30話
憂鬱な 九月そろそろ やってくる 宿題はもう 終わりましたか?
という事ですが、学生の皆さん、夏休み終わってしまいますよ?
そろそろ宿題終わらせた方が良いのでは?
え? お前じゃないんだからとっくに終わらせてるって?
……それはともかく、今回は30話ですね。
はい、それだけです。
それじゃ、是非お読みください。
……私は、別に宿題は最後に慌てて終わらせるタイプじゃ、なかったですよ?
昼過ぎになったが、やっと戻ってこれた。
明日も一応あるけど、明日は魔法とかの練習したいので、今日中に終わらせときたい。
ということで、やってきましたえっと……奴隷商人の所に。
買う約束してたのに、お金はいまだに貰えてないしね。
しょうがないし断らないとな。
「すみませーん」
「はい? ああ、ケイ様でしたか。依頼は終わったので?」
「今日は受けてないだけです。というのも、ギルドがちょっとあれでしてね」
うん、ちょっとあれなのでお金が用意できてないんですよ~
どうにかしろなんて言わないので、ちょっと安くなったりとかしないですよね?
まぁ半額になったとしても買えるだけのお金なんて持ってないけどね。
「本日は、どのような御用ですか?」
うん、最初はちょっと怪しすぎる人だと思ってたけど、こうやって世間話から入るのもそうだし、用ってあれの事しかなさそうなのに直球に聞いてこないのは好感が持てるな。
だからこそ断るのは心が痛い。
そして、名前を忘れたことも。
「最近大きな依頼があって冒険者ギルド全員でその依頼に行ったんですけど、目標を達成はしたけど被害が大きすぎて、今冒険者ギルドが機能してないんですよ。なので、報酬も近くの町に自分で行くか、機能するまでこの町で待つかなので……」
「お金を取りにどっかの町に行ってそのまましばらくその町に居るので買うのが遅くなる、もしくは買わないって事ですかね?」
「はい、そうなんですよ。申し訳ないです」
本当、申し訳ないな。
この町に戻ってくるかどうかも決めてないから本当に買わないことになるかもしれない。
「ちなみにどこの町に行かれるのですか?」
「ソノの町に行こうと考えてます」
「ソノの町ですか。では、あそこでは弟が奴隷商やっているので、もし良かったら紹介状でも書きますよ?」
「良いんですか? 一回も買ってもないのにそんなことまでしてもらって」
「弟の方で買っていただけるならよろしいですよ」
何て良い人なんだ。
それだけに名前をry。
ただ、買っていただけるならって買わなかった時のことがとても怖いな。
「はい、それはもうお金があれば買うのでギルドで貰ったら買いたいと思います」
「それじゃあ、どんな奴隷が欲しいですか? 前と違う所もあるかもしれないですし、スムーズに進ませるために条件書いときますよ」
「それはありがとうございます。ですが、また変わる可能性があるので、自分から条件は言う事にします」
「分かりました。じゃあこの紙にも書かれてますが、渡す時に「パドマが連絡しろと言ってた」とでも言っといて貰っても宜しいですか?」
「はい、それくらいなら伝えときます」
「ありがとうございます。では、これを」
ケイは パドマ からの 紹介状 を 手に入れた!
うん、名前はパドマだったね。
自分から言ってくれて良かった。
「では、そろそろお暇させて頂きますね。客でもないのにすみません」
「いえいえ、新規顧客となりそうな人の相手をするのも仕事ですから。お気になさらず」
「それではパドマさん、色々とありがとうございました」
「こちらこそ、今度この町に寄った時にでもお越しください」
「その時は是非」
奴隷が今すぐ買えないのは残念だけど、無い物ねだりしてもしょうがない。
じゃあ、次行くか。
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とは言ったものの、
「あの人たちはどこに居るんだか……」
会いたいのは二人。
一人は言われるまでもなくアベル。
武器の事とか色々お世話になったしね。
この町から離れる前に挨拶しときたい。
ただ、貴族の護衛だから、普通に会いに行っても会えるわけないだろうし、そもそもこの町に居るかもわからない。
この町を治めているのがなんとかかんとかという、名前も爵位も分からないけどアベルが護衛してた人の領地ではない事は覚えている。
だけど、領主に変わって調査してたことから、きっと仲が良いだろうことは確かだ。
なので、本当に分からない。
そしてもう一人だが、それは『粉砕』の二つ名をもつ……粉砕さんだ。
名前は忘れたか、聞いてないと思う。そう思いたい。
まぁとにかく、あの映像通りなら助けて貰ったんだし、お礼くらいは言っとかないと駄目だろう。
だがしかし、冒険者ギルドは只今休業中なのでギルドに行ったって会えないだろう。
そして、他に当てがないし、探そうにも探せないってわけだ。
なので、次会った時にお礼を言うので今回は諦めるとしよう。
今できない問題は先送りだ。
という事で、
「やる事が終わってしまったな……」
この世界にゲームがあるというなら暇を潰せるがそれも無理な話だし、明日もまた暇だ。
どうしよっか……
「そうだ、図書館に行こう」
久しく行っていなかった図書館に行くことにしよう。
本は好きだし、退屈することはないだろう。
「それじゃ、行くか」
♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢
例のごとく、なけなしの金から寄付という名の入館料を取られた後、本を探していると、意外な人に会えた。
「ん? 確かお前はアウラの……」
アウラのなんだよ。
ボーイフレンドじゃないよ?
ただのフレンドですよ?
そういえばさ、ボーイフレンドって直訳すると男の友達なのに、意味は彼氏とかそういう事になるんだろうね?
だから意味わかんない英語は嫌いなんだよ。
閑話休題。
「アウラの……知り合いのケイと言います」
「なんだ、付き合ってたりしてるわけじゃないのか」
「まさかまさか恐れ多い。知り合って二日目だった時でしたし、そもそも自分はまだEランクの冒険者ですよ?」
「そうなのか? 昇格試験とか受けたりしないのか?」
「いえ、それが二人以上のパーティーになってからじゃないと受けられないとか言われて」
「なんだと?」
怖い怖いその目絶対誰か殺すとしてる時の目だよ怖い。
第一印象の時のこと思い出しちゃったじゃん。
「ああ、悪い悪い。何でもねえ。それより、どうしてここに居るんだ? 冒険者なんて本読むより体動かすのが好きなんだろ?」
「そうですけど、本読むのも好きなものでして。そういう『粉砕』さんはどうしてここに」
「おいおい、『粉砕』だなんて水臭い。トショウって呼んで良いぜ」
「じゃあトショウさんはここで何してたんですか?」
「俺は闘気についてだな」
「闘気?」
「戦士には必要な事だが、俺はまだまだだからな。そのせいでゴブリンキングに後れを取ったぜ。迷惑かけたな」
「いえ、助けて頂いたのもトショウさんって聞きましたし、本当に助かりました」
「やめろよ、元はと言えば俺が仕留めきれなかったのが悪いんだからな」
こうやって話してみると悪い人ではないようだ。
お礼も言えたし、本も読めるし一石二鳥だな。
「では、こっちも読みたい本もあるし、邪魔するのも悪いのでそろそろ行きます」
「おう、ランク上げ頑張れよ新人!」
「ありがとうございます!」
さて、流石にアベルもこんなとこには居ないだろうし、本読むか。
今日もそうだが、明日も一日中本でも読んでようかな?
宣言通り、次回水曜日に閑話出したいと思うのでそこまで皆さんさようなら~
夏の日は 水分こまめに とらないと 熱中症に なっちゃいますよ?
……うん、これは最初の方がまだマシだったな。
急にやりだした意味は特にありません。
それじゃ、今度こそこれで後書き終わります。
お読み頂きありがとうございました。




