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33話

やっと書けましたよ。

最近何故か10時くらいにはもう眠くなって書く気が起きなくて大変でした……

ゲームとかやってたら余裕で二、三時までは余裕で起きてられるのに……何ででしょうね?


では、どうぞお読みください。



「お待たせしました。準備が出来ましたのでこちらへどうぞ」


二度目のお茶を飲みながら待っていたら呼ばれた。

まだ五分もたってないのに、仕事が早いもんだ。


案内されて入った部屋には、八人もの男の子がいた。

そう、今回出した条件とは「男で、歳が七~十二歳」というものだ。

理由は、小さい時から英才教育を受けさせて将来俺がニートになったとしても頑張って稼いでもらうためだ。

いや、ニートになるは冗談……とも言えないか。

もし怪我をして冒険者続けられなくなったらこの世界で働くのもう無理じゃね?

だって常識とか知らないし、計算とかは一応出来るけど、そういう職はもう誰かがやってて空なんてないだろう。

だったら英才教育受けさせて冒険者なり商人なりさせた方が良いだろ? という考えだ。

ちなみに女じゃなかったのは男の方がそういうので女よりは収入が良くなりそうだと思ったからだ。


改めて八人を見る。

そのうち、二人が多分獣人だろうな。

耳があれだし。

ケモナーじゃなくても是非触ってみたいと思うんだけど、きっと買わないと触るなって言われるから我慢だ。

もし迷ったならその時にどっちかに決めちゃおう。


「さっきみたいに質問しても良いですか?」


「もちろんどうぞ」


何がおかしいのか苦笑しながら返されたが、当然の如くスルーだ。


「じゃあ右から順番に歳、何ができるかを教えてくれ」


名前は聞かない事にした。

だってさっきの6人でもカリーナとジンカシンとしかもう思い出せないし。

だったらそれより多い今回だったら絶対覚えられないので買う奴だけ聞けば良いかと思って名前は聞かないことにした。


いつ奴隷になったかとかは聞かないことにした。

いや、これ聞くとか鬼じゃないの? って思うだろ?

勿論なった事ないから奴隷の気持ちは分からない(あ、パシリなら何回かあるな)けど、流石に楽しいわけなく苦しいだろうし、親に売られた、攫われたとかだったらもう……ね?

俺は悪魔でも鬼でも無いので聞かないようにしたって事だ。


「8歳です……得意な事はないです……」


「10歳です。得意な事はありません」


その後もそのような言葉が続くばかりだった。

うーんこれは困った。

できる事って聞き方が駄目だったか?

でも、得意な事でも小さな子供だし期待は出来ないし……

あ、字が読めるとかいるかもだけど、別にそれは教える手間が省けるけど、ただそれだけだしお金は出来る限り使いたくないので考慮に入れない。


これはやっぱり最終手段、獣人の中から決めちゃうか?

うーん……やっぱ獣人にしとくか。

耳触ってみたいし。

やっぱりもふもふなのかな? 私気になります。


「獣人以外は下げちゃっても良いですよ」


おいそこ、確かに選ばなかったのは悪かったけど、この世の終わりみたいな顔するな。

何か罪悪感が芽生えるだろ。

流石に二人も買うのは出来ないので諦めてくれ。


「じゃあ二人になったし、改めて名前、歳を言ってくれ」


「俺はグラントだ。9歳」


「私はパンテオです。歳は11です」


グラントはやんちゃな感じ、パンテオは逆に落ち着いている感じがするな。

ただ、2歳も変わるのに身長とか変わらないのはただ栄養が足りてないから?

それとも種族的にある歳まではショタロリって事なのかな?

あ、ショタロリって言ったのは身長が130センチくらい、俺の胸より低い位置だからだ。

成長期な筈だから130は流石に低いと思う。


閑話休題。

結局どっちにしようか。

積極的なグラントか慎重的なパンテオと考えると、俺的にはパンテオを選ぶけど、将来剣とか槍とかそういう武力も持ってほしいからそう考えるとアウトドア派と思われるグラントの方が良さそうだよな。

いや、積極的だとアウトドア、慎重的だとインドアとか思わない?


「あなたはどちらが良いと思いますか?」


困ったのでこの道何年かは知らないけどプロの人に聞くのが一番だろう。

餅は餅屋とも良く言うしね。


「私としましては両方とも勧めたいところですが……強いていうなら、グラントの方はまだ調教が足りてなかったみたいなので、パンテオの方がお勧めですね」


成る程成る程……

さっきから奴隷ってこんな感じなのかな? イメージと違うなって思ってたけど、そいつらだけが違ってただけか。

パンテオやカリーナは礼儀正しいしね。

て事は勧め通りにパンテオにしようかな?


二人に目を向けると、パンテオが少し誇らしげに。

その様子に年相応だと微笑ましく思う。

……いや、俺って何歳だよって言いたいくらい今のは年寄りくさかったな。


逆にグラントは少し顔が青くなっている気がする。

薄暗いのでそこまで良くは見えないので詳しくは分からないが。


うーん可哀想な気もするし、グラントにしようかな?

歳も2歳下だから教育するなら早いほうが良いって良く言うし。

自分より5歳下より7歳下のほうが耳触りやすそうだし。

うん、何かこう考えると条件は同じなんだしグラントの方が良く思えてきたな。

口調は、まぁ別に部活に入った事もない俺からしたら年下に畏まられるのは慣れてないし、この方が話しやすいから丁度良いだろう。

年下の生意気な言葉にイラついたらカリーナに教育して貰えば良いし、やっぱりグラントにするか。


「聞いといて申し訳ないんですが、やっぱりグラントの方を選びます」


「かしこまりました。準備があるので、先ほどの待機室にてお待ちになっていてください」


「わかりました」


さっきの名も知らぬ店員さんがまたやってきて部屋に案内された。

いや、場所とか分かるから良いから……

って思ったけど、きっと間違えて他の部屋に入って見せたくないものを見せないようにしているって事なのかな?

職業柄、警戒しても仕方ないか。


「ケイ様は奴隷買われるのは初めてですよね? 説明が必要ならこの空き時間にでもしますがどうしますか?」


いつか聞いた気もするけど、覚えてないって事は忘れているので聞いといた方が良いか。


「お願いします」


「かしこまりました」


お茶を持ってきてくれたのでゆっくり飲みながら聞くことにしよう。


「奴隷とは、人ではなく物です。なので人権はないです。そして物を壊そうが何しようが、主人ならどんなことをしても罪に問われることはありません。逆に主人意外だと罪に問われることになりますので注意してください」


いや、はっきり物と言われてもなぁ……

まぁそこは個人の意識の違いという事にしておこう。

結局は馬馬車のごとく働いてもらうんだけどさ。


「また、殺すのも自分が主人なら罪に問われることはありませんが、その死体は埋めるなり焼くなりしてください。しないと死体遺棄の罪で捕まりますので」


殺るならばれないようにしろって事なのかな?

それともここはファンタジーだし、ゾンビになるからってことかな?

まぁどっちみちこれは俺には関係ない事だろう。

……フラグじゃないよ? 仲間を殺したりしないよ?


「次に奴隷に首輪付けているのを見ましたよね。あれは『奴属の首輪』というものです。機能としましては無理矢理いう事聞かせる命令、そして逆らった時ようの罰に首輪が縮まり締め付ける、主人に手を出そうとしたら縮む機能くらいですね」


凶悪すぎんだろその首輪!!

命令と締め付けるとかどっちかしかいらないだろ普通に考えて!

命令なら初めからそっち使えばいいだけだし、それがないなら痛みを与えて無理矢理って感じで。

わざわざ使ってくださいとでも言わんばかりの締め付けだけは使わないようにしよう。


「そしてもう一種類奴属させる方法があるんですが、それは奴隷紋を身体のどこかに刻むことです。こちらは首輪と昨日は大して変わりませんが、締め付けるのではなく電撃を流せるようになっています。それとこっちの方が自由民ギルドが秘術としている技術を使うので、技術料がかかってしまいます」


自由民ギルドって言ってるけど、それって奴隷ギルドって事かな?

まぁ奴隷ギルドって確かに名前があれだもんね。

自由民の方がまだきれいな感じの名前だしセーフという事なんだろう。

いや、内容はめちゃくちゃアウトなんだけどね!


そこまで説明してもらってたら、ドアが開いてコーリウスが入って来た。

やっぱり仕事が早い。

後ろには、カリーナとグラントが付いてきていた。

さっきまで付けていた首輪が無くなっているけど、それ外すために時間がかかったのかな?


「お待たせしました。説明を聞かれてたようですが、首輪と奴隷紋の違いとか聞きましたかね?」


「はい、丁度そこで終わりました」


「では、どっちでやるか決めて貰いたいのですがどっちにいたしましょう?」


これは当然一択だ。


「奴隷紋の方でお願いします」


「分かりました」


この国、世界では知らないけど、小説の中でもテレビでも、奴隷はどの人にも見下されていた。

つまり、買い物に行かせたとしても奴隷だと気づかれたら足元見てぼったくられるかもしれないし、最悪物を売ってくれないかもしれない。

それは俺にとって面倒くさいのでだったら初期投資として今の内に払っておこうと思ったんだ。


「我、ここに血の契約をせんとする。この者に血に濡れた印を与え給え」


お、何かかっこいい詠唱が始まったよ。

ドキドキ。

それからまた何か詠唱したら、カリーナの背中に何かが浮かびあがって来た。

あれがきっと奴隷紋なのだろう。


「では、これで傷をつけてここに血を垂らしてください」


渡されたのは小さいナイフ。

ちょっと切ろうとしてそのままスパッと行っちゃいそうで怖かったが、何とか上手くすることが出来た。

奴隷紋に血を垂らしてみた途端、奴隷紋が光りだした。


「この者の声を聞き、命を果たしたまえ。『サーフ』」


どうやら終わったらしく光っていた奴隷紋も消えてしまった。

……失敗だとかはないよね?


「では、次も行きましょうか」


どうやら失敗ではなかったようだ。

良かった良かった。


その後はグラントにも同じように奴隷紋を付けた。

こっちも失敗はなかったみたいなのでこれで後は金を払えば終わりだろう。


「カリーナが500万、グラントが70万、奴隷紋の技術料として20万、590万になります」


うわぁー……

カリーナとグラントで全然違うじゃん。

確かに出来ることとか全然ないグラントよりいろんな事が出来るカリーナの方が高いのは理解できるけどさ。

お金の支払いはカード同士を合わせて590万支払うように意識するだけの簡単な支払い方法。

この世界のこのやり方にもそろそろ慣れてきたな。

最初は通貨ないとかって思ったけど、カードの方が軽いし楽だし良いね。

地球でも将来こうなったりするのかな?


「はい、たしかに590万頂きました。ありがとうございました。またのお越しをお待ちいたしております」


「じゃあ行くぞ、カリーナとグラント」


ついに目的の奴隷も手に入れたし、早速始めるか。

勉強という名のこの世界の情報集めを。

……それよりも先に昼過ぎだし昼飯にしちゃうか。







2人目は九歳の男の子、グラントでした。

やっぱりファンタジーなんだし、そろそろ獣人出した方が良くない? って思ったので獣人にしてみました。

人間と獣人が敵対しているという設定もいろんな小説の中にはありますが、この小説はまだその所秘密です。

カリーナがきっとそこらへんの情報を持っているので作者と一緒に勉強しましょうww

……マジでカリーナさん勝手に動いて喋ってくれないかなー。


と、妄想はここまでにして、次回も日曜に出せたらいいなぁ~と思ってます。

それでは、お読み頂きありがとうございました。

次回もまたお読み頂けましたら嬉しい限りです。

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