5話
色々とリアルが忙しかったので遅れてすみません。
でも、一週間は過ぎてないので見逃して下さい。……え、駄目ですか? そういう人改めてすみません。
では、定期的に投稿したのかどうか確認された(と思いたいな笑)方もいるかもしれないですし、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
どれから読もうか悩んだが、今回の目的は情報集めが第一で、次に魔法、その次に何か気になるものだったので、情報の中でも先に重要なスヴェートの街の本から読みたいと思っている。
歴史なんて呼んでもしょうがないと思うが、結構重要なのが出てくるかもしれない。
例えば、この街は何十年前に魔物が押し寄せて来て、今はもう爪痕がないが当時は死者何万人にもなり他国にまで伝わるほどに大問題になったとか。いや、これは例えばの話で、まだ読んでないからこれが本当かどうかなんて分からないよ? 本当にあったら自分で自分に褒めるかもしれないけど。
とまぁ、俺はまだフェレミアに来てから一週間もたってないからそんなのわかるかって感じだけど、国中、もしくは世界中が知っていると言っても過言じゃないほどの大事件を知りませんって言ったら怪しい奴だと思われるだろう。日本でも、今は戦争なんてしてないが、昔戦争していたとか小学生くらいの年齢ならまだしも、15歳にもなってそんなの知らないとかおかしいを通り過ぎて怪しいになるだろう? それと同じだよ。
色々と魔法の本の方が気になっちゃってこんなつまらなそうな本は読みたくないからって色々と考えちゃったが、誰も歴史書なんて好きなわけないからしょうがないだろう。共感率95%はあるはずだ。残りは、そういうのが大好きな物好きか、そういう仕事をしている人達だけだろう。
さて、そろそろ覚悟を決めて、この国語辞典よりはマシな厚さの歴史書をよみますか。
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まず、この街、スヴェートは、800年前に出来たそうだ。凄いよね。色々な意味で。
建国者……じゃなくて、この街を造ったのはカリーフ・スジャーロというらしい。日本で言うなら、スジャーロ・カリーフだな。
その人とその愉快? な仲間たちと頑張ったそうだ。
この周辺は、海に隣接こそしてないものの、近くに川、森、鉱山等、色々と資源があったそうだ。
だがしかし、今街がある周辺では魔物の倉庫と言ってもいい程に魔物の数が多く、リヒト王国の騎士団1000人と、冒険者300人、計1300人がこの魔物たちを一斉討伐して、この街を造りあげたそうだ。
カリーフ・スジャーロは、侯爵の地位だったが、ここを発展させて20年くらいたった時に公爵となった。
元々場所も良く、資源も豊富、リヒト王国の王都にも近いと色々と良い事尽くし。
そのまま未来永劫続くかと思われたが、500年前に勇者に裏で色々と悪事をやっていたのがばれて、爵位は剥奪、当時の公爵だったシタード・スジャーロは処刑されたそうだ。勇者の事も色々と言いたいが、まず一つ。シタード、お前は一体何をして処刑という一番重い罪になったんだ? 気になって色々と調べてみたが、結局原因が分からず、真実は今は亡き500年前の人々とともに永遠と暗闇の中……
そして勇者。これはまさか、さっきのおとぎ話にあった「異世界の勇者」なのか? これはまた読む必要が増えたな。
で、公爵が剥奪されたスジャーロ家に変わり、これまた公爵家のフクート・ウィンカー公爵領になったそうだ。
そして、王都とは逆の町の近くに、村を何個か建設して、当時人気だったスヴェートの街から村に引越す者もいたり、他所からも来ていたそうだ。
370年前、魔族との戦争でこの街に攻めてきたそうだ。っていうか、この世界に魔族が居たのか。そしてどんな物語でも人間と魔族は敵同士。まさにテンプレ。そして後で、種族の本でも探してみようかな。
スヴェート防衛線は何とか勝ったが、門を破壊され、八メートルを誇る石壁も破壊され、街に侵入し、戦闘員と街の住人合わせて約1500人は殺されたそうだ。
幸い、これ以上攻めて来る事はなく、今に至るらしい。
そして、驚くことに街に攻めてきた魔族はたったの80人くらいしか居なかったらしい。こっちは、公爵の私兵団と冒険者合わせて2500人と、役30倍も違う。これには驚いている自分もいるが、納得している自分もいる。種族的に数は少ないが、一人一人が一騎当千の実力を持つっていうのもファンタジーの世界にはよくあるしな。なので、俺的には魔族にあったら逃げましょうと言いたい。
そして、他にも色々と書かれているが、一目見て気になったやつはこんな物か。
いや、流石に全部読むのは時間的にも精神的にもきついから流し読みですよ? ほら、あの五行読みってやつみたいな感じで、適当に飛ばし飛ばしで。
一番新しいのは15年前で終わっているから、この本が作られたのは15年前くらいだな。
一通り読み終わったので時間を見るために手首を見ると……って、昔のくせでつい腕時計している時の動きが出たようだ。昔と言ってもまだ一週間もたってないけどな。あれ、なんかデジャブ……
さて、少し休憩もしたし次はこの国、リヒト王国の本を読もうかな。時間は確認できなかったけど、まだ昼前だろうし。
これも正直好んで読もうとは思わないやつだから精神的にきついが、それでも読む必要があるだろう。
例えば、500年前に人間対魔族の人魔対戦がおこって、勇者召喚されてその勇者が魔王を倒したとかそんなテンプレがあったら歴史にも必ず残っているはずだしね。
そして勇者教みたいな宗教がこの世界での常識で、他は全部邪神教とかだったら俺世界中でお尋ね者になっちゃうからね。って、さっきから俺被害妄想が半端ないね。
そういう大事な情報も色々と調べるためにそろそろ読もうかな。
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980年前、リヒト王国は異世界の勇者が造った国だそうだ。
また異世界の勇者って出てきたけど、やっぱり地球から召喚されたのかな。
あの神なら家とか森の中に飛ばさないで神殿や教会、召喚の間に転移とかさせそうだし。ていうか、実際にどこに飛ばずかランダムだって自分で言ってたし。まったく、なんてやつだ!
とりあえず、続き読むか。
950年前、異世界の勇者に変わり、勇者の仲間、ヘーメル・フレランスが、ヘーメル・リヒト・フレランスとして王になったそうだ。
普通王様って、王の子供がやるんじゃないの? 少なくとも、歳的には大丈夫そうな感じだと思うし。
それでも変わったのは、勇者に子供がいなかったのか、後を信頼できる仲間に譲ったのか。穏便なのはこれらだが、もしかしたら歴史の裏で毒殺か暗殺かで勇者が殺され、そして勇者の仲間が王になったのかもしれない。ほら、人間では到底到達できないほどの高みにいたら人間は、自分たちのためにその力を振るうなら神、救世主等人々に受け入れられるのに、自分たちの都合が悪い方向に居ると化け物、悪魔とか言うようなのが人間だからな。魔王をも殺せるほどの力を持った勇者が邪魔になったから殺すっていう可能性もあるかもしれない。
こういう裏情報も欲しいが、下手に知ったら命に関わるかもしれないし、そもそも手に入れ方も分からないしな。所詮俺は高校一年のそこら辺にいくらでも居る位の人間だしな。裏の情報とかそういうのとは無縁に過ごしてきたから、裏の世界とか小説くらいでしか知らない。でも、これは現実で、小説を丸ごと信じることは出来ないからな。……これも保留というか、時間がある時にまた考えてみよう。
830年前、魔力過多症という当時はまったく知られていなかった病気が国中で起きる。軽く調べただけでも死者は老若男女合わせて30万は超える。治癒魔法師によると体の器よりも多くの魔力を抱えているのが原因とされた。色々と原因を調べると、どうやら国の近くに今までは見られなかった洞窟を発見、そこに何か原因があるかどうか調査を始める。魔術師によると、魔物みたいにこの洞窟自体が魔力を持ち、そして周囲に放っているらしい。洞窟の中は迷路みたいに道は複雑、魔物が中にいる、さらに最近発見されたのにも関わらず、調査で来ただけでも地下五階まではあるとどう考えてもおかしい事が判明。魔力過多症はこの洞窟内にあった魔失草という薬草を調合したことによって事なきを得た。(死者30万で事なきを得たって言っていいのかどうか分からないけど、この世界で未知の病気などは原因も分からないので治ることが少ないらしい) 住民も減り、国が造られてからの初めての窮地に陥るかと思われたが、またその洞窟を調査している時に不自然に置いてあった箱の中から、魔法が付与された剣や宝飾された装身具、高級品のミスリルインゴットとかも発見され、何とか窮地には至らなかった。魔力を発していて人間に害を与えること、それから洞窟内に魔物が討伐されても沸いて出てくることからこの洞窟自体を魔物と認定、そして中が迷路みたいになっている事から、迷宮と名付けられた。
この世界にもやっぱり迷宮とかあるんだな。行かないけど。だってさ、迷宮と言ったらやっぱりこの歴史書にも書かれている通り宝箱とかで一攫千金とか目指したいのは分かるよ? 俺だって男だし。でも、迷宮って罠とかあるはずだし、いきなり後ろとかに出てきたらその時点で俺の第二の人生が終了だからな。俺は危ない橋は渡らない主義何ですよ。行くとしても、緊急に金が必要になったり、もっと仲間が増えた時だな。
でも、一つ気になるのが、魔力過多症。治りはするみたいだけど、俺大丈夫かな? だって魔力無限とか神に頼んじゃったし、神いわく、人間の力と神に与えられた力は質が違うって言ってたから、その分負担も多くて結局治らずバットエンド……になっちゃう可能性もあるしな。ないと信じたいけど、あの神だし。これについてはもう本当に神頼みだよな。文字通りの。信じてるよ? 本当に信じてるからね?
さて、魔法が付与された剣とかめっちゃ気になるけど、続きを読もうかな。
700年前、亜人の国と同盟。
これしか書かれていなかったのが気になる点の一つ、他にはもっと早く結んでたんじゃないのか? という疑問が一点。亜人って獣人とか、エルフ、ドワーフの事か? っていうので更に一点。疑問は色々と尽きないが、どう考えても同盟という大事なことにしては記載されているのが短すぎではないか? だって一文だし。昔ならまだ俺には関係ないからいいけど、今また戦争をやるとかそういう事はやめてほしい。冒険者の義務で出ろとか言われたら断れないし……断ったら逃げだしたものとして罰は確実、最悪死刑だな。いや、冒険者連中からも同業者として恥ずかしいとか言って私刑だな。あの連中ならやりかねない。流石にやられそうになったら、俺の中で今一番強い……はずの爆発魔法、『エクスプロージョン』がギルドごと爆発させてくれるに違いない。実験してないから確実とは言えないけど。
それとさっきも考えていたけど、エルフとかドワーフという、魔法のスペシャリスト達や、武具関連なら右に出る者たちはいないとまでゲーム世界で言われている人達って、亜人だっけ? さらに言えば獣人だっけ? うーん……転生したのはいいけどさ、記憶がない……というわけじゃないけど、何か忘れているって感じはするんだよな。それも大事な……例えば、もっとすごい魔法を使えるけど、あの神のせいで忘れているとか。まぁ大事な事ならいつか思い出せるよ。きっと。多分。おそらく。
一気に飛んで375年前、魔王が現れたから、数多あると思われる人間の国を代表して、リヒト王国が異世界から勇者を呼び出す勇者召喚の魔法を使ったそうだ。そして五年の戦いの末、見事勝利して異世界の勇者は帰って行ったそうだ。他にも色々と書かれているけど、数ページにもわたって書かれていたので省略。
ま~た勇者だよ。しかも異世界の。異世界の勇者って書かれているのと、普通に勇者って書かれているのがあるから、普通に書かれている勇者はこの世界の勇者であるという事を推測できる。この世界は、自分たちで解決できるのに、何か理由があって拉致同然の勇者召喚をしてんのか。なんかこの世界の評価が下がりまくっている。俺がラノベで見ていた異世界とは一体なんだったのか……
どうせ理由と言っても、勇者といえど人間。生まれたときは赤ん坊で、戦う力を持たない非力な人間。そこから勇者を育てるのには色々と金がかかる。それも、才能があっても勇者と呼ばれる一歩手前までしか才能がない者や、大器晩成の人の事を考えると、育てる数もいるから、正直金がかかりすぎる。だから、最初からある程度の力を持っていて、確実に勇者と慣れる才能を持つ異世界人を呼び、魔王を討伐させたり、戦争に巻き込む。多分こんな理由だろう。違っても碌なことじゃない。って感じまでに絶賛見事なほどまでに評価が下がっているこの世界フェレミス。どうしてこの世界に神は俺を転生させたのか。能力を普通より多く与えている事からこの世界を変えてほしいのか? でも、必要以上に暴れるなくらいの事を言っていたから違うと思うし……神の考えが一般人の俺に分かるわけないから考えてもしょうがないか。気楽に人生生きるか。
疲れたし、気になったのはここまで。そして先に読んだあのほんと同じ15年前のまで書かれていたから、最低でも15年は更新しないって事か。日本を見習えまったく。色々と情報を集めることが出来たけど、結局たいした収穫はあったか? って思っちゃうけど気にしない。気にしたら負けだ。この世界の事も色々と知れたし、異世界の勇者っていう気になった情報もあったから良しとしよう。
さて、このつまらなかった歴史書は片づけて……さっき鐘が一回なったから一時って事で一回外に出て何か食べるかな。本は好きだけど、こういう好きじゃないやつを読むのは少しストレスが溜まるから食べ過ぎには注意しよう。ただでさえ金はあまりないんだから。
外に出て、太陽の光が眩しく思うと同時に、さっきまであった心の中のちょっとした黒い感情を浄化しているように感じられた。
こういう歴史って一週間とちょっとで色々と考えたから多分大丈夫だとは思いますが、ここ矛盾しているとか、ここはおかしいってところがあったら言ってください。
そして、歴史とか国の事とか考えるのってすごい大変でした。本当ファンタジーだけではないかもしれないけど、小説家になろうに投稿されている人達って凄いですよね。改めて尊敬しました。これから貴族とかも出したりして政治の事とか話し方が貴族っぽくしたりと大変で、色々とおかしい所が出て来るかもしれませんが、その時は是非丁寧ではなくても読者の皆様が教えてくれたら嬉しいです。
他にも、こういう風にしてみたらいいんじゃないのか? とか、こういうストーリーってどう? みたいな事も教えてくれるととても嬉しいです。だってこの小説は一週間で適当……とまでは行かないけど、それなりに書く小説なので、いくらでも修正出来るのが強みですから(笑)でも、それと同時に、先の事を考えてないから話が変にならないよう確認するのも時間がかかり結局投稿が遅くなります(泣)
でも、ブックマークという本人達にはそのつもりがないとしても、私としては応援してくれているように感じている人達には感謝しかありません。その人たちのためにも頑張るよにするので、ブックマークしてない人も意見とか貰えたら凄く嬉しいです。
では、また長くなりましたが一週間以内にまた投稿できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。それでは、お読みいただきありがとうございました。