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1話

初投稿してから5日とかやる気あんのかよ!

っていう感じに思っている方もいると思いますが、この1話の次の2話もまだ書いてないので初心者っていうことで見逃してくださいお願いします。

まさに作者にも次が良く分かっていないっていうこの小説のポイントなので……

知らない天井だ……

どうも、無事に転生? することが出来た黒田慧佑です。

だってやっぱり夢だったとか、日ごろからのストレスやらなんやらで妄想していたとかの可能性がありますからね。……その場合悲しすぎて涙しか出てこないけど。

とまぁこんな感じにふざけてないとやっていけないけど。

知らない天井の場所で寝てたということは、きっと転生しているだろう。

誘拐されたとか、実は遭難していたとかない限り。


さて、現実逃避は終わりにしていい加減に調べてみよう。

こういうのって外から窓を見てみたら分かると思うしね。

剣と魔法の世界らしいから、小説によくあるように現代の地球よりは文明が低いと思うけど、それで確認は出来るし、今日からこの世界で生活するんだから調べておかないと。情報は大事。

そして窓を開くと……


「おい、そこの子供が邪魔したせいで服が汚れたではないか!」


「ひっ、ぐす、ぐす」


「も、申し訳ございません! まだ幼いので、どうか見逃してください!」


「幼いからといってこの貴族たる私の馬車の前に居た罪はでかいぞ! その罪は死でもって償ってもらおう」


「申し訳ございません! それだけはお許しください!!」


……何だこれ。いきなりカオスだよ。俺異世界に来たってやっと分かったよ。


「そうか。じゃあお前が死んで詫びろ」


そう言ってめちゃくちゃ高そうな服を着た自称貴族の男が今誤っていた平民? に向けて手のひらをかざした。

その手のひらが一瞬光ったと思ったら、その直後に謝っていた平民の悲鳴が聞こえ、また消えた。


「あ……う……ぉとうさん……ねぇ、起きてよ……起きてったら……」


「ふん、死体を燃やさないで残してやっただけでも感謝しろよ。お前も次はないからな」


そう言って貴族の男は馬車に戻って行って去って行った。

……やっぱり夢だよね? そうだきっとそうに決まってる。

そう思っていたら、天井から紙が落ちてきた。

何でとかどうやっては思ったが、それよりもその紙を読めと本能が言ってるように感じたので読んでみた。


『えー俺だよ、俺俺。別に詐欺ではないから最後まで読むように。

まぁ多分分かっているかと思うが、神だ。実は色々と問題がおきたからその説明と謝罪だな。

その前に何だが、今お前が見ていた光景はこの世界では良くあることだ。

貴族の邪魔をするな、関わるな、見るなが大事な三原則だ。今みたいにちょっとした事で敵になったり何の罪がなくても気に入らないとか、何となくといった感じだからな。

では、改めて謝罪と説明をしようか。

まずはその世界、フェレミスだが、本来お前が行く時間より約1000年後という事だ。

あのあと時空に穴を開けたから結局ばれて、後回しになっていたり忘れていたわけで、1000年たったんだ。まあお前にとったら1000年後の方が過ごしやすいみたいだから問題はない。

が、1000年たったことによって、お前に渡した特典の知識を失っていてな。

お前が完全記憶の能力を持っていたら話は別だったが、こちらに非があるから最低限の知識を渡しておく。

属性などの簡単なのは覚えているはずだから使い方なんだが……

使いたい属性と、その形状、そして使う魔力量をイメージすれば魔法は使えるはずだ。

簡単に言うとイメージだな。イメージがこの世界の魔法は重要だから覚えろ。一部例外があるがな。

詠唱は……まあお前が使いたいならそうしろ。一部例外があるがな。必要ない物にも声に出してイメージを作るっていうやつもお前以外の転生者には居たな。後は格好いいからとかのやつも居たが……人間は良くわからないな。

それと、お前が簡単で覚えているはずの属性も一部消えたから自分で調べるなりなんなりしてくれ。

他には、お前の今いる家と、お前の住民票だな。

1000年後だから色々と世が変わっていて、神はあまりこの世界に手を出せないから用意できなかった。

住民票は冒険者ギルドという場所に行って登録すればとりあえずは良いらしいからそこを利用するといい。

家も空き家に人避けの魔法を使っているから良いが、三日で切れるので気をつけろ。

他に重要な事は、お前に依頼していた100年生きろだが、お前は今目が覚めても、魔力だけは何故か1000年前から残留していたから依頼は達成という感じで良いぞ。だから不老だし、もし死んでこっちの気が向けばまた転生してやるからそれまでは楽しく過ごせばいい。

最後に。金は1000年前ので現在のは用意できてないから頑張るように。では達者でな』



……この神今すぐ殴りたい。いや、殴らないと許せないぐらいに気がすまない。

とりあえず色々な情報は手に入れることが出来たけど。


「貴族のあれは当たり前な世界か……」


そして死体も初めて見た。この世界ではあれが当たり前なら、普段生活していてもあんな風に死体を見るのか……

いや。住民票代わりに冒険者になるんだし、冒険者と言ったら魔物とかと戦って、その魔物の死体や人の死体も見る機会が増えるだろう。それも、五体満足ではなくて、血が出たり、腕がちぎれていたり。

そう考えるとあの泣いている子には悪いけど、ここで一度は経験して、そしてこうやって耐性をつけれたのは良かったと思う。

そう、これからはこういう生活が当たり前何だからここで死体とかを見れたのは良かったはずだ。

……だが、それでも、あの時聞こえた悲鳴や、子供の泣きそうな——―いや、泣いていた―――声が耳から離れない。

……とりあえず今日はここで寝よう。

家の事とか、金とかは明日に考えよう……



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



今は何時だろうか。太陽がもうとっくに見えている高さまでに上って来ているから正午に近い時間だろう。


「昨日の事は、事実だけを受け入れて他の事を考えよう」


自分だって明日の事が平和に過ごせるかどうかもわからないし、第一無一文だ。

転生するときに考えていた衣食住のどれもがない現状からして、まずは金を稼いで余裕が出来たら家を買うか、店を買って付与魔法を使い道具を売って儲けて商人として過ごすのもありかもしれないな。


「とりあえず、金が必要だし、住民票も神が用意してくれなかったせいで冒険者ギルドに行って登録してもらおう。幸い魔法はイメージらしいし、魔法を使うのに必要な魔力は無限にあるし大丈夫だろう」


とりあえず決めたからには行動しよう。ここにいて誰かに見つかったら不審者呼ばわりされてそのまま警察かなんかのやつらに捕まるかもしれないしな。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



誰もいないことを確認してから裏の扉から外に出て表に出てみたが、改めて日本にはないような家や馬がいることから異世界に来たのだと実感できた。

人も東京の都会までではないけど、とても人の量は多く賑わっていた。

もちろんファンタジーな世界で神が言ったように1000年たっていても車はないようでみんな徒歩か稀に馬に車という昔の日本では良く見られたと思われる馬車もあった。

とまぁこんな感じで止まって回りを眺めていたら、俺に対する目が邪魔と言われているような感じでとりあえず人の波に乗ることにした。場所もわからないし、だったら少しでも歩いていた方が邪魔にならないし、少しでも色々なものを見て早くこの世界に慣れた方が良いだろうと思ったからだ。

そんな感じでアクセサリーを売っている店や、服を売っている店を外から眺めて他の場所も一緒に見てると、鎧に腰に剣を携えたいわゆる冒険者の格好をした人が3人いた。きっとパーティなんだろう。この世界にそんなものがあるかどうか知らないけど。

そんな恰好をしたやつらは他にはこの辺りにはいないし冒険者と考えて良いだろう。聞けば道を教えて貰えそうだし聞いてみるか。


「すみません」


「ん? どううしたんだ?」


見た目10代後半男、他の奴らも同じようなものだし丁寧に聞いたら邪険に扱われないだろう。


「冒険者ギルドに行きたいんですが、どこにあるんですか?」


「南地区にあるから、そこに着いたらまた誰かに聞いてみたらいいだろう。冒険者も多いし知らないやつはいないだろうしな」


なるほど。南地区にあるのか……


「南地区ってどこですか?」


「え……この街に来たのは初めてか?」


「はい、今朝に来たばかりで迷ってしまって」


「そうか。なら今は待ち合わせしてるし、簡単に教えておこう」


おお、この人いい人だな。やっぱり3人の中でこの人に聞いてよかった。別に他の人が目つき悪かったり、無口そうでこの人は爽やか青年っぽい所で選んだわけじゃない。はず。だって無意識でこの人に話しかけたし。

そしてこの人いわく。

東西南北の4つの地区にここの都市は分かれており、ここは東地区の住宅街らしい。

そして西が商人や旅人のための地区で、そこで色々と売っているらしい。

南が先ほど言ったように冒険者ギルドや傭兵ギルドがあり、そういう人向けの場所らしい。ちなみに武器や防具は西地区じゃなくてこの南地区で売っているらしい。まあ普通に考えたらそうだな。

最後に北地区がこの街を運営? 経営? している貴族や、他の貴族、それとこの都市を拠点にしている一部の裕福な商人がすんでいる場所らしい。

説明がお世辞にも上手いとは言えなかったのであっているか不安だが、たぶん大丈夫だろう。


「教えていただきありがとうございました」


「こっちも良い暇つぶしになったし別にいいよ」


さすがは爽やか青年。剣とか持っていてもその溢れる爽やかオーラはとどまらないようだ。普段ならリア充爆発しろとこの世の男性が思っていることを自分も例外なく思っているが、今回ばかりは感謝しておこう。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



さて、あのリア充な青年のおかげで見つかった冒険者ギルドですが、なんか酒場みたいで15歳高校生だった俺にはちょっと難易度が高すぎるよね……怖すぎて入れない。

いや、ビビりじゃないんだよ? ただ、こういう雰囲気にのまれたっていうかなんていうか……

そういうのをビビりっていうんだって? なんか違う気もするけど、そんなに言うなら入ってやろうじゃないか!

ドアはないから開ける必要もないのでそのまま中に入ってみると、


「だだっ広い感じだな……」


倉庫にした方が良い気がするんだけど……

……早く受付に行こうか。ちょっと……いやかなり中にいた男性の冒険者ににらまれたからであって、別に怖いわけじゃないんだからね! ……男のツンデレとか誰得だよ。おちつけよ俺。


「冒険者ギルドへようこそ。本日はどのような要件ですか?」


そして営業スマイルで迎えてくれる女性の職員。この人さっきからこっちにらまれてるのわかっているのかな? スマイル凄いな。


「登録に来たんですけど」


「登録でございますか……少々お待ちください」


何今の沈黙! こんな野郎に冒険者が出来るかよ出直せ! とでも心の中で言われてたのかな。

あの営業スマイルでそんなこと思われていたら人間不信になるかも……


「お待たせしました。こちらの紙に必要事項をご記入ください。代筆は必要ですか?」


日本語みたいだし大丈夫だろう。


「問題ないです」


「それでは、ご記入してください」


書く内容はっと。

名前に年齢に種族に得物か。

名前って日本みたいでいいのか?


「すみません」


「できましたか?」


「いえ、名前って本名じゃなきゃだめなのかなって思ったんですけど……」


「問題ありません。ですが、変な名前だったり貴族みたいに姓を名乗ると違う場合に罰則、下手すれば名乗った貴族の方に殺されてしまうので注意してください」


……絶対偽名使おう。使わない時点でもう終わりになる確率が高すぎる。

名前の慧佑をそのままカタカナでケイスケにしてもいいけど、ゲームでよく使っていた名前のケイの方がいいからそっちにするか。

年齢は15で普通に書いていいだろ。

種族ってことは人間以外にもいるのか。ファンタジーだしエルフとか魔族とかいるかな。

最後の得物だけど……魔法使いだし杖でいっか。きっとあるだろう。


「終わりました」


「確認させていただきます……はい、特に問題ないのでしばらくお待ちください」


杖はあるのか。よかった。もしなかったら変な目で見られていただろう。年寄りが使うあの杖で何をするんだか……みたいな。


「次にこのギルドカードに血を垂らしてください」


そう言って渡されたのがカードと針金だと思われるやつ。

指にぶっさして血を流せとか言いたいのか? 日本に住んでいたこちらとしては……すみません早くやりますのでそんなに無言の笑みってやつをやらないでください。しかもそれ目が笑ってないとか初めて見たよ。

もう怖いから早くやろう。刺して血を垂らしてっと……


「? カードが消えましたよ?」


「ギルドカードと声に出せばまた出てきます」


「ギルドカード」


そう言って出てきた先ほどのカード。

ていうか、言わなきゃダメとか面倒だな。


「しまう時はまたギルドカードといえば大丈夫です」


「ギルドカード」


……もうちょい何とかならなかったのかな。

まあどこに置いたか忘れたとかそういうのがないのは便利だしこれ以上は文句言っても仕方ないか。


「書いてある内容は後で暇なときにでも見てみてください」


こっちは面倒なんだから早く終わらせるために協力しろよ? って言いたいのかな。

普通この場所で見せるくらいの時間は取るだろ。ギルマス呼べ!


「最後にギルドについての説明ですが……聞きますか?」


やっぱこいつそうだろ。仕事やる気ないならやめろよしかもこんなギルドの仕事なんて。


「お願いします」


そこでピクリって顔が動いたの見えたぞ。

最初の営業スマイルどこに行ったんだよ。


「では説明させていただきます」












次に説明から入ります。

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