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4話

金曜日と言ったのに一日遅れてすみません。

色々と考えている間に時間がどんどん過ぎていき、こうなってしまいました。

今回は遅れたくせにいつもより短いですが、次回は長くなってしまうのでそれもすみません。

昨日に引き続き、今日もまた朝早く起きることが出来た。異世界にはテレビとか漫画とかの暇つぶしの物がないから寝るしかないのだ。幸い疲れてるから早く眠れて嬉しいけど。

そういえば異世界で思い出したが、昨日・一昨日と冒険者ギルドに行って依頼受けるために門の外に出て終わったらギルドに戻って宿って形を過ごしていたけど、ありえな……くはないけど、それでも凄いことが分かった。外に居た人たちの八割は顔が美形で、その中で九割は太ってもいなかった。これ結構凄くないですか?

だって、百人いたら八十人はイケメン、もしくは美人で、そらにその九割の七十二人が太っていなく、最低でも普通の体系だった。つまり、美形率が高すぎる! そこら辺に美人とイケメンがいる。そしてその中で一人寂しく顔も普通(自称)で先日冒険者になったばかりの新人冒険者だ。日本では普通だと思ってたから良かったけど、この世界での価値観ではこれは不細工……よくなくてもパッとしない顔とかって思われてるんじゃないのか? あのギルドの受付の女もこっちに敵意はさすがに向けてこないけど、一歩間違えればそうなりそうな目でこちらを見ていたからな。食事がどうのこうのと誘われた気もしたが、その時に「最近あの新人なめてて気に食わないから」って感じで闇討ちされてたんじゃないか? 女って怖い……

でも神様も少しは気を使ってくれても良くない? 確かに顔については特典で選んだんじゃないから10人聞いたら10人がイケメンって答えるほどじゃないにしても、男としてはやっぱりいい顔の方が良いに決まっている。あの時、特典でこういうのも忘れてないで頼んでおけんば……せめて、その世界にあった顔の普通にしてほしかったよ。ていうか、転生なのに体も歳も変わってないし本当に転生なのかあれ?

ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン

六回……って事は、もう六時か。時間がこの金でしかわからないとなるとちょっと不便だよな……

何か忘れているようなしてないような……まあとりあえず、今日は図書館に行く予定だから二度寝が出来る。図書館ってやっぱ、九時とか十時に開館のイメージがあるからね。早く行き過ぎて開いて無くてそのまま外で待つのとかやだしゆっくり行こう。だから二度寝します。おやすみ~



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦ 



現在、午前十時過ぎ。早く行って開いて無くて待つのは嫌だから遅めに来た。べ、別に先ほど起きたとか、そういうんじゃないよ? 本当だよ? だって、「みろよあいつ、図書館の開館時間も知らねーみたいだぜ」「ちょーダサくなーい?」「よそ者か」等ど思われたくないしね。顔が悪いのに評判までに来たらもうこの街でやっていけないよ……

おっ、くだらない事を考えている間にも牛の歩みのごとくゆっくり歩いていたので無事到着した。

図書館は見た目二階建てで、木造建築ではなく、石造建築みたいだ。詳しくは高校一年生で興味のない事にはまったくの知識がない俺でもそれくらいは分かる。きっと、建物が燃えやすい木より、石の方にしたのだろう。あくまで俺の予想であって本当がどうなのかは知らないが。

中はそこそこの広さみたいで、少し見ただけでも千は軽く超すくらいの本があった。

ファンタジーの世界って紙とか質が悪いのしかない、全部手書きだから数も少ないし、価値も高いと思っていたが、この世界では違うのかな?

紙の質は現代とあまり変わらないみたいだし、本の数も多い。建物は現代より遅れているが、それ以外の技術等は、現代と同じなのか? いや、魔法がこの世界にあるぶん、こっちの方が上の可能性もあるな。


「ようこそ、図書館へ」


色々と考えているうちに職員に話しかけられた。周りを見ても俺しかいなかったので俺に言ったのだろう。


「この図書館を初めてご利用になられますか?」


「はい、そうです」


「分かりました。では、この図書館の説明をさせていただきます」


そう言って職員の女の話が始まった。


「まず、この図書館をご利用には初回で二千リル、二回目以降からは千リル頂いています」


高いな。現代だったら図書館は無料で利用できたのに……

この世界に学生がいるかどうかは知らないけど、そういう学制の人達って学校か家でしか勉強する場所がないんだな。俺みたいにテスト前でもあまり勉強する人に取ったらどうでも良いことなのかもしれないが。


「金がかかるのか?」


「はい、本は貴重なので。入館料は、主にこの図書館のための寄付みたいなものです。他にも、本を汚した、破損させた、盗んだ等の問題が起こったのなら、罰金もあるので注意してください」


まあこれは当然だよな。

何が当たり前で、何が違うのかの違いが分からない……

さすがファンタジー、奥が深い。そこに痺れる憧れるぅ!

……コホンコホン


「では、他には質問ありますか?」


脳内でくだらなすぎる事を考えている間にもこの職員さんは自分の仕事をこなしていく。


「特にないです」


「分かりました。お困りの際はカウンターまでにご相談ください」


他にも、ここで武器を抜くな、魔法を使うな、騒ぐな、走るな等の当たり前の情報も言われたので注意しつつ今回の目的であるこの街の本や、この国の本、魔法の本と情報を集めることにした。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦



色々と探し回った結果、目的の本と、自分的に気になる本を見つけてきた。

魔法の本が三冊、この街と、この国の本がそれぞれ一冊、それと現代で言うおとぎ話が三冊、魔物についての本が二つと、計十冊を集めた。

あ、今回の目的の本と、魔物の本はまぁわかるけど、おとぎ話って十五歳が読むのってバカにしたやつ。これは転生したやつなら誰もが気になるタイトルであったから仕方がない。そのタイトルは、「異世界の勇者の伝説」……お気づきになられましたでしょうか? そう、「異世界」の、勇者なんですよ。現代から来たのか、それとも昔、明治時代や江戸時代の人かもしれないし、そもそも日本、または地球じゃない可能性もある。だが、そこは本のタイトルが気になってちょこっと先にパラパラと読んでみたが、その勇者の名前的には日本だった。時代まではさすがに分からないから、後でじっくり読もうと思っている。

あ、他のおとぎ話のタイトルは、「四本の魔剣」と、「迷宮攻略日記」と、迷宮の方はおとぎ話と言うのか? っていうくらい適当にジャンル分けされているが、まぁ読めれば問題ないだろう。

他の本もタイトルが気になって、中をちょっと読んでから持って来たのでハズレはないはずだ。

魔法の本は、「生き物なら誰でも使える!? 無属性魔法の使い方」、「基本にして重要! 五属性の魔法の使い方」、「魔法にはどんな属性がある? 使い方も一緒にお教えします!」の三つだな。ちなみに、この三冊の本は、全部同じ人が書いたそうだ。羨ましい。その才能を作者にも——って、作者ってなんだ? 

他にも、街の紹介本は、「スヴェートの歴史」で、国についても、「リヒト王国の歴史」というような感じになっている。っていうか、この街はスヴェートって名前で、国はリヒト王国なんだな。この時点でもう情報収集出来たと思えるほど重要な情報だったな。

魔物の本は、普通に「魔物図鑑」とこんな感じだな。魔物と言えばゴブリンと、あの見た目は可愛いけど中身は……あーあれはもうトラウマになっても仕方ない。だが、それよりも早く記憶がなくなれば良いなとか思っているが、現実はそこまで甘くはないのだろう。悲しい。

さて、どれもこれも気になるが、どれから読もうかな?











という事で、次回からは本の内容から入っていきたいと思います。

順番は、街や国の本から読んでいきたいと思います。作者と違ってまじめな主人公……

では、お読みいただきありがとうございました!

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