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3話

昨日には出す予定だったんですが眠気に負けてしまい夜に書けなかったんですよ……

でも、次回は火曜までには出す!っていう意気込みで頑張るので応援してください(笑)


ちゅんちゅんちゅん。

ん……あーよく寝た。

異世界でテレビとか漫画みたいな暇を潰せるものがないからどうしようと思ってたけど、それよりも疲れてるから心配なかったようだ。

早い時間に寝て早い時間に起きる。

異世界の人たちって凄いね。

地球にいる約半数の人たちにも見習ってほしいよ。

主に学生とか。って、自分も学生だったな年代的に。

まあそれはともかく、外を見てみると腰には剣や槍を手に持ち、鎧まで来ているという生前ではまずありえなかった光景と、武装集団が目立って背景になってる店から出てきたから商人であろう人たちが開店準備をしている。

まあ武装集団って言っても向かってる方角は冒険者ギルドがある方向なので、冒険者なのだろう。多分。朝から精が出ていますね。

うーん、こうやって朝早く起きてゆっくりするとか一度もなかったけど、体験してみると中々良いよね。

早起きは三文の徳って言うけど本当だよね〜。まさか朝ちゅんが出来るなんて。

三文の徳ってちゅんが三回聞こえるからきっとこれが得なのだろう。

学校で「俺、ついに朝チュン出来たぜ!」みたいな感じで他の男子に自慢してたからこれで俺も自慢できるね! ……もう死んだから無理だけど。この世界で朝ちゅんの言葉があるならいつか知り合った人に言って自慢してみようかな。きっと羨ましがられるから。

さてと。そろそろお腹すいたーーって、俺まだこの世界に来て飯食ってないな……

俺みたいのが転生しているってことは、きっと他の人も転生しているけど俺が初めてじゃないだろうか? 飯を転生して3日目でようやく飯を食うなんて。あ、もちろん水は飲んでますよ? ゴブリンの森で魔法の実験もとい依頼をしているときに水魔法で。

魔力をあまりこめないと泥水ーーは飲んだことないからわからないけど、多分そんな感じの味がするほどまずかった。で、魔力をファイアーボール10発分に匹敵する魔力をこめたら水道水くらいにはなった。

この違いから、魔力を多く込められた物ほどこの世界の物は質が良くなるんだろう。予想だと。

もうちょいわかりやすく言うと、コップの水に塩を小匙一杯と大匙一杯で、濃度が変わってくるような感じだと思う。

更にわかりやすく言うと、火の温度だな。魔力を多く込めるほどに大きさは同じでも色が青や白になってく感じ。ファイアーボールまだ試したことないけどな。

ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン。

今の時間は五時か。この街、というかこの世界に時計はあるけど貴重品で持っているのは貴族か商人だけらしい。らしいってのはギルドのあの優しい男の人に聞いたからだけど、あの人のいう事なら間違いはないだろう。

五時から仕事とか冒険者も商人も大変だけど、俺も冒険者だしさっさと食べてギルドに行くかな。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



昨日の夜は食べないで寝ちゃったけど、なんの問題もないらしい。時間は、夜なら六時から十時、朝は四時から八時までならいつに来てもいいらしい。なので、その時間に来ないやつのは作らないみたいだ。

意外と厳しい。

さてさて、異世界に来てなんと三日目となんとも言えない感じですがついに食事です!

何でこんなにテンションが高いかって?

そんなのもちろん異世界ならではの食事が出てくるのを今か今かと待っているからです!


「おーい、出来たから持ってってくれ」


おっ! やっと出来たか! きっと三分もしてないとかは気のせいなんだろう。さすがに早すぎると思うしね。


「なにかなーっと……これって……」


黒くて見た目固そうなパンと、野菜が細切れのが少し入っていて、肉は気持ち入っているかのような感じのスープに水。

いやいや、見た目で判断するとはまだまだ俺も早いな。

日本でもなまこやメダカを食べるところもあるらしいし。他にも虫とかを食べる国とかあるしね。自分では食べたくはないけど。

だが、これは見た目が普通だし食べれないということもないので心配はない。味も一応期待しておこう。

まずはスープかな。

……味が薄いな。野菜もさっき言った通り少ないし、塩だけで味付けされているのかそんな感じだけど、その塩でさえ十分に使っていないらしい。いや、そこまで料理に詳しくは知らないけど、塩が使われているのだけがわかる。はっきり言って食べれるけど好んで食べたくはない物だな。だが、塩分取りすぎな人にはちょうど良い一品とあれるであろう。野菜はもっと多く入れてと思うけれど。

次に黒いパンだが……固い。とにかく固い。フランスパンよりも少し硬いほどだ。これ実は保存食なんじゃね? って言いたくなるほどだ。残念ながら俺の歯だと噛みきれないので他の食堂で食べている何人かの人達はどうしているのかを見ると、パンにスープをしみこませて食べているみたいだ。真似で食べてみたが、固いもんはやっぱり固いみたいだ。フランスパンよりはマシかな? ってレベル。こちらはついつい食べ過ぎちゃうって人向けにはお勧めかな。固くて噛みごたえがあるからきっと少ない量でも満足するだろう。味は当然不味いが。

唯一美味しかったのは水だな。この世界に水道はないと思うから多分井戸から組んできたものだと思うが、井戸水はこんなに美味しかったのか! もうこの料理は捨ててこの水だけ飲みたい! もちろん捨てないで食べるが。

ここあの優しいギルド職員が教えてくれたけど、飯マズなのは知らなかったのか? それともあの人が味音痴なのか? 他には……これがこの都市の普通の朝食って事か?

まあ何にせよもう食べ終わるしギルドに行こう。昼は露店で昨日見た肉を食べてみるのもいいかもな。

こうして固いパンとの戦闘を終え、異世界初の料理は不味いのが一つ、微妙なのが一つ、美味しかったのが一つ(料理じゃなくて水だが)となんとも微妙な食事となった……



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



難易度 自由

依頼 グレイシー草原の調査(※詳しくは受付)

依頼内容 調査結果の報告

依頼者 プランシー伯爵

報酬 10万リル


今、ギルドで見ていた掲示板にこんなのがあった。ランクが自由なのは今見ている掲示板がフリー依頼というどのランクでもやってもいいか、常時貼られている依頼専用の掲示板だからだ。

今の時間は五時半過ぎ、まだまだ朝早いっていうのにもう人が結構いる。

この都市の冒険者が何人かは知らないが、さすがにこのくらいの人数ではないだろう。ちなみに今いる数は大体100人だと思う。

さて、その100人がこの依頼を見てスルーしている。という事は、この依頼は一見美味しそうに見えて実は裏があるのだろうと推測する。

だって俺でもわかるほどの報酬の額。調査だけでこれは高いし、伯爵なら自分の兵を二、三人送れば無駄な出費をしないで済むのに、この金を払う意味はない。

ただまぁ単純にこんな調査より他の方が稼げるという事かもしれないし、そもそも依頼自体を見ていないって人がいるかもしれないしな。

ただ、物語の主人公だとここで調査に行って強い魔物と戦って強くなるような感じなんだけど……


「俺主人公じゃないしそういう主人公っぽい行動とかしなくていいよね?」


そもそも、主人公だったらもう早速仲間が出来ていて、ハーレムメンバーが一人増えているころだと思う。

ただ、俺的にはハーレムとか全然目指していないし、あんなに好きになられてもいつか後ろからグサッって包丁かなんか刺されたら死んじゃうから何でハーレムを作るのかが不思議だよね。べ、別に羨ましいって思っているわけじゃないんだからね!? ……きもいな。自分でやっといて落ち込む。

……っと、掲示板の前で黙りながら落ち込んでいたりしたから隣から何こいつとか思われてるよ……

昨日のこともあるし、今日はからまれるかと思ったけど朝は何もなかったな。

それより依頼は…


「これお願いします」


「はい、ゴブリン10体討伐ですね。気をつけて行ってらっしゃいませ」


ゴブリンで安定して稼いで、魔法の練習もとい実験もしないとな。

だから昨日もやった早く終わるゴブリンを受けることにした。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



「ゴブリン10体討伐で27000リルと、23体は依頼がないので一体につき1500リルで34500リルですね」


合わせて61500リルか。ゴブリンだけで十分暮らしていけるんじゃないか? まぁ飽きるし時間はあるからある程度まで進めていくつもりだけど。


「あの~今日もしよろしければぁ~一緒にお食事なんて~どうですか~?」


……やっぱりこの受付うざいな。本当にこの女職員辞めさせた方がいいだろ。


「すみません。今日は忙しいのでまた今度でよろしいですか?」


「チッ……は、はい、楽しみにしてますね~」


いや、舌打ち聞こえてますし、必死に表情を隠そうとしても隠しきれていないよ?

その表情に浮かんでいるのは……落胆と、怒り? ってか、なんでこんな性格のやつと食事なんて行かないといけないんだよ。社交辞令で言ったことが相手にも分かったのか舌打ちしてたけど……まさか狙いは夕食を高い所にして奢ってもらおうとかじゃないよな?

うわーそんな女こっちからお断りだよ。だからそんな後ろを向いた途端ににらんでくるのを止めてほしいな。


「おい、お前昨日のやつだろ」


ゴブリン討伐の依頼を早々に終わらせ、魔法の練習もとい実験をしてギルドに戻って来たら案の定からまれていた。

ったくこっちは魔法の練習していた時に大変な思いをして疲れているってのに……

あれは本当にやばかった。人生で初めて恐怖を感じたと言っても過言じゃないほどだと思う。

あんな……あんな見た目は可愛いやつに……


「おいおい、昨日礼儀について教わったばかりなのにもう無視とかしちゃっていいのかな~?」


そう言ってニヤニヤしながら話しかけてくる山賊みたいに怖い顔の冒険者A。

本当に面倒だよなこういうやつら。弱い者いじめとかそんなに楽しいのかな? こっちが貴族様ならお前ら首がもう胴体と分かれているころだぞ?


「ほーう、昨日みたいに無視か。あいつが出て行ったから俺はやめといたけど、今日も無視していて昨日の注意はちゃんと聞いていなかったようだな」


というか、知らない相手にこうやってからまれて無視しないでちゃんと応答する日本人が何人いると思ってんだよ。少なくとも俺はこういうやつを無視してすぐに逃げる派だな。面倒ごとに巻き込まれたくないし。


「受付のソーナちゃんとは楽しそうに話していたのにこっちは無視か……しょうがない。新人に礼儀を教えるのも先輩の仕事の一つって事か。Cランク冒険者の俺様がその体に礼儀というものを教えてやるよ」


そういって手をブラブラさせてギルドカードを持っている自称……ではなかったCランク冒険者。

つーか誰があんな受付と楽しそうに話しているだよ。お前らの目はおかしいのか? もしかして嫉妬か?

って感じで言えたらよかったんだけど……実は魔法を街中では使ってはいけないみたいだ。なので、ここで喧嘩すると俺だけが一方的に悪いってことになっちゃうんだよな……

もういいや面倒くさい。こっちはあの恐怖が具現化したものだと言っても過言じゃないほどのやつから逃げて来て疲れてんだ。最終手段を使おう。


「数々の無礼すみませんでした」


まずは昨日もやった先行で謝ってしまい、次に、


「少ないですが、今日の依頼で稼いだ報酬を渡すので、どうか許しては頂けないでしょうか?」


「お、おう」


敬語とか大丈夫だったかな? あまり自信なかったけどそもそも冒険者だし敬語使うやつなんて少数だからいいのか。

まあ金は今日依頼で稼いだ27000リルがなくなっちゃうけど約30000リルと昨日よりも稼いでいるからいっか。

相手の冒険者カードに自分のカードを当てお金を送り、それを相手が確認してから、


「では、失礼します」


ギルドを出ていくことにした。

それより、誰も助けてくれないよな、やっぱ。冷たい連中が多いよな~冒険者って。

まさに金になることしかやらないって感じだよな。

うーん……でもどうしようか。この街にいる限りああいうのがまたないとかは言い切れないし、情報が欲しいと色々と都合がいいから明日は図書館に行こうかな。もしかしたら周りに迷惑がかからない感じで使用できる魔法があるかもしれないしな。

そうと決まれば今日はもう休んで、明日は図書館に行こうかな。






さて、今回も色々と作者でさえこういう感じにしようと考えてなかったのにいつの間にかなっちゃってました。まぁ新鮮ですしいいです……よね? 大丈夫だと思いたい。

前書きに書いた通り、火曜までの5時に出すつもりですので読んでくれる人お願いします。

では、読んでいただきありがとうございました。

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