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閑話01話 ゴブリンの森の青い悪魔

無事火曜日までに何とかできました。

本編じゃないですけど、まあ五話目でこういう休憩みたいのがあってもいいよね?

という事で、閑話を出しましたがとりあえず説明します。

この小説では、

閑話……読んだ方が良いかもだけど、読まなくても多分大丈夫……かも?

間話……本編とはまったく関係ない完全に息抜きの話

幕間……主人公ケイ以外の視点で、今は本編に関係ない話。(例えば、遠くの国の王様を視点にした話など)

と、三つ使い分けていきたいのでお願いします。

幕間については自分でも言葉にして説明するのが難しいので、その時になったら説明します。

それでは、前書き長くなりましたが、小説を読んでくれると嬉しいので是非読んでください。

時はほんの少しだけ遡りゴブリン10体を早々に終わらせ、魔法の練習をしていた時のこと。

魔力の込める量を増減して制御の練習をしていた時にそれは起こった。

あれほど恐ろしい……いや、恐怖を感じたことは人生で初めてだった。

貴族に殺された平民を見た時や、まだこの時には知らないが、顔の怖い冒険者に絡まれる事さえこれには及ばないことだろう……

まさか、見た目は可愛い奴があんな……



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  



「なるほどなるほど……魔力を込めればそれだけ威力が上げることも出来るし、範囲を広げることも出来るのか。『土壁アースウォール』は威力の代わりに強度が変わるのか」


うーん、魔法は奥が深そうだからどんなに魔力が多くて全属性が使えようとも、何十年とかかりそうだな。いや、全属性が使えるからこそ更に長くなるのか。

今のうちからよく使う属性を選んで、それだけを練習しようかな?


「それに……意識しないで使った魔法と、それよりも小さくするように意識して使った魔法の消費度がおかしいな……」


普通、小さければ威力も魔力の消費量も通常時より下がるはずなのに、威力は低くなって、消費量だけは増えているんだよな……

はっきり言って普通に使った方が何倍もマシなんだけど、どうもこれが気になるんだよな……あ、もちろん更に魔力を込めれば石を砕いたり貫通するのだって出来るよ?


「まぁとりあえず昨日は水メインで魔法使ったから今日は火にしようか」


ここはゴブリンの森。

森なのに火を使うとか火事にするつもりか? って思う人もいると思うが、後々に火しか使えない状態で敵が森に入ったりして使えませんじゃ意味ないだろ? そういう時のためにも練習しないと。


「今思いついてるのは、矢の形をさせた『火矢ファイヤーアロー』とかのアロー系と、『火壁(ファイヤーウォール』のウォール系と、『火玉ファイヤーボール』のボール系と、『火槍ファイヤーランス』のランス系と、『火弾ファイヤーバレット』だけなんだよな。思いつくっていうかアニメだけで見たことがあるやつだけだけど……」


こう考えるとこの五つって基本だけど理に適っているよな。

アロー系は弓矢を使う人には想像しやすいし、単体でピンポイントに狙えるような制御力さえつければフレンドリーファイアにはならないからいいよね。火属性は刺さった後も相手を燃やせる。風属性なら速度も速そうだし、風属性の魔法は基本目視できないから対人戦とかの時や、ばれないようにしたい時はこれを使うのがいいかも。土属性は……刺さった時の威力が高そう。水は……水は何だろう。まあいっか。

ウォール系の魔法は、防御にも攻撃にも使えるから便利だよね。

火属性は通ろうと思えば通れるけど、相手は躊躇するはずだからその間に次の動きが出来る。水属性なら、火属性の魔法が飛んできてもこれで防げる。はず。使ったことないからわからないけど大丈夫なはず。風属性は魔法じゃなくて普通の矢とか、投げナイフなどの武器なら防げる。はず。理由は以下略。土属性は普通に固くすれば壁にできるからどんな魔法や武器も防げるからいいよね。ただし、水に弱い。こう考えると、ウォール系って使いやすいしいいよね。

ボール系は想像しやすいから簡単に出来るし、しかも火属性なら着弾と同時に爆発。他の属性は……あれ、火属性だけで十分じゃね? いや、水属性なら自由に動かせるようになったら、大きい水の玉に相手を入れて窒息させるとかに使えるよね。うん。他は知らない。

ランス系は、貫通力はあるよね。他は知らない。第一まだ使ってないし。

バレット系は、速度が速いし、連射しやすい。ゴブリンとかに使ったら映画とかで見たことがあるように死体に撃たれた痕があったね。少し興奮してマシンガンみたいにゴブリンの群れに撃ったけど凄かったよ。瞬殺って感じで。その分魔力消費も激しかったし、周りの木とか地面とかがやばかった。

とまぁこんな感じのを昨日は一通りためしてから水魔法の練習に入ったんだけど……


「明らかに種類少なすぎだよね?」


アニメとか見てたからこういうのは直ぐに浮かんだけど、その代わりに自分で考えるってことをしなかったから良いアイディアが浮かばないんだよ。困った。


「けどまぁ、それより制御の練習するか」


極論言うと制御さえできれば普通にこれだけで勝てるからいいんだけどね。

あ、アイディアないとか言ってたけど、範囲魔法とか補助系の魔法は含んでないよ? だってこんな森で使ったのがばれたら自然破壊で捕まるかもしれないしね。単体を相手に使う時の魔法が思いつかないんだよ……

とりあえず考えるのは帰ってからにする……うん?

集中して魔法を使おうとしたら、目の前の木の下に青いものがあった。

いや、”あった”じゃなくて”いた”だな。

それは不定形な形をしていて、動くたびに上下左右にとその不定形な体を揺らしている。

どこか覚えがあるような感じで気になって近づいてみると、こっちを向いてきた。

あれは……そう、スライムだ!

通りで覚えがあると思ったんだよ。あのドラ〇エとかで有名なスライムか。

ゲームとかやっていなかった俺でもわかるほどに有名なあのスライム。


「意外と可愛いな」


プルンプルン体を揺らしてこっちに歩いて……じゃなくて這って? 近づいてくるこのスライムに少し癒しを感じてしまう。

この世界に来てから、嫌な貴族とか、冒険者とか、ゴブリンばかりだったので意外と心が疲れていたみたいだ。

この世界がゲームだったらテイムとかして、戦闘用じゃなくてペットにしたのに……残念だ。


「一応魔物だし、残念だけどお別れだな」


もう十メートルあるかないかくらいになってきたので今練習中だった火属性で仕留めるか。


「うぅ、俺の癒しが……『ファイヤーバレット』」


魔法が発動してスライムに当たってしまって後ろに吹っ飛んでいった。俺の癒しが……


「しょうがない、練習に戻る……?」


あれは……さっきのスライムか? 方角的にそうだけど、当たったはずだし、微妙に赤色が青に混じっている。どうなってんだ?


「さっきのやつが後ろに飛んで避けたとしたら生きてても不思議じゃないけど……」


スライムってゴブリンより強いのか? それに、色も変だし、大きさもさっきのスライムより二回りくらい大きくなって今じゃ身長170センチの俺の膝辺りまである。さっきのスライムじゃないよね?


「こっちに近づくスピードも上がってるけどそれでも人が歩く程度……とりあえずもう一回やるか。『ファイヤーボール』」


ドカン!

うん、今度は直撃したし、爆発にも巻き込まれてるから良くても重症だろう。

爆発の煙を風魔法を使って払う。

そして中から出てきたスライムは……無傷だった。

しかも、体の大きさも俺の腰まで大きくなっており、色も先ほどよりも赤が濃くなっている。

……どういう事だ? スライムって最弱な魔物で、ゴブリンよりも弱いはずじゃないのか?

考えている間にもスライムは近づいてくる。もうここは昨日練習した『水刃ウォーターカッター』で仕留めるか?

とりあえず考えていても仕方ないので昨日よりもはるかに水圧が増した『ウォーターカッター』だったが……

相手の体の半分まで切っただけで、他には何も切れていなかった。

火属性だと煙とかで良く見えていなかったけど、今のははっきり見えた。

あのスライムは……魔法を吸収していた。

大きさはまた大きくなり、もう自分と同じくらいの高さになってしまった。

つまり、魔法では倒せないわけで……


「逃げるか」


森の入り口はスライムに邪魔されていて通れなかったので反対側に走って逃げた。

幸いなのかスライムはそこまで早く動いてないので逃げることができたが……


「……道に迷った……」


結局森の中を二、三時間歩き回り、何とか入り口を見つけることができた。


「スライムって怖いんだな……」


あんな見た目は可愛いのに魔法を撃ったらどんどん巨大化していき色も赤になっていった。

本当足が速くなくて助かった。逃げ始めた当初は、自分と同じくらいの身長のやつが追いかけて来て本当に怖かった。

ストーカーされる人ってこういう感じなんだと身をもって知ったよ。全然知りたくなかったけど……


「あ、今日全然魔法の練習できてない……」


ほんの数発使っただけで後はあの見た目は可愛い、中身は悪魔のスライムに出会っちゃったからもうやばい。精神的に癒されてたのに余計に疲れた。

……ギルドに行って宿に帰ってさっさと寝よう。飯は露店で食べ歩きでいいや。


後日、図書館に行って魔物について調べていた時にスライムの所を見つけたので読んでみると、


『スライム

 体に決まった形がない奇妙な魔物。戦闘力は低いが、打撃攻撃と魔法は効かない。

 特に魔法はスライムの種族スキル、『吸収』で魔力を吸収され相手を強くさせるので、

「魔術師キラー」と呼ばれているとかいないとか。弱点は体にある核なのでそこを剣等の

 斬撃系の武器でやれば初心者でも倒せる』


と記述されていたのを見て、


「あの苦労は一体何だったんだ……」


と、嘆いていたとか。

それと同時に、スライムにはもう武器を持っていても近づかないでおこうとトラウマになったものもいたとか。





本当は前書きで書きたかったけど長すぎるのでこっちで。

ブックマーク登録してくれている18人の人達、登録してくれてありがとうございます!

それと、こうして読んでいる人達もありがとうございます!

毎回読んでくれている人が何人かはわかりませんが、とりあえず一回でも読んだって人が300人もいてくれて嬉しいです。

一週間に一回は投稿するつもりなので、最終投稿から四日後に確認したらあるかもしれません。

基本的に五時に投稿しているので、最終目標は、この小説のためだけに毎朝五時起きしてくれる優しい人が十人いてくれたらいいな(笑)

と、まだこの閑話も合わせて五話目なのに確認する術がない、馬鹿みたいな夢を見ちゃっていますが、次回は予想だと金曜辺りに出来るので、是非読んでください!

では、読んでいただきありがとうございました!

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