21話
…………はい。
取り敢えず遅れた理由はなんだ! って気になる方は後書きみてください。
それでは、どうぞ。
あるー日森の中クマさんに出会った花咲く森の道ークマさんにー出ー会ーあーた。
……森の中で出会ったのはゴブリンだけどね! しかも森の中じゃないし出会いたくもなかったよ!
とまぁこんな日本なら誰もが知ってそうな曲が浮かんできた。
あれって意味わかんないよねー歌詞の意味が。
クマさんの不可解な行動が。
逃げろって言っときながら落とし物私に追いかけて来る。
という事で昔に調べてみたんですよ。
そしたら一般的な説が「どっちも馬鹿説」なんだってさー。
クマさんの言動と行動が合わないし、お嬢さんは何故かクマを見て逃げないし。
まぁ現実でクマにあったら……って一般人がクマにあった時点で死んでるのできっと出会った事がある人はいないでしょう。友達にそういう人が居たら嘘なので流しましょう。
童謡なのにクマは怖くないような歌詞はどうなのか。
答えはググれ。
「……何言ってるの?」
「いや、独り言だよただの」
「そう」
そうちょっとした現実逃避です。
現実逃避って良いよね。
でもそろそろ辛い……いや、面倒な現実を見ないといけない……
ゴブリンが一匹、ゴブリンが二匹…………
全部で約四十体はいそうです、はい。
実に面倒だ。
「おい、あいつら全員上位種だぞ!」「まだこんな戦力あったのか!」
しかも全員上位種。
俺が分かる限りだと、ナイト、プリースト、コマンダー、マジシャンの他にも、見慣れないのもいる。
少なくとも、上位種なら足手まといなわけないし、面倒じゃなきゃいいな。
「おい、あれグレートナイトじゃないか!?」「マジかよ!」「こっちにはサモナーもいるぞ! トレントを召喚してやがる!」
グレートナイトだし、ナイトの上位職的な感じかな?
トレントはまぁファンタジー好きなら誰もが分かるあの木の魔物だな。
ゴブリンが召喚できるトレントがどの程度なのかは知らないが……
「俺はグレートナイトをやる! 他はやっとけ! キングはまだ来てねぇからしくじんじゃねーぞ!」
どうやら『粉砕』が相手をしてくれる模様。
やったね苦労が減ったよ!
正直ナイトレベルで『アースホール』を避ける個体も居るから本当に厄介なんだよ。
「魔術師はそろそろ詠唱始めろ! 各自射程圏内に入ったら放て! 優先はプリーストだ!回復魔法が使える奴は念のため待機だ」
実は僕、まだ使えないのでやらないとだめみたいですね。
かといって『アースホール』だと躱す個体もいるし、他の範囲魔法は属性が風と土しか使えないから派手な奴しかないし……
最終手段として使わないと駄目そうなら使うけど、まだ大丈夫なら使わないのが俺なんだよな。
だから結局エリクサーを結構持ってったのに数個しか使わなかったと準備する期間の方が長かったという何とも言えない……話を戻そう。
結局範囲魔法は特にないし、やっぱり今回はアロー系にするかな?
「ちょっと待って」
ここで声を掛けたのが『暴風』ことアウラ。
何か良い策でもおありで?
「私一人でやる。他は不要」
うわー素で喧嘩売ってる人初めて見たよ。
いやきっと「私一人で十分」という意味で言ったかもしれないけど、他の皆は「他は使えないから一人でやる」って言う風にも聞こえちゃうんですよ。
現に周りの後衛達がアウラを睨んでいるし。
そしてついでに俺も睨まれてるし。
何それ理不尽。
「そうだな。『暴風』、出来るのか?」
そこでまたも『粉砕』が登場。
空気の悪さに気づいて会話に割って入るなんてそこに痺れるけど憧れない!
俺には到底無理そうなんで憧れたりしません。
「出来る」
「そうか。なら『暴風』一人に任せるから失敗するなよ?」
「愚門」
どうやら決まったらしい。
さっきまで睨んでいた人たちも仮のリーダーである『粉砕』が認めたからか何も言わないようだ。
どうやらリーダーシップもある模様。
何気にこの世界の人達って凄いよね。
「大いなる風の大聖霊よ。我に力を貸したまえ」
どうやら詠唱を始めた模様。
というかこうちゃんと他の人の詠唱を聞いたことがないからワクワクするな。
そしてかっこよかったらパクっちゃえ。
「その風は天に我らの存在を知らしめるであろう」
前方の方に大きな魔法陣が出現。
色は緑だし、やっぱり属性によって色が変わるのかな?
「我に刃を向けるなら、その身に自然の脅威が降り掛かるであろう。その力はドラゴンを吹き飛ばし、人智に及ばない事であろう」
ん?
風の向きが変わって魔法陣の中心に向かって流れ始めている。
……この魔法大丈夫……いや、安全なのだろうか?
「嗚呼、風よ! 我に仇なす敵を吹き飛ばしたまえ! 『トルネードサイクロン』」
その瞬間、世界から風が消えた。
いや、さっきまで吹いていた風が止まったのだ。
嵐の前の静けさという言葉が浮かび上がるほどの不気味な静けさ。
そして、魔法陣が光った次の瞬間、そこから風が生まれた。
その風はやがて竜巻になるまで大きくなり、魔法陣上に居たゴブリンは勿論、その範囲外に居たやつまでも風に抗うことが出来ずにその竜巻の中心に向かって吸い込まれていく。
それに、魔法陣はある程度離れているが、その風の都合によりその範囲外は安全とは言い難い。
なので、「皆さがれ!」「自分の得物を地面に刺せ!」「やりすぎだ『暴風』」
とまぁこんな感じで結構やばい。
しかも、竜巻の外から時折ゴブリンが見えて、「グギャーー」やら「グガァァ」な感じの悲鳴? を上げているので自分も巻き込まれるとああなるのかと皆青い顔しながらでも自分が吸い込まれないよう頑張っている。
俺?
俺は地面に杖を刺して土魔法の『コーティング』で刺した後の地面を強化し、抜けないようにしておいた。
ちなみに急いでいたので無詠唱だが、まぁばれないだろう。
そして無詠唱なのと咄嗟に思いついて使ったので範囲が無駄に広がって、俺の近くに刺そうとして刺させなかった人、すみません。
あなたの犠牲は忘れません……まぁ生きてるんだけどさ。
その中でアウラは普通に刺していたので流石は二つ名持ち。
閑話休題
そして、吸い込まれたゴブリンが下から上の方にグルグルと吹き飛ばして、一番上まで行くと三百六十度どの方向かは運次第のパラシュートなしスカイダイビングしています。
まぁきっとあれ二十メートルは高さありそうだし、重力やら台風に乗ったスピードやらで人間よりは固そうなゴブリンでも地面に赤い花を咲かしている。
……何かデジャブ感じるけど気のせい気のせい。
とにかく、さっきからそんな赤い花を作りながら自分の出した風に耐えている(自分の魔法じゃないのか?)隣のアウラさんに一言。
「これで木の件で怒られるならアウラもだな」
「……今それ?」
うるさい、お前のせいなんだから少しは黙っていろ。
そして、木は大事にしろとか自然が好きな人の命令で気をつけないといけない木を俺は地面の下に埋めてしまったのだ……
だが、今回帰ったら間違いなく功労者になるであろうアウラがお咎めなしなら、ギルドとしては手出しできないだろう。
よって俺もお咎めなしってことだ。
実は結構気にしてたんだよねー。
ほら、俺って真面目だからさ。
え? そうは思わないって? ……さいですか。
それよりどーすんのこれ?
何かさっきまで睨んでいた後衛もあの竜巻見た瞬間に顔が真っ青って言葉が似合う程になってたし。
「とりあえずもう全員巻き込んだんじゃない?」
「……分かった」
と言ってからおよそ5秒後に竜巻は蜘蛛の子を散らしたように渦は外に風が流れて消え、そしてまだ竜巻内に居たゴブリンも同時に落ちて綺麗な赤い花を咲かすというね。
最後だからか一気に四体は同時に赤い花になってたし。
……俺知ーらね。
「ボヤボヤしてんじゃねー! もうすぐキングが来るぞ!」
そういえばそうだった。
この光景のせいで忘れてたよ。
結論。
やっぱりアウラが悪い以上。
だが、
「じゃあ次も頑張ってね?」
もう一回やって貰えれば俺が楽になり、『アースホール』を使っても……って、この魔法地味なんだし以外とバレないんじゃね?
単体ずつ狙ってけばもうあってもないって表現しても問題ないくらいに。
「……今ので魔力切れ。後ランク1魔法一発しか使えない」
ランク1? まぁ今はそれはいいや。
それよりも、そんなに美味しい話があるわけないか。
今回やってくれただけでもありがたいと思わないと。
「グオオォォォ……」
おっとそろそろ本当に来そうだな。
一回戦はアウラの勝ちだったけど、二回戦はどうなるかな?
えー十文字で説明しますと、「姉にパソコン取られた」ですね。はい。
いや、本当は2時に返ってきたので3000文字までは頑張って書いたんですよ?
だけどそこから睡魔に負けて今に至る……的な感じです。
結論。サボり癖は治りにくいので皆さんお気をつけを!
……いや、本当マジですみませんでした。
後、活動報告も書いてあるので良かったら是非どうぞ。
この際に文句はいくらでもお書き下さい。
それでは、次回こそはちゃんと頑張り……たいな〜




