表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/65

6話

早いもので、初めて投稿してからもう一か月が経ちましたね。


えー、今回遅れた理由は、一度書いたのが消えてしまった……ではなく、見れば分かると思いますが、めちゃくちゃあの二つを考えるのに時間がかかったからです。

こういう時にやっぱり文才ないな……と思ったり。

まあ読めばすぐに分かっちゃうほどにダメな物語ですけどまぁ理由があります。

決してあれが自分で考えた中でまだマシってわけじゃくて、あえてあれにしたんです。そう思ってください。

では、そんなダメな物語をお読みしてください。

いや~あの露店の肉は美味しかった。

焼き鳥みたいに串に肉を刺しただけだけど、普通に食べるより美味しく感じるのは何故だろう?

肉は、噛みごたえがあって、噛むたびに肉汁が溢れ出て来て前世でもこんな肉を食べるのは初めてだった。

まぁ俺は金持ちとかそういうんじゃなくて、ありふれた一般家庭だったから肉を食べることはあっても子応急のは食べる機会なんて0だったしね。高校生の時点だから、もしかしたら将来食べる機会があったかもしれないけど。

ただ、そんな美味しい肉は、あの宿よりも100倍は良かったので、その分多く買って予算から大分出たのは……心配だが、まあ問題ないだろう。明日また働けばいいし。


そんな大きな幸福感と少しの心配が大きな怒りになったのは、図書館に戻った時だった。

何とあの受付野郎……ではなくて女だけど、朝に入った時に払った入館料をまた払えと言ってきた。

もちろん俺は心が広いから、勘違いしているのだと思い、すでに朝に払いましたよね? って言ったんだが、「一回の入館料を支払われただけで、二回目の入館料は支払われていません」なんて言ってきたのだ。

今冷静(と言っても怒りはある)に考えると、この世界、フェレミスは地球の日本と違って義務教育がないから当然字が読める人はお金に余裕がある人しか学校に行けない→平民と貴族って分かれているから、貴族は当然お金はあり、平民だと一部の余裕がある人しか学校に行く余裕がない→識字率は当然低くなる→図書館に来る人は少なくなる→当然入館料もないってことだ。

つまり、取れる時に取っておこうって事なんだろう。

気持ちは分かるが、自分が取られる方だとやっぱり抵抗したくなる。

それだと魔法やおとぎ話の本もまだ読んでないし、渋々支払うことにしたのだった。

食べ物と入館料のせいで懐が寂しい……財布じゃなくてカードだけど。


時間ももったいないし、早く読むことにしよう。

次は魔法の本のどれかを読もうと思っていたが、魔法は色々と種類があると思うから、急いで読むよりもじっくり時間をかけて読みたい。

という事で、次に読むのはおとぎ話にしよう。

これなら時間に余裕があって読み切れるだろうし、歴史書を読んだ時とさっきのやつの気分転換にもなるだろう。

もちろん、異世界の勇者ってのも気になるっていう好奇心もある。

こんなん読むなら魔法の一つでも覚えろよとか、金をまた払ってまで来たんだからもっと実用性のある本を読めよって思うかもしれないが、考えてみて欲しい。

半日ずっと勉強していて、これから休憩って時にまたその休憩で勉強したいか。いや、したくないだろう!

やったとしても疲れで集中力が落ちて結局効率が悪くなるんだから、適度な休憩が必要だ。

……なんでこんなに熱く語ってんだろう。早く読もう。


まぁこんなことを考えている間にもさっき出るときに片づけた本を探してたから時間は無駄にはしていない。

「異世界の勇者」と、「迷宮攻略日記」と、「4本の魔剣」の三つだな。

まぁ間違えていてもいいだろう。

考えるまでもなく最初に読むのは「異世界の勇者」だからな。

時間はまだあるけど、他にも読む者はいっぱいあるしさっそく読もう。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



昔々、ある国はとても豊かでした。

空は青く、川の水は澄み、麦は毎年豊作だったのです。

ところがある日、このとても豊かな土地を奪うために魔族が攻めてきました。

魔族は土地を奪うために、この地に住む人を殺していきました。

村や町を守るために戦った人は魔法で死に、女も子供も老人も関係なく殺していきました。

次から次へと魔族は進み、最後の町まで攻められるところまで追い込まれて、誰もが絶望したその時、希望が現れました。

天から光が注ぎ、その光の中から人が出てきたのです。

その人は自分を異世界の勇者だと名乗り、攻めてきた魔族を退けてしまいました。

人々はその希望、異世界の勇者を称え、お礼をしたいと申し出たとき、異世界の勇者は言いました。

「自分がしたのは当然の事。人が困っていたら助けるのが当たり前です」と。

人々がどれだけ感謝をしてもそういうだけでお礼を受け取らず、異世界の勇者は天に帰っていきました。

人々は自分たちを助けてくれた感謝を忘れないようにと像を造り、今も感謝し続けています。

「神の使いに感謝を」と……



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



……はは、なんか思ってたのと違う。


「俺の期待を返せよ……」


おっと、期待してたのと違ったから思わず声に出してたぜ。

何か気分転換のつもりが逆に疲れてきちゃったよ……


でもまぁ、分かったこともあるからそれは収穫だな。

一つ目は、この異世界の勇者は日本人ではないって事だな。

たまたま、この本に出てきた異世界の勇者が日本人じゃなかったってだけで他は日本人って事も可能性的にはあるが、それでも異世界の勇者が日本とは限らないって事は大きな収穫だろう。

日本人じゃない根拠は、お礼を貰わなかったってことだ。

あ、今馬鹿にしただろ? でも実際、テレビに出て大多数の人の注目の中、天皇から「これ受け取ってくれ」みたいなことを言われて受け取らない人は果たして何人いるか。

そうじゃなくても、学校の先生から「これやっといて。今日部活ないだろ?」ってな感じで言われて断れる人はいるだろうか? こう考えると、日本人はNOが言えないってことも分かってくれただろう。

他の国の人は知らないけど。


それとこの話は実際にはなく、作られた話の可能性もあるってことだ。

日本で有名な「赤ずきんちゃん」とか、「シンデレラ」みたいに。

そうすれば、魔族は悪い奴で、勇者は良い奴っていう一種の洗脳みたいな感じで気づかれないでその思考をするように仕向ける事が出来るしね。

考えれば考えるほど分からないし、とりあえず次の話に行こう。

決して思考放棄したわけじゃないよ? 本当だよ? 



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



えーと、次は「迷宮攻略日記」と「4本の魔剣」のどっちにしようか……

といっても、これは決まってるよね。

もちろん、「4本の魔剣」だろ!

だって迷宮とか今の所興味ないし、魔剣とか格好いい感じの剣俺も興味あるからね。

男だったら剣の方が気になるでしょ!

っという事で、次は「4本の魔剣」にしようか。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



人間が魔族に攻められ、一つ、また一つと国を落とされ誰もが全滅するのは時間の問題だと誰もが思っていた時、女神が4本の魔剣を持って現れた。

女神は魔族に滅ぼされる運命は可愛そうだと人間に戦う力、魔剣を授けてくれました。

この剣をもらい受けた人間は魔族を退け、滅びの運命を避けることが出来、この魔剣を与えてくれた女神にとても感謝しました。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



うーん……


「やっぱり思っているのと違ったな……」


俺がおかしいわけじゃないよね?

だってさ、「4本の魔剣」だよ?

普通こんな本のタイトルなら、魔剣の話になるんじゃないの?

それなのにまた魔族との戦争になるとか……

どんだけ魔族嫌いなんだよ。

魔族が一体何をした……って、攻めてきたのか。だったら仕方ない。

でもさ、この本のタイトルにするなら普通に剣の話をしてほしかった。

例えば、〇〇の剣は一振りで山を切り開き、海を真っ二つに割るとかそういう感じのがさ。

そういうのを期待してたのに裏切られた……

読書好きとしてはこの本は許せない。

この作者にあったら許すまじ。

会ったらばれないように一本だけ水の棘を目に目ないほどに小さくして刺してやる。

まだ素人の俺が書いた方が上手くかけるな! まぁ書かないけど。


次は迷宮のやつを読みたかったけど、なんか気分転換のつもりが余計に疲れちゃったし、「迷宮攻略日記」

とかそういうガチのやつ興味ないのに読むとかきついからやっぱり読むのやめておこう。

時間は……ってまた前の癖で手首を見てしまった。

懐かしいなぁ~と感傷に浸っていたら鐘が四回鳴った。

どうたやら四時らしい。

ここの図書館が何時に閉まるとかは知らないけど、地球だと確か4時半か5時には閉まる所が多かったはずだから、もうそんなに時間が残ってないな。

まぁ閉める時間になったら呼びに来てくれるはずだしそれまでは魔法の本でも読んで、一つでも魔法を覚えようかな。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



「えーと、朝に取ったのは「生き物なら誰でも使える!? 無属性魔法の使い方」と、「基本にして重要! 五属性の魔法の使い方」と、「魔法にはどんな属性がある? 使い方も一緒にお教えします!」の三つだったな。

ためになりそうなのは、「魔法にはどんな属性がある? 使い方も一緒にお教えします!」(長いから略して全属性の使い方)で、大事そうなのは、「基本にして重要! 五属性の魔法の使い方」(これも略して基本の五属性)で、一つも使えないと思われるのが、「生き物なら誰でも使える!? 無属性魔法の使い方」(これは略して無属性でいいだろう)だな。

どーれーにーしーよーうーかーなー。

天の神様の言うとおりにすると最後の無属性の本だけど、神と言ったらあいつだからな……


「いてっ」


適当に本をパラパラしてたら指を切っちゃった。

もしかして神を信じないであんなやつだとか思ったりしたからか?

これが……天罰なのか!? そうなのか神よ!

……はい、まったくの偶然です。

こうしてふざけてないとやってられないだけです。

あ、でも指を切ったのは本当だよ? オレハウソツカナイカラネハハハ。

まあ神様(決してあいつではない、別の神様)の言うとおりだと考えて、三つ目の無属性のやつにするか。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



「無属性魔法を使いたくてこの本を読んでいる人へ。この本では、ある一つの魔法以外、結構魔力を使うのでもしその例外の一つが使える人は時間の無駄なのでこの本を閉じましょう。」


うわ、この本って読む前から読むのやめるように勧めているのかよ。

こんな本初めて見たぜ!

って感じで無駄に高いテンションでその例外の一つのも知らないので読み進めていこう。


「……閉じてないって事は、何にも知らないって事だよね? でも安心! 生きている限りこの本読めば使えるようになるよ! やったね! この本読めて運がいいね! では早速本題に入っていこう。」


うわぁ~なにこのテンション。

本のテンションが高すぎて逆にこっちのテンションを下げてきたよ。

恐ろしい……


「では、最初に教えるのは『身体強化』だよ! 使い方は簡単! 体全体を魔力で覆うようにするだけ! それだけで脚力、腕力はもちろん、疲れにくくなるよ! やったね! これで君も無属性魔法使いだ! ん? メリットとデメリット? 知りたいの? しょうがないな~教えてあげよう! メリットはさっき言った通り腕力とかが強くなるのと、他のどんな魔法を使うよりも瞬間的消費量が少ない事かな? デメリットは、継続的消費量があるから、下手だったり、魔力が少ない人だと短時間しか使えないことかな? まぁ僕は半日も使えるからそんなの関係ないけどね! どう、羨ましい? 羨ましいでしょ? まぁ才能ない君は、フッ……まあ頑張りたまえ」


うわー……本当にムカつく野郎だなこいつ。

まぁ俺の方は、神に貰った無限の魔力と、どんな事にも才能とお前みたいな凡人とは違うのだよ……

魔法は使うなって言ってたけど、この身体強化はただ身体能力を増やすだけみたいだし、問題ないだろう。

では早速……おっ、何か薄っすらと体が霧みたいなのを纏っているな。

某七つの玉を集めるアニメや、某ハンターのアニメみたいにはっきりと見えるわけじゃなくて、本当に薄っすらって感じだ。

ただ、身体強化されているのかどうか分からないな……

これは、ゲームで言うまだ熟練度が低いって事かな? 

ファイヤーボールとかの練習でも、初めて使った時と今では、同じ大きさ、威力でも、消費量は少なくっているからね。

幸いこれはいつでも出来るようなやつだし、普段からこの練習でもしようかな。


じゃあ、このウザい本から学ぶのは癪だけど、次はどんなまほ……


「そろそろ閉めたいんだがいいか?」


まぁちょうどいいからまた今度読もう。

金を二回も払ってやったんだから感謝しろよ!


「はい、今片づけます」


まぁこんな事を現実で言えたらどんなに楽か……

面倒くさいけど、こういうのをしっかりしないと社会的に死ぬ人間社会は本当に疲れる。

不老みたいだし、いつか森の中とかで隠居生活とかするのかな?

まぁ今はそんなことを考えるより、明日冒険者ギルドで何の依頼を受けるのか考えながら考えるか。

金を稼がないとこういう所に来れないしね。








はい。前書きで書いた通りダメダメな物語でしたね。

でもあれはわざとです。伏線です。

とまあ隠したいので伏線って言っちゃいましたが、きっと伏線を回収してくれるでしょう。

だって何でも才能がるんだから、フラグ建設にもフラグ回収もやってくれるんだから、ついでに伏線も回収してくれるでしょう。


あ、それとこの前、文がくっつきすぎで読みにくいってリアルで言われたのでやってみましたがどうでしょうか? 

読みやすくなっていたら嬉しすぎて投稿スペースが上がっちゃう……事はないですが、とても嬉しいです(笑)

毎度の事ながら、こんな長い後書きまでも読んでいただきありがとうございました。

では、また次回にお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ