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3話

先週は……言い訳しかないですしいっか。

取り敢えずどうぞ。


うーん……

どうやって仕返ししてやろうか。

そもそも、何故あのばばあが売っているやつを買わないと宿屋に泊まれないのか。

領主がそのように決めて、あのばばあはその領主の関係者なのかね?

もしそうなら、手を出したらまずいだろうしな……

流石に貴族に喧嘩売るのはめんどくさい。

逃げれば良いだけだけど、全国指名手配とかされたらやばいしな……


「それに、仕返しよりもまず宿確保できてないのがな……」


仕返しはいつでもできるが、宿は今日すぐに使うものだからな。

隠れて盗むとか流石に良心的にも技術的にも無理だしな〜。


「ああ、やっと見つけました!」


うん? あれはまさか……


「待つと言ったのに来ないから探しましたよ!」


いや、行くと言ってないですし。

というか、お前から逃げるためにこんな所まで来たのに、お前まで来たら意味ないじゃねーか。


「どうしたんですかケイさん?」


「いや。……ていうか誰だよお前」


「え? カズキに決まっているじゃないですか!」


いや、お前みたいなカズキは知らねーよ。

というかハーレム作ってたけどあの女三人組はどこ行った。


「俺の知っているカズキはこんなんじゃないんだけど……」


「あの時は若かったんですよ。井の中の蛙大海を知らずってやつですね」


あれから1ヶ月も経ってないんだけど……

頭打ったのか?

いや、確かにあの時打ってた気がしたけど人格変えるまでに至るとは……


「それで、何で追いかけてきたんだ?」


「そうそう、その事なんですけど、是非とも魔術……この国では魔法でしたね。それを教えて頂こうと思いまして」


そのためにわざわざ追いかけて来たの? 他国まで?

馬鹿なの死ぬの?


「貴族なんだから俺よりもっと適任に教えてもらえるだろ。宮廷魔術師とか」


「我が家では無理ですよ。家格が高いわけでもないですし、長男でもないですから」


ふーん、貴族でも色々とあるんだな。


「話は分かった」


「では!」


「だが断る!」


『……え?』


カズキと、後ろにいたグラントとカリーナが同時に声あげるけど、そんなに意外な事だろうか。

いや、二人はカズキの事知らなかったな。


「いや、敵に塩送るような真似するほど俺に余裕はないし」


「昨日の敵は今日の友って言うじゃないですか!」


「それを鵜呑みにするな。それは都合が良いように先人が言っただけだろう」


多分。


「そんな事言わずに教えてくださいよ〜」


「鬱陶しいから掴むな!」


懇願するように体を掴むな!

周りから変なものでも見ているかのように見られてるぞ。


「ほら、離せよ!」


「何でもしますから! 弟子として世話もしますから!」


年寄りみたいな扱いするな!

……うん? これは……


「なぁ、その首飾りって」


「そんな事よりも弟子にしてください師匠!」


「師匠じゃねーよ! ってそうじゃなくて、その首飾りはどうしたんだ?」


「……答えたら弟子にしてくれますか?」


「返答によるとしか言えないな」


「……これはこの街に来た時に買った幸運の首飾りらしいです」


「……お前あれを買ったのか?」


「そうですが。だめなんですか?」


「ダメなんだけどダメじゃないというか……」


くそぅ。

普通に考えたら間違いだと断言できるのに、この状況じゃ間違いとは言えない。

何だこの敗北感は……

まぁ取り敢えず、こいつが持ってたのはそれこそ幸運だったな。


「しょうがない。弟子にしてやるよ」


「本当ですか!」


「ああ。だからその首飾りくれないか?」


「こんなのでよければ! ああ、本当に幸運を呼ぶ首飾りだったんだ!」


いや、どこにでもある首飾りのはずだよ……



♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢



さてと。

取り敢えず心配だった宿の確保は完了だ。


「いやぁ、初めて他国に来ましたが砂だらけで不思議ですね」


……なんか拾い者もしたけど。


「そういえば、お前貴族だろ? 他国に来て良いのか?」


「僕みたいな末っ子はそこまで重要視されてないんですよ」


本当、貴族はよく分からないな。


「そんな事よりも早く魔法を教えてくださいよ!」


「……まずは忍耐力を備えるための特訓だ。全てが成功するわけでもない魔法、そのために自棄になったりしたいように忍耐力が必要なのだ」


「なるほど! 分かりました!」


それはよかった。

言った本人が分かんない事言ってるけど何を分かったのかね?


「取り敢えず宿だな」


さっき言ったところのうち、あまり真面目にやってなかった所に行った。

同じ人が来たらあれだもんな。

そんなこんなで、部屋を3つとれた。

もちろん、いつも通りのカリーナ、俺とグラントに今回からカズキの振り分けだ。

……そういえば、いつまで師匠やれば良いんだか。

そもそも、貴族の生まれらしいし、転生だから俺よりこの世界にいる時間が長いあいつの方が知識はあるだろ。

何を教える事があるんだろう。

……取り敢えず保留だな。


次は、何をするかだな。

時間的にもうすぐで夜になるから依頼は明日の方が良いだろうし、仕返しも取り敢えずは何とかなったからカズキに免じて許してやるし、他にやる事はないから……

うん、取り敢えず明日の依頼のために少し情報収集してからだな。

カズキやグラント達は宿に置いていけばいいか。



♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢



やって来ました酒場。

まぁ酒を飲むためじゃなくて情報収集のためなんだけど。


「それで、何を聞きたいんだい?」


「まずは、この近くにいる魔物とこの国に良く出てくる魔物を教えて欲しい」


冒険者としてこの情報は必要だよね。

確かにちょっとやそっとじゃやられないと思うけど、ミスしたら終わりだしね。

怪我も回復魔法使えないからしないように気をつけないといけないし。


「この近くでは魔狼と砂の中を潜って移動するハイサンドという魔物が多いな」


魔狼はこんな所にもいるのか。

まぁ狼は群れるしどこでも適応できそうだしな。

砂に潜るハイサンドは厄介かもな。

土魔法を使えば何とかなるかね?


「この国ではそいつらばっかで、他には大きな鳥の魔物や二足歩行で大きい魔獣もいるよ」


おお、こわいこわい。

取り敢えず狼とそのなんか砂に潜るやつを気をつければ良いのね。


「他には?」


「ああ、後はーーー」


夜はまだまだ続く……

現在4時59分。

ギリギリ間に合ったので後書きもこれまで。

イケニエノヨルの動画見てたのが時間を取ったか……

ありがとうございました。

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