7話
ハッピーバレンタイン!
まぁ私はモテないですし、貰える可能性は0何ですがね(笑)
でも! 非リア充の人も考えてみて下さい!
この時間から貰っている人は0、つまりまだ皆貰ってないのです!
まだ皆同じスタートラインって考えたら少しは心が軽くなるかもしれませんよ?
ただ、リア充がいないので爆発しろと言えないのがただ一つの難点ですが(笑)
というわけで、一番最初に私からのバレンタインという名のプレゼントです!
チョコではなくて小説ですけどね(笑)
今日は3つ出すので最新の方に移動する方は注意してください。
まぁ本編は一つだけなのでどれから読んでいただいても問題はないですが。
そして、今この前書きを書いているのが今日の一時なので、時間がなくて誤字とかがある可能性が高いので、見つけた方すみません。
では、夜中に書いているので無駄にテンションが高い? 挨拶も終わったので、小説をどうぞ。
そろそろ宿の先払いした分がなくなるので事前にまた数日分払っておく。
これで今の俺の所持金がまた減った。
お金の残額を確認するついでに、そういえばカードをまだ詳しく確認したことがなかったのを思い出し、ギルドに向かいながらギルドカードを見てみる。
Name ケイ
Sex Male
From Unknown
Rank F
リル 4300
そう、今お金は後4300リルしかないのだ。
朝と夜はあの宿屋にまずいけど一応ご飯があるから良いけど、昼は出ないのでこの4300リルしかないのであまり使う事は出来ない。
やっぱり昨日のあの串焼きが痛かったか……
まぁすでに終わってしまったことを今さらとやかく言っても仕方ない。
今日また依頼でも受けて稼げばいいだろう。
「……見られてるな」
ギルドに着いた途端に視線を感じた。
自意識過剰でもなければ、宿を出た時からつけられていて、俺がいきなり気配感知の仕方を覚えたわけでもない。
文字通り、ただ見られているって分かるほどにこっちを見ているのだ。
それも、その目にはこちらを下に見るような、前世でも見たことがある目をしていた。
「俺が何かした……したな」
覚えがあるとしたらきっとあれだろう。
一昨日にあった絡まれた時の対応。
テンプレみたいに一々相手するのも面倒だし、変な奴らに目をつけられるのも面倒だから無い金を渋々あげたってのに、結局こういう感じで目立つのか。
あ。
今とても重要な事を思い出した。
こういう異世界召喚とか転生とかそういう小説で、こういう冒険者ギルドでテンプレって言っても良いほど「おい、お前弱そうだな。大人しく帰ってママの子守歌でも聞いて寝てな」的な感じの事を酔っぱらっている冒険者に絡まれるよね。
え? 何か違うって? 気のせいだよ多分。
まぁそれで、その絡まれる理由が、この程度でビビっているなら冒険者に登録しないようにギルド側から依頼を受けているんだって。
それを俺にしないのは、一応ゴブリン狩れる程度の実力はあることは分かっているからだと思う。
それと、ビビるでもテンプレみたいに絡んできたやつをボコボコにして実力を示すでもなく、お金で見逃してもらったことから、どこかの貴族とかそういうのに認識されたのだろう。
最初のうちは剣とか鎧とかいろいろ使うのに、金を払ったから金に困ってないっていう感じで。
実際は、明日も真っ暗通り越して真っ暗闇なほどお金もないから今日も働かないといけないんだけど。
前世でも、この世界でも、世の中って厳しいな……
さてと。
とりあえずこういう視線も前世で体験したことあるから体耐性は出来てるから無視すればいいし、仕事もまた堅実にゴブリンでも狩れば良いだろう。
弱いくせに地味に報酬は美味しいからなゴブリン。
よし、さっさと受付に依頼を出して受けよ―――
「お、この前の弱虫くんじゃないか! 昨日は来なかったみたいだが、随分なご身分じゃないか」
「ガハハハ! 冗談きついぜマークス! どうせ昨日ビビっちまって一日中震えていたんだろうよ」
「ハハ! ちげーねーなそれ! そんな弱虫君がどうしたんだこんなところに? スライムごときも倒せそうにないやつが」
え……マジか。
こいつらスライム倒せるの?
ド〇クエとかじゃないんだよ?
あんな魔法とか吸収するグニャグニャしている不定形生物に。
「皆スライム倒せるんですか?」
・・・・・・チーン
じゃなくて。
あれ? 変な事言ったか今?
確かにドラク〇のあのスライムなら倒せるよ?
でも、この世界だとあれほどやばい奴いないんじゃない?
魔法吸収するくらいだから、切られてもまたくっつくとか、打撃系攻撃9割カットとか。
少なくてもゴブリンよりは強いだろう。
……皆黙って(凍って)いるので今のうちに外に出よう。
後ろから嘘だろ……とか、あれを……というのはケイには届いていなかった……
♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢
「『アースランス』」
土の槍が造られ、こっちに向かってきていたゴブリンを貫き、絶命した。
「ゴブリンじゃもう作業ゲーだな」
なにせ相手は近接攻撃しか出来ないから、
①こっちに向かってくる。
②何らかの魔法を造る。
③魔法を当てて終了。
たったこれだけだ。
命を奪うことに躊躇が無くなったのは良い事か悪い事か。
でも、これがこの世界での普通なんだから慣れた方が良いだろう。
流石に火の魔法で相手を燃やした時の肉のに匂いはまだ慣れないけど。
さてと。
依頼の10体倒したしまた魔法の練習をしよう。
今日は土魔法にしようと思っていたが、昨日の身体強化の魔法も試したいので両方同時にやろう。
回復魔法があれば身体強化のありなしの場合を比べるために木を殴ったりするが、ないので身体強化ありの場合だけ今日はやろう。
そして、明日か明後日にまた図書館に行って優先的に回復魔法を使えるようにすればいいだろう。
という事で、とりあえず身体強化して殴ってみる。
あー何か少し怖いな。
こういうのって全力でやらないと意味ないけど、練習時間がまだ十分だけの魔法を実践するなんて。
手とか骨折しないかが心配だ。
したら明日必ず図書館に行かないといけなくなるし、できればそれは避けたいところ。
ふぅ……よし。男は度胸だ!
せーのっ! ドン……
……痛い。
木は少し凹んでいる事から威力があるのは分かる。
だけど、やっぱり手が痛い。
いや、痛いで済んでいる時点でおかしいのは分かってるよ?
それでも痛いものは痛いので仕方がない。
まぁ今の時点でこれだけあれば、もっと練習すれば大丈夫になるだろうし、それ以上……例えば鉄とかを貫通できるようになるかもしれない。
出来ても鉄がもったいないのでやらないけど。
次は、身体強化を維持しながら次は土魔法の練習でもしよう。
維持するのに意識を向けてるから土魔法もいつもより大きさが小さかったり、無駄に魔力を使っていて効率が悪くなっているが、身体強化しながら魔法を使うのはこれから戦闘していくのに必要となるだろう。
一度に複数の事をやるのは苦手だけど、命がかかっている事だし、やるしかない。
まぁそこは好きこそものの上手なれって事なんだろう。
実際魔法は使ってて楽しいからね。
これからこうやって依頼に出た時はいろんな魔法を使いながら身体強化の練習をしよう。
歩いている時にも身体強化は出来るから一週間もすれば意識しないでも自然と出来るようになっているだろう。……神にもらった才能の力を信じればそれくらいは可能なはず。あいつは信じられないけど。
♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢
「おい、あいつ帰ってきたぜ」「まぁゴブリン程度だしな」「いや、あいつなら倒せないで失敗したかもしれないぞ?」「ははっ、それなら面白いんだがな」
これがギルドに入った途端に聞こえてきた声だった。
まぁこの声は小さいから相手は聞こえてないだろうと思っているんだろうが。
じゃあ何で聞こえるのかというと、『身体強化』のおかげだな。
森でこの練習をしている時に、手の事を意識していたら身体強化で纏っていたオーラ的な感じのやつも手も移動してきた。
面白かったから一時土魔法の練習はやめて、身体強化を体の色々な部位に移動させていた時、耳に移動させた途端にゴブリンの足音が聞こえたからビックリしたもんだ。
ゴブリンを警戒して身体強化も全体に行き渡るようにした瞬間にゴブリンの足音も消えたからまた耳に移動してみたりと土魔法の事を忘れてこの練習に没頭してしまった。
反省はしている。後悔はしてない。
実際こういう時に役立っているし、目に移動したときに若干視力も上がったから地味に役立っているしね。
デメリットは、オーラ的なやつが体を纏っているのでとにかく目立つのが問題か。
街中歩いている時に二度見を何回されたか。
まぁ無視して使っているけど。
閑話休題。
やっぱりというかなんというか、身体強化と一昨日の事も相まって注目は浴びてるがその目は朝と同じこっち向く目が一つとして居ない。
……いや、正確には一人、興味があるといった感じでこっちを見ている人もいるが、どうせ良い事ではないだろうしこれも無視。
「今回でいEランクになりましたので、昇格試験が受けられます」
あの女の受付が言った。
そういえば、いつの間にかFランクになっていたよな。
お金の事で頭がいっぱいだったし、また後で見てみるか。
「じゃあ明日受けます」
こういうのは早いうちの方が良いだろう。
そうすればBランクまでの依頼を受けられるはずだし、ゴブリンで三万リル近く貰えるからもっと多く報酬が貰えるだろう。
そしていつの日か、お金が貯まったら家を買うんだ!
男の夢は一軒家を建てることだしな。
っていう事を友達から聞いたけど、俺としてはとりあえずお金は貯めときたい。
人生何が起きるとは限らないしな。
そもそも、いい加減服とか買いたいし。
それに杖とかも。持っている人がいたからきっと魔法の威力を上げるって事だし。
「昇格試験は2人以上のパーティでしか受けることは出来ません。なので、募集でもして、人を集めてから来てください」
……は?
このくそ野郎……じゃくてアマめ!
これ絶対俺に昇格試験を受けさせる気ないだろ!
流石に今自分の評価がどんな感じになっているかは分かる。
弱虫とか言われてたから当然鴨しれないけど。
そんなやつ(俺)が誰かパーティになってくれるわけなだろ。
足引っ張ったりとかそういうの迷惑って感じで。
今はこの受付女の営業スマイルが嘲笑っているように見えているが実際そうなのだろう。
他の冒険者には甘い顔して俺にはこれとか……仕事しろよ。
「分かりました」
はぁ……まさかテンプレをしなかったツケがここで来るなんて……
あ、でも、誰かに命を狙われるほど恨まれたり、ギルドマスターに目をつけられて行動制限を縛られる可能性があるよりはマシか。
いつかきっとパーティ組んでくれる人も現れるさ。
それまではゴブリンや、そろそろ他の魔物でも狩って過ごしていけばある程度は実力あるって思われるだろう。
そう自分を納得させてギルドの外に出る。
お、朝は絡まれたのに今回は絡まれなかったな。
そういう人がいなかったのだろう。
「ちょっといいですか?」
あーもう。
折角誰にも絡まれないって目立つのが苦手な俺が地味に喜んでたのになんなんだよ。
「はい。何でしょうか?」
後ろから声をかけられたので振り返ってみると、さっきギルドの中にいた俺を興味深々っていった感じで見ていた人だった。
テンプレで絡まれるのってギルド側が仕掛けた罠的なやつかな? って思ったことがあるのでこういう感じにしてみました。
強さが物を言う世界で、日本みたいな態度でいたらこんな感じかなと。
まぁ実際は本当に転生しないと真相はわからないですけどね。
後の2つの小説は、スライムみたいに読んでも読まなくても構わないって感じなので、興味があったら是非読んでみて下さい。