炎のようなオーラが棚引いていた。

 肩の上には《呪王》の姿。

 5段に及ぶHPゲージは、ビビることに残り2段ちょっとまで削られていた。


 だが、この数十分、孤軍奮闘していた《聖ミミ騎士団》はほぼ壊滅状態だ。

 あちこちに人魂が散在し、《巨人》火紹を含むわずかなメンバーがかろうじて立っている。

 彼らにしたって、イザカラの嵐のような攻撃を耐え凌ぐのが精一杯で、もはや反撃なんかしている余裕はない。


 撤退して然るべき状況だ、普通なら。

 だが、交戦状態を解いてしまうと、ほんの少しの時間経過でイザカラのHPが回復してしまう。


 ……これは、チャンスなんだ。

 本来なら、《呪王》が来なくたってイザカラの戦場はおしまいだった。

 加勢に向かうなら他の十二剣将のところに行くべきだった。

 だが、《呪王》は俺たちに拘った。

《呪王》という最大戦力を空振りさせたんだ。これはチャンスなんだ!


《呪王》を他の戦場に行かせてはいけない。

 撤退の二文字は俺たちにはない。

 だから。


 今ここで、倒すしかない。


 俺は《魔剣再演》のクールタイムをチェックした。

 ……残り1160秒。

 20分弱も残っている。

 その頃には、クロニクル・クエストの制限時間が24時間を切ってしまう。

 つまり、ここで使えば、《呪王》戦では使えなくなるってことだ。

 ……《魔剣再演》なしで乗り切るしかない。


 俺はメニューを開き、大急ぎでショートカットの内容を調整した。

 体技魔法をひとつ外し、新たに入れるのはスキル。

《ウォークライ》。


「――俺が盾役(タンク)をやる」


 決意を込めて宣言すると、《聖ミミ騎士団》の騎士たちは一斉に俺を見た。


「俺がイザカラを引きつける。その間に、お前らは全員でダメージを稼いでくれ」


「全員で……だと?」

「それは、貴様が一人でタンクを務めるという意味か!?」

「馬鹿言うな! あんたの《魔剣継承者》は紙耐久クラスだろうが!」


「《回避盾》だよ。攻撃は全部避ければいい」


 VRじゃないMMORPGなら、AGIを上げておいたり、それ用のスキルを準備しておけばシステムが勝手に攻撃を回避してくれるかもしれない。

 だが、ことVRMMOにおいては、敵の攻撃を回避するにはプレイヤースキルに頼る他はない。


 だから、少なくともMAOでの回避盾は凄まじい難易度だ。

 まず、やる奴はいない。

 俺も好きこのんでやることはない。

 だが。


「この状況からあいつに勝つには、短期決戦に賭けるしかない」


 陽炎を棚引かせる巨大武士を見下ろし、俺は言う。


「タンクやヒーラーを全員アタッカーやバファーに回すくらいじゃないと話にならない。それを実現するには、俺が一人で回避盾をするしかないんだ。……なんてったって、攻撃を全部避けちまえるなら、回復さえいらなくなるんだからな」


「り、理屈で言えばそうだろうが……」

「……正気か……?」


「正気で倒せるような相手じゃない」


「俺たち全員が攻撃に回って、お前はヘイトを維持できるのか!?」

「そ、そうだ! まともなスキルもないんだろう!?」


「気兼ねはいらねえよ」


 俺は背中から魔剣フレードリクをすらりと抜く。

 銀色の輝きが、夜のダ・アルマゲドンの闇を清冽に引き裂いた。


「俺が、お前ら全員よりダメージを出せばいいだけの話だろ?

 ――そのくらいできねえと、あんたらのお姫様に助けてもらった価値がねえよ」


 騎士たちは息を詰めて、俺の顔を見た。

 測るように。

 確かめるように。

 やがて、


「――よく吼えた」


 と、誰かが言った。


「その大言壮語、小気味よしッ!!」

「そうだッ、証明してみせろこの野郎!!」

「ミミ様の判断は、決して間違いじゃなかったんだと!!」


「ああ。―――行くぞッ!!!」


「「「ォおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」」」


 雄叫びを上げながら、俺たちは一斉にクレーターを駆け下りた。

 火紹たちが気付いて振り返る。

 続いてイザカラの目が俺たちに向く。


 そうだ、こっちを見ろ。

 俺を見ろ。

 てめえの敵はこの俺だッ―――!!!


第五ショート(キャスト・)カット発動(ファイブ)!!」


 地面を蹴りながら、全身に嵐をまとった。

 イザカラの弱点属性は風。

 弱点部位は首元。

 最も痛い攻撃を、最も痛い箇所に、最も高い威力で―――!!


 風属性、刀剣系、奥義級体技魔法。

 ―――《鳥嵐烈閃(ちょうらんれっせん)》。


 まとった嵐が鳥のように翼を広げ、直後、無数の風に分裂する。

 分裂した風は、そのひとつひとつが鋭利な刃。

 それらが甲冑の隙間を縫うようにしてイザカラの首元に殺到し、それから、風に背を押された俺がロケットのごとく突撃する。


 剣先が深々とイザカラの肌に突き刺さった。

 同時、苛立った声がすぐ近くからした。


「……呪わしいッ……!!」


 大量のダメージエフェクトが目の前に撒き散り、「オノレェッ!!」とイザカラが怒りの声をあげる。

 俺が着地する前に、イザカラの太刀がブウンと振るわれた。


 その横薙ぎの一撃に、俺は本来なら消し飛ばされていただろう。

 上半身と下半身が泣き別れになる間もなく、HPを消し飛ばされて人魂と化していただろう。

 だが、今だけはそうなるわけにはいかない。


第三ショート(キャスト)カット発動(・スリー)!」


 ――《焔昇斬》。

 炎を棚引かせながら、剣を頭上に振り上げる。

 それに引っ張られるようにして、俺の身体もまた、ふわりと数十センチ上方に浮いた。


 ゴオゥン! と足元を大太刀が通り過ぎる。

 風圧に煽られて崩れた体勢をどうにか立て直しながら、地面に着地した。

 見上げれば、イザカラの視線は完全に俺に向いている。


「行けッ!! 今のうちだ!!」


「「「おおッ!!」」」


 騎士たちが雄叫びを上げながらイザカラの側面に回った。

 それを見て、火紹たち生き残りも俺たちの意図を知った。

 寡黙な巨人が、愕然とした様子で俺を見る。

 俺が無言でサムズアップを送ると、火紹は表情を引き締めて顎を引いた。


第四ショート(キャスト)カット発動(・フォー)!!」


 ダメ押しの《ウォークライ》でいっそうタゲを取ると、イザカラは轟然と大太刀を振り上げる。

 その間に、白銀の騎士たちがイザカラの足元に取り付いた。


「我らがミミ様のためにッ!!!」


 口々に叫びながら、剣を、槍を、槌を、次々にイザカラの足に叩きつける。

 それを意に介した風もなく振り下ろされた大太刀を、俺は最小限の動きで躱しながら距離を詰めた。


 削る、削る、削る。

 HPを削る。

 ほとんど捨て身に近い攻勢は、段違いの速度でイザカラのHPゲージを減らす。


「――なぜ……! なぜッ!!」


 ゲージが2段目に入ったとき、イザカラの肩の《呪王》が煩わしげに叫んだ。


「報われたいと、そう思わないのか、貴様たちはッ!! 誰を、何を押しのけても自分こそが、と、そうは思わないのかッ!!!」


 イザカラが「ムシケラァッ!!」と叫んだ。

 巨体が旋転する。

 大太刀がスクリューのように回転し、群がっていた騎士たちをまとめて吹き飛ばした。


 しかし、誰もがすぐに立ち上がる。

 蹴散らされて、なお。

 通じなくても、なお。


「――思うに決まってんだろッ、馬鹿野郎がァッ!!!」


 金髪の長髪を兜から伸ばした王族風の男が叫ぶ。


「俺たちゃ変態なんでなあ!! 尽くすのが喜びだ!! 頼られるのが報いだッ!!」


 髪を逆立てた魔法使いの男が《エアガロス》を放つ。


「彼氏になんてなれねえよ!! わかってるよ最初からっ!! ――だが、それでもッ!! 俺たちは、彼女の夢に尽くすと決めたんだ―――ッ!!!」


 それは、たった一人の――


 万人に認められたアイドルでもなく。

 ポリゴンで作られたアバターでしかない。

 ただのゲームの、ただのユーザーの。


 ――ただの女の子に、忠を尽くすと決めた男たち。


「…………ぬるま湯の、幻想をッ…………!!」


 低く響いたのは、普段は一言も喋らない火紹の声だった。


「この鎧で、盾で、武器で守る……!! 彼女の笑顔に救われたおれたちの、それが忠義ッ…………!!!」


 巨人の手にある、巨大なメイスが。

 轟然と大気を割り、イザカラの向こう脛に吸い込まれてゆく。


「《呪王》よ、その目に焼きつけろッ!! 究極の姫に傅くべきは、究極の騎士に他ならないッ!!!」


 鐘を打つ撞木のごとき強烈な一撃が、イザカラのみならず周囲の大気までビリビリと震わせる。


 ぐらり、と。

 イザカラの巨体がふらついた。


 それを見上げ、は――と、俺は口角を上げてしまう。


「……ああもう、わかんねえよ」


 これほどすげえ奴らに囲まれて。

 これほどすげえ奴らに愛されて。

 どうしてアイツは、俺なんかに拘るのか。


 だが――そう。だが。

 だからこそ、真剣に向き合わなきゃいけないんだろう。

 だからこそ、真剣に拒絶しなきゃいけないんだろう。


 これからも俺は、きっとあいつのことを傷付ける。

 それは規定路線の未来で、避けようのないことなんだろう。

 あいつがそういう生き方を選ぶ限り、俺もそれに付き合ってやらなきゃいけないんだろう。


 それでも。

 それでも、だ。


 一度だって、思ったことはない。

 傷付けてもいいだなんて、そんな風に、思っていいわけがない!!


第二ショート(キャスト)カット発動(・ツー)!!」


《縮地》。

 一時的にAGIを2倍にし、ふらついたイザカラに高速で肉迫する。


 飛躍的に向上したAGIは、跳躍力にも加護を与える。

 地面を蹴り、跳び上がった。

 後ろにふらついて曲がった膝を足場にした。


 そして、イザカラの肩へ。

 その上に立つ、《呪王》の目の前へ。


「――侮辱を、撤回してもらうぜ」


 俺を見て、《呪王》は表情を歪めた。


「あいつは繰り返すだろう。どれだけ傷付いても、翌日にはケロッとして、同じことを繰り返すだろう。――だけど、それを無価値だと、他の誰に決められるッ!! あいつ自身以外の誰にッ!!」


 それにどんな意味があるのか。

 それにどんな価値があるのか。

 俺にだってわからない。

 理解できない。

 共感できない。

 あいつ以外の誰にもわからない。


 だが、それでも尊重するのだ。


 何度でもあいつを傷付ける俺にとって、それが最大限の、払うことのできる限りの、敬意なんだよッ……!!!


「払え、《呪王》ッ!! あいつの生き方を侮辱した、その代償をッ!!

 ――第五ショート(キャスト・)カット発動(ファイブ)!!」


 再び俺の全身を嵐がまとい、翼のように左右に広がる。

 無数の風の刃が弧を描いて《呪王》に殺到した。


「おッ……おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!?!?」


 風が《呪王》の全身を切り刻む。

 ダメージエフェクトが幾筋も散り、漆黒の光で編まれた翅が散り散りに引き裂かれた。


 トドメだ……ッ!!

 最後に、俺自身が突撃する。

 差し向けた剣先が、《呪王》の胸の中心を狙う。


 倒せるかもしれない。

 頭の端でそう思った。

《カース・パレス》に突入するまでもなく、この男を、この場でッ―――




「―――認める、ものか」




 ガキンッ! と。

 歯車が噛み合わなくなったかのように、俺の動きが止まった。


《鳥嵐烈閃》の風が大気に散る。

 前に突き出した剣先に、もはや突進力はない。


《呪王》の手が、俺の剣を掴んでいた。


「……認めるッ……ものかァああぁッ!!!!」


「んおっ……!?」


 ぐん、と身体が押し戻された。

 と、思った直後。

 俺の身体は砲弾のように吹き飛んで、クレーターの湾曲した地面に叩きつけられていた。


「げほッ、げほッ……なんだ……!?」


 粉塵で咳き込みはするが、HPは残っている。

 力尽くで、押し返された……!?


「――報われたいと。結ばれたいと」


 イザカラの肩を見上げると、底光りする二つの眼光が、溢れんばかりの敵意を込めて俺たちを睥睨していた。


「そう思うのが、普通の在り方だ。そう思うのが、在るべき姿だッ……!!

 私がおかしいのではない。私が呪われているのではない。

 もし、この感情を呪いと呼ぶのなら―――!!」


 散り散りになったはずの、漆黒の翅が。

 空を、覆う。


「―――お前たちこそ、呪われてしまえばいい……ッ!!!」


 イザカラが大太刀を大上段に振り上げた。

 逃げろ、と誰かが叫んだ。




 その直後に、世界が爆発した。




 手足が消し飛んだと錯覚するほどの、それは衝撃。

 自分が地面を転がされていると知覚するのにも、たぶん10秒は要した。

 これが生身の肉体だったなら、鼓膜は破れ、平衡感覚はぐちゃぐちゃになっていただろう。

 だから、俺が顔を上げることができたのは、奇跡にも等しい偶然だった。


 立っている人間は、いない。

 誰もが地面に伏し、……あるいは、人魂となってぼんやりと光っている。

 瞼の裏に映る簡易メニューでは、俺のHPが真っ赤に染まっていた。

 きっと1ミリもない。

 小石を投げつけられるだけで死に至る虫の息。


 ただでさえないも同然だった戦線が、完全に崩壊していた。


「……終わり、ですな」


 取って付けたような慇懃な声が、頭上に降る。


「貴殿らを疾く根切りにし、他の十二剣将のもとへ赴けば、貴殿らの敗北は必死でありましょう。……さて。明日の刻限までに、我が宮殿の門を叩けるかどうか……?」


 1体だけ……イザカラだけが倒せないなら、まだやりようはある。

 だが、2体も討ち漏らせばどうか。

 残り24時間で戦力を再び整え、その2体を倒し、《カース・パレス》を攻略して《呪王》を倒す――

 そんなことが、果たして可能なのか……?


「さらばだ――呪われし勇者たちよ」


 イザカラの大太刀が、空気を裂く音がした。


 くッ、そ……!!

 せめて距離を取れ……!!

 一人でも生き残れ!!

 そうすれば、脱落したメンバーを蘇生できるかもしれない……!!

 ここであいつを――あの男を逃がすわけにはいかないんだ!!


 ……メイア……。

 …………真理峰…………!!


 大きな影が、俺の全身を覆った。






「――――《ボルト・スォーム》――――ッ!!」






 直後、それを激しい稲光が引き裂いた。


「えッ……!?」


 驚いて顔を上げれば、イザカラの全身に蛇のような稲妻が殺到している。

 巨体にバチバチと帯電エフェクトが走った。

 麻痺った……!?


 馬鹿な。

 こんな冗談みたいな威力の《ボルト・スォーム》を撃てる奴なんて、MAOにはそうそういない。


 だが、俺の知ってるそいつは。

 この状況では、ここには来ないはずで。


 クレーターの縁を、振り仰いだ。

 そこにある現実が、答えのすべてだった。


 風に靡く、桜色の髪と巫女服風の装備。

 掲げた杖には蒼い宝玉。

 小柄な体躯で、しかしイザカラの巨躯を力強く睨み上げるその目を――


 ――俺はきっと、誰よりも知っていた。


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