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18話

もう五月も後今日明日の二日で終わって六月になりますね。

なのにまだ18話って……

いや、確かに遅いけど、亀の更新よりはマシだと思うのでセーフですよね?

今回もまた『暴風』ことアウラさんとの会話になります。

次からまたゴブリンに入るので今回はまぁ我慢してください。


それでは、是非お読みください。


場所はテントから少しだけ離れた場所で、誰もいない場所を選んだようだった。

ま、まさか俺もしめられちゃったったりしちゃうんですかね?

「てめぇーうざいからちょっとその面かせ」みたいな。

まぁでも一番嫌なのは回避できたようだ。

それは何かって?

そんなの勿論集団リンチに決まってるじゃないですか~

流石に集団じゃ逃げることも出来ないしね。

数には勝てないってピク……これはもう良いか。


「闇を照らせ。『ライト』」


アウラが使った魔法によって暗かったのが光る玉によって多少明るくなった。

この魔法は先日お貴族様に教えて(?)貰った生活魔法の一つ、明かりの魔法だ。

生活魔法はそれぞれの魔法を弱くした劣化版だけど、適性が無くても使えるという便利な点がある。

あるはずなんだけど……

生活魔法は種類がいくつかあり、俺も数個は使えるが、それ以外は何故か使えなかった。

この明かりの魔法もその一つだ。

何故だろう?

ちなみに、自分では一番津会える生活魔法と思っている浄化の魔法、『クリーン』は使えるのでまだ良いが。

『クリーン』は、まぁそのまま浄化クリーンだな。

服とかも使うだけできれいになるし、もちろん自分にかけても良しと万能だ。

元日本人として、清潔感は大事だしね。


「……それで、あなたは何者?」


一種の現実逃避をしてたら、さっき貰ってたスープを飲みながらアウラが口を開いた。


「何者もなにも人間だけど?」


うん、何者って聞かれたら、これくらいしか返す言葉がないのは俺だけじゃないはず。

中二病の人だったら、多分『ダークフレイ〇マスター』とか、『邪王神〇の使い手』等言いそうだけど。

あ、実際に言ってるアニメがあるので、気になる人は調べてみてね☆

……自分で☆付けるとかキモイな。もうやめよ。


「……嘘」


あれれ~おっかしいな~?

今まで「そんなこと聞いて無い」とか、「何言ってるの?」という返しはあったけど、「嘘」って返しは今まで無かったな。

……人間と見てないって何気にアウラさん酷いっすね。


「魔族なんじゃないの?」


魔族。

それは魔法が使える一族の事……ではないな。

一般的ゲームでは、人間と敵対している種族で、魔王の手下ってとこかな。

……あった事もない種族にされて人間の敵になってしまった件について。

何かスレでありそうな感じだな。

人気はなさそうだけど。


「その根拠は?」


あれれ~おっかしいな~?

否定しようと思ってたのにこれじゃまるでそうですと認めているような物じゃん。

証拠は? とかアリバイがある! みたいな感じの。


「その魔力は何? 人間にしてはおかしい」


なに? 何? ナニ? じゃないや。

魔力が人間にしてはおかしいと言われてもねぇ……

だって神様に貰った物ですし。

正直に言っても「頭おかしい、治療する?」って言われそうだし。


「何ってどういう意味?」


「人間の限界を超えている魔力。そしてその異常なまでの魔力の回復速度」


なるほどなるほど。

無限の魔力ってどんな大魔法でも一度の魔法では使いきれないほどの魔力量に、すぐに回復する魔力で無限にしているのか。多分。


「きっと才能のおかげだね」


いいえ違います。

すべて神のおかげです。

でも、才能も貰っているはずだからいずれはこうなったんだと思うけど。


「……魔族には見えないし、一応納得」


渋々といった感じでとりあえずは納得してくれたらしい。

よかったよかった。


「そういえば、アウラさんレベルになると、人の魔力が見えるようになったりするの?」


さっきから疑問に思ってたけど魔力見えたりするのかな?

魔力がおかしいとか回復速度が速いとかなんとか。

俺もいつか見えたりするのだろうか?


「アウラで良い。魔力は魔眼を持ってるから見える」


魔眼。

かの有名なハリー〇ッターの二つ目の秘密の部屋で出たバジリスクが持っていた即死の魔眼(作中では、石化してたけど)や、よくあるファンタジーの蛇で麻痺する魔眼や、この世界に居るかは分からないが、サキュバスが良く持っている魅了の魔眼(良くチャームと呼ばれていた……はず)が良い例だろう。

その中に、俺は知らないが魔力を見たりできる魔眼もあるのだろう。

……別に無くても良いんじゃね?


「アウラの魔眼って魔力見るだけしか出来ないの?」


この問いに頷くアウラ。

……やっぱりはずれの魔眼なんじゃね?


「それで何が出来るの?」


「相手が魔術師かどうか、適性は何か、今どの属性を使おうとしているのか等」


先生に向いている魔眼だね。

それと対人戦専用か。

相手がどのくらいの魔力をこめて、どの属性の魔法を使うのかわかるのはアドバンテージになるだろう。

うん、使えないって言ってすみませんでした。


「良いな~」


俺も欲しいな~

神様に何で頼まなかったんだろう?

何でも上げるって言ってたから自嘲しないでもらえば良かった。

まぁ思いつきもしなかったんだけど。


「そういえば、ケイの適性もおかしい。使える属性もおかしい。やっぱり変」


おおぅ、またそこの戻っちゃいますか。


「変ってどう変なの?」


「正確に把握できない。こんなの初めて」


おお、これは良いんじゃない?

次にこういう魔眼持ってる人に何が使えるのかばれないし。

……警戒はされるだろうけど。

そして何気に呼び捨てされたな。

まぁいいけど。


「そう言われても、今まで田舎に居たから良く分かんないや」


という設定にしておこう。

自分でも分からないってしておけば聞こうとは思わないだろう。

その代わり調べられたりしそうだけど。


「……納得。知識が足りなかったのはその理由」


勝手に納得されちゃっているのが釈然としない。


「どうして知識足りないって思ったの?」


「自分が二属性使って周りを驚かしていたのに、何で驚いていたのか分かってなかったとか」


あ、気づいたんですね。

じゃあ教えて下さい、先生。


「普通は一属性だけしか適正持ってない。人間だと八割がそう」


つまり、残る二割は二つ以上適性があるって事でしょ?

別に珍しくとも何ともなくない?


「そして一割が魔法を一属性しか使わないか、気づかないで死んでいる」


何とももったいない。

一属性だけじゃいつか詰むんだから持っていても損じゃないはずなのに。


「つまり、二属性以上使える人は千人もいない」


一割で千だとすると、魔術師は一万しかいないのか?

いや、流石にこれは少なすぎるし、きっともっといるだろう。


「その中であれ程の威力の魔法を撃てる魔術師は貴重。私と同じように二つ名が付くレベル」


うへぇー。

変な声が出ちゃったけど、二つ名って何かやだな。『死神』とか、『暴風』ならいいけど、何かかっこ悪い奴になる可能性もあるし。

そもそも目立たずにこの世界で自由に生きたいから正直迷惑だな。

うん、これからはどっちかだけにしよう。


「教えてくれてありがとう。話はもう終わり?」


「うん」


「そう。じゃあ食べましょうか」


さっきから話してばっかだったので、一口も手に付けてないからめっちゃお腹がすいている。


「敬語も良い。私はそうするから」


だけど、こうして悪い話じゃなかった(いや、内容は悪かったけど)し、何か成り行きで仲良くなったみたいなので良しとしよう。


異世界転生して……何日目だろうか?

……とにかく、スープはもう冷めてて冷たかったが、まともに会話し、そして仲良くなって心は温かくなった瞬間だった。


「やっぱりおかしい……」


「まだ疑っているのかよ……」


仲良くなったはず……多分。きっと。





そういえば、誰かはやっぱり分かりませんが、評価付けて下さった方ありがとうございます!

これからもこんな感じで一週間に一回というペースでやりますが、よろしくです!

そして、ブクマ登録している人もありがとうございます!

ちょっとずつでも上手く書けるように頑張りますので是非読んでください!


それでは、お読み頂きありがとうございました。

また次回もお読みください。

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