35話
二回連続で二週間に一回投稿……このことを踏まえて決めちゃいましょうこの場で。
月曜日に出すのは確定(二話連続だったり閑話は例外)で、いつ出すかは未定にしちゃいましょう笑
いや、マジでやる気だったり忙しさだった離アイディアだったりが全部足りてないので申し訳ないですがこうさせて頂きます。
何度も言ってますが、何年たっても死なない限り失踪はしないのでそこだけは安心してください。
っということでどうぞお読みください。
今日は奴隷を買ったり、服を買うのにクマと戦ったりして疲れたのでもう帰ることにした。
時間的にまだ夕方前だが他に行くところも行きたい所もないし別に良いだろう。
「そういえば、まだ宿の方で部屋取ってなかったな」
何人買うか正確には決まってなかったから後回しにしていたけど、この時間で空いているだろうか?
すっかり忘れていたけど仕方ない。
「個室が取れればいいが、なかったら2人部屋で我慢しろよ?」
あの宿には(前の宿もだが)大部屋と2人部屋、そして一人部屋と三つの選択がある。
大部屋なんかだと知らない人とも近くで寝ないといけないので論外、そして一人で2人部屋使うのはお金の無駄なので現在一人部屋一個しか取れていない。
大部屋ならきっと、というか必ず空いていると思うので大丈夫だが、奴隷のあの二人にはその環境は可哀想だろう。
もし奴隷紋が見られたら、それを良いことにパシリとかやらされるかもしれないしな。
最悪の場合、暴力をするやつがいるかもしれない。(法律では犯罪とか言ってたが、そこの領主でその罪の重さは変わり、中には奴隷は物なんだからどう扱おうが問題ないとかあるらしい。)
まぁ、そういうことなので二人部屋で我慢させるべきだろう。
そこまで贅沢できるほど裕福じゃないしな。
「いえ、二人部屋はともかく一人部屋何てそんなのは必要ないです。大部屋でも十分なくらいです」
うーんこれは価値観なのかな?
女は男と同じ部屋で寝るのは嫌とかこの世界はないのか? それともただの遠慮?
こんな所でケチって後に不利益被る前に少量のお金で解決することならケチらない方が良いだろう。
一人部屋は流石にしないけど。
「いや、遠慮しなくていいよ。お金が沢山ある、というわけではないけどこれくらいなら問題ないしね」
実際に問題はそんなにない。
1000リル上がったりするくらいだから昼食べたあの串焼き二つ分と同じだしな。
……そうそう、だから二人の分だけ一個少なくしたんだ。
計画性持ってやっただけで、決してケチったわけではないのだ。
「ですが服も買ってもらったのに流石に……」
「流石に?」
「……いえ、何でもないです。お言葉に甘えさせていただきます」
何が言いたいのか分からなかったが、そう大した事ではなかったのだろう。
そもそも服だって一着しか買ってないしそこまでの出費じゃないしな。
グラントは耳がピンと伸びていて顔も嬉しそうなので、素直に喜んでいるのだろう。
カリーナもここまでとは言わなくても少しくらいは素直になってくれた方が接しやすいんだけどな。
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結局、一人部屋は空いてなかったので二人部屋にしてもらった。
ただ、奴隷って魔法が使えないと知ったのは収穫だったかな。
寝る前に魔法で綺麗にしろと言って部屋に入ろうとしたんだけど、そこを呼び止められて教えてくれた。
奴隷商もそこんとこ教えてくれたら良いのに気が利かない。
そして朝食食べて二人部屋の方に今は3人とも集まっている。
俺の部屋は一人部屋だから狭いんだよ。
「さて、取り敢えず時間もあるし今日は色々話をしておこう」
確か今日もアウラは用がとか言ってた気がするので依頼は明日一緒にやれば良いだろう。
その前に、二人と話をして親睦を深めておこう。
「じゃあ言ったか言ってないか覚えてないので改めて。俺の名前はケイだ。歳は16。趣味は特にないな」
強いて言うなら魔法だが、それを言うと危ないやつに思われるかもしれないので言わない。
「それと職業は冒険者だな。他は特に言うことないけどこれからよろしく」
よし、少し緊張したが噛まずに言えた。
最初が肝心なのにここで噛んでたらいつか仲良くなった時に「あの噛んだ時笑をこらえるのに必死だった」なんて言われてからかわれてしまうかもしれない。
いや、仲良くなれるかどうかさえまだ分からないんだけどさ。
「それで、二人を買った理由何だが」
その言葉を聞いた途端、二人の顔に緊張が走った。
いや、グラントは今もだが。
「カリーナはその知識、そして俺はいつか他にも奴隷を買うつもりなのでその教育係も任せようと思う」
字も書けるし、他にも侍女をやっていたなら家事とか計算とか礼儀とかも教えることが出来るだろう。
「グラントは……将来性を買ってだな」
いや、別にそんな理由はなく、獣人で年少の方を選んだだけです。
まぁ本音を言うよりこういう方が当人もやる気が出てくるだろう。
実際に「将来性を買ってか…」って呟いて嬉しそうにしてるし。
「だから、俺が依頼とかも行ってる間にもカリーナはグラントに色々教えて欲しい。その過程で必要なものがあったら買うから」
文字練習するのにも書くものがないとダメだからな。
それに紙も必要だし、他にもまだまだあるだろう。
……って、俺そこら辺のお金を考えてなかったけど足りるよな……?
ま、まぁ何とかなるよう依頼も頑張れば良いだけだし、先行投資は必要なんだから仕方ない。
「他にも侍女だった時の経験だったり、他の国、町などの情報も同様に教えてやってほしい」
まぁその時は俺も一応聞きたいので参加するんだけど。
面倒だけどこの世界について常識さえ知らない以上、俺も勉強するしかないだろう。
そういえばこの町に図書館あるかどうか聞いてないし明日にでも聞いておこう。
「という感じのことをやってほしいけど、そのために何が必要だ?」
「そうですね……文字とかを後回しにするのなら今は特に何も必要ではありませんね」
「何か教科書だったり参考書だったりはないのか?」
「教科書というのは何でしょう?」
あ、こっちの世界にはそういうのないのね。
良くあるファンタジー世界みたいに紙の値段が高いのだろうか。
それともそもそも印刷技術なんてなさそうだから数が作れないという理由でないのだろうか?
「文字の練習とかで紙は必要か?」
「……いえ、練習で使うなど勿体無いし、値段も高価なので普通文字の練習は木の板を使ってやります」
木の板で? どうやるんだ?
「それでどうやって練習するんだ?」
「どうやってって……書いたら削っての繰り返しですが……ご主人様はそうやらなかったのですか?」
「あ、ああ。俺の場合はちょっと特殊でね」
そうか、確かに表面を削れば元の綺麗な板(削り方が上手ければ)になるのか。
魔法がある世界だから魔法のペンとかあって、空中に自由に文字が書き消し出来るものかと思ったが、夢の見過ぎだったか。
まるで何を聞いてるんだこのバカ、って感じの目をされている気がしたので取り敢えず誤魔化しておく。
被害妄想である事を祈ろう。
「それと、わざわざご主人様じゃ面倒だろうしケイで良いぞ」
「分かりました、ケイ様」
「グラントも、俺のことをケイで良いぞ」
「うん……じゃなくてはい、ケイ様」
「さっきから気になってんだけど……言い直すくらいなら別に無理して敬語じゃなくていいんだぞ?」
聞いてて何か疲れるしね。
っていうか、高校生の俺からしたら敬語でずっと話されるのもなんだか違和感感じるし。
しかも小学生くらいの年下と言うね。
「いえ、それはなりませんケイ様。ケイ様がいない時にはまず言葉遣いについてやらせるので、その間だけお待ちして頂ければ問題ありません」
「まぁどっちか統一してくれるならそれでいいか」
それに、そろそろ反抗期の年齢辺りだし、結局敬語なんてやめるからほっといていいか。
それに、生意気な言葉より敬語で話した方が良い印象与えるだろうし勉強はした方が良い。
「じゃあ次は国について……」
この勉強会はお腹すいたと腹の虫を鳴らしているグラントが言う夕方まで続くのであった……
きっとこの小説読む人少なくなるよな……って落ち込んでいる作者です笑
まぁそれでも書き続けるのが書き始めた私の義務だと思っているのでクオリティー落とさず頑張っていきます。
さて、閑話も一応書き途中なんですが、火曜か木曜に出す予定にしています(それもなかったら来週の月曜日。これは確実です)ので、まぁ読んでも読まなくても良い奴なので読まない人は無視しといてください笑
それでは、また遅くなったこんな小説を読んで頂きありがとうございました。
次回もお読み頂けたなら幸いです。




