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13話

すみません!

急いで書いてたんですが少し遅れました!

感想書いてくれた方ありがとうございました!


いつもならダラダラしてから小説に行くんですけど、今日は時間も勿体ないので早速どうぞ!


……急いで書いたので今回は少なめです。

「とにかく森の外に居るお嬢様が心配だ。早く戻ろう」


さりげなくメイドを抜かしてる当たり心配してないのか、それとも強いから大丈夫だろうという信頼か。

まあ確かにあのメイドなら大丈夫だろう。

それよりも、ここは撤退だな。

……別に逃げるわけじゃないんですよ? これは戦略的撤退っていうですよ?


それにしてもメイジ……魔法使いか。

ゴブリンってどんな感じで魔法を使うんだろう?


「ケイ、ちょっ止まれ! 前にもゴブリンがいる」


あ、本当だ。

数は三体とさっきのやつらよりは少ない。

距離は……十メートルくらいか。近いな。

しかも見た目普通のゴブリンだし、上位種っていうわけでもないだろう。


「三体だし……行くか?」


「二人でだと時間が……いや、ケイの魔術があればいけるだろう」


魔術……この世界って魔法の事を魔術っていうのかな?

今はどうでも良い事か。言葉が違うだけで意味は同じそうだし。


「作戦はどうする?」


「ケイがさっきやってた『ファイアーボール』でまず一体、そこで俺が突っ込むから俺がやっている間に二体目もやってくれ。一体は俺の方でやる」


問題ない……かな?

いきなりの作戦にしては良い方だろう。


「分かった。じゃあ、三秒後にいくぞ? 3……2……1……『ファイアーボール』」


放たれた火の玉は右に居たゴブリンに当たり、そのまま貫通して木に当たった。

……魔力込める量ミスったか?


「消火は後でいいから先にこっちをもう一発掩護してくれ!」


木が燃えているが……まぁ先にゴブリン倒してからでも問題ないだろう。

今度は魔力の量に気をつけてもう一発放つ。

真ん中のやつを狙おうとしたが斜線上にアベルがいたのでその横にいるゴブリンの足に当たった。

今度は狙いが甘かったか……


「後は任せろ!」


そう叫んだアベルは残り一体の方へ向かっていき剣を振り上げ……たと思った時にはもうゴブリンの首がなかった。

流石護衛隊長。

……魔法だけじゃなくて剣も使いたくなってみたくなったな。

今度誰かに教わ……ないな。

今の時点じゃ知り合いなんていないし。

……とりあえず燃えている木を消火するか。


消火している間に俺が仕留めそこなったゴブリンに止めを刺したアベルが帰ってきた。


「早く戻ろう。キングがいるって事は最低でもゴブリンは300体いるはずだ」


300……多いのか?

一本の矢は簡単に折れるけど、三本の矢は折れない的な感じのやつ?

ピクミ〇みたいに数の暴力には数で対応しないといけないって事か?


「それに上位種も最低で30体は居るだろう。これ以上増やさないためにも早く街に戻って報告しないと」


そして冒険者ギルドで緊急依頼として強制招集されるんですね分かります。

流石にアベル率いる騎士? 団がやるわけないよな。私兵だって話だし。

なんにせよ、これ以上何かある前に早く馬車に……


「グァッ!」


「どうしたアベル!」


何事かとアベルを見てみると、右肩に矢が刺さっていた。

今俺は回復魔法とか使えないし……とりあえずどうしたらいいんだ!?


「森の中にゴブリンアーチャーが潜んでいるぞ! 出口まで後一キロもないし早く森から出るぞ!」


アーチャー……弓兵アーチャーか。

確かに森の中で仲間も一杯、敵も少ないんだったら有効な作戦だなクソッ。

何体居るか、どこに潜んでいるかも分からないし、無視して進んだ方が得策だろう。


「その傷で走れるのか?」


ただ、肩に矢を受けてアベルが走れるか同どうかが問題だ。


「ああ、これくらい慣れているから平気だ」


肩に矢を受けるのが慣れているって普段どう訓練しているのですかね?

それより、ここは撤退しよう。


「じゃあ早く行こう。止まってたら余計に狙われるだろう」


「ああ。止血も後でいいし、とりあえず逃げよう」


ちょ、逃げるんじゃなくて撤退だよそこ勘違いするなよ。

あれ? でもフラグを立てたのが俺だから……

まぁ今回だけは見逃しておこう。

そんなこと言ってる間に逃げる方が先だしな。


そして動き出した時にはもう矢が放たれていたらしく、一秒前に居た場所には俺に代わって地面に突き刺さっていた。

危ねぇ……俺は肩とか足に矢が刺さったら動けなくなりそうだから危機一髪だったな。

放たれた角度的に……いた。木の陰に隠れてこちらを確認していた。

隠れたらしいが、隠れる前にこちらが視認していることに気づいて無いようだ。

今も同じ木に隠れていて動いた気配はない。

これはチャンスだな。


「ケイ! 早く逃げるぞ!」


どうやら俺が足を止めて背後を振り返ったのに気づいたらしく、早く逃げるよう言って来る。

だけど……ねぇ?


「今アーチャー仕留めるんで少し待ってください」


また追いかけられて矢を射られるより、今ここで倒した方が逃げれる確率も上がるだろう。

ちょうど木に隠れて動いていないし、ちょうど良い。


「『ファイアーボール』!」


一発目のよりも少し多めに込めた火の玉は木をへし折り、後ろにいたゴブリンの顔面に当たって爆発した。

胴体狙ったんだけど……普通のゴブリンに比べて身長が少し低いんだな多分。

今回は木が燃えないようにするために多少多く魔力を込めたが、まぁ無限にあるんだし問題ないだろう。


それよりもアベルがまた驚いた感じでこちらを見ているのが気になる。

別にただの『ファイアーボール』だろうに。

それとも、この世界には『ファイアーボール』がないとか?

それでも一度目はともかく、二度目は驚かないだろう。ただの火の玉だし。

それよりも……


「片づけたので早く逃げましょう」


「あ、ああ……」


何かパッとしない返事だけど……

そういえば止血してないし、よくよく見れば顔色も悪くなってきている。

肩に矢で出血多用で死ぬかどうかわからないが、早く馬車で手当てするべきだろう。

道中にゴブリンが出たら次は俺一人で倒さないとな……

そういえばこの依頼って護衛だったけど……依頼主じゃなくてその護衛を護衛って意味わかんない事になってんな。

……どうしてこうなった?



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



それからゴブリンとエンカウントするわけでもなく、無事に馬車に着いた。

肩に矢が刺さっているのをメイドが止血しようとしているのをアベルは断り、御者をしようとしたのはメイドが譲らず、メイドが御者をすることになった。

……モテる男はいーですねー。


「……それで、どうしてこうなったのかしら?」


馬車が街に向かって進んでいる時に、お嬢様が聞いてきた。

同じく馬車に乗っているアベルに聞かないのは今、止血しているからだろう。

どうせ後にまた聞くと思うけど。


「私はそこまで詳しくないのですが……アベル……さん曰く、ゴブリンキングが現れたと……」


そこまで言った時にはもうとても驚く顔をしていた。

それからは少し考え、


「ってことは、その矢は誰か人にではなく、ゴブリンアーチャーにやられたってことね?」


「はい、そうです」


そこからは他にどんな上位種が居たか、数はどれくらい居たのかを聞かれた。

正直そこまで調べてないので分からないので、適当に「500……位ですかね?」と曖昧に言っておいた。

まぁアベルに聞くんだし俺が適当に言っても大丈夫だろう。


町に着いた時にも険しい顔していたからこれはよほどの事態なんだろう。

正直勘弁してほしいが、ゴブリンキングの討伐報酬が結構するなら喜んでばっち来いだ。


「思ったよりも報告するのが多くなりそう……あ、報酬なんですけど、どれくらいが良いですか?」


そんな事聞かれても……

せめてどれくらいまで出せるとかそういうのが聞きたいんだけど……

相場誰か教えてくれませんか?


「えっと……百万くらいあれば……」


奴隷買うのに百万ですからそれくらい頂けると……


「あら、そんなんでいいの? 思ったより少なくて良いのね」


えー……百万で人買えちゃうんですよ?

ああ、そういえば貴族だったね。なら納得。


「アベルが助けて貰ったようだし、少し色をつけとくからギルドで受け取りなさい」


「そういえば、アベル……さんは大丈夫ですか?」


少し顔色悪かったし、もう治せないなんてなったら気分悪いしな。


「アベルなら今治癒師に治してもらってるから平気よ」


ならよかったです。


「そういえば、「貸し一つだな」ってアベルが伝えてくれって。良かったわね」


良かった……のか?

まぁ貴族の護衛隊長に貸しが作れたのは場合によっては百万よりも大きいから嬉しいな。


「では、私はこれから急いで報告するのでこれで」


そう言って馬車に乗って去って行ってしまった。

ゴブリンの報告もあるし、きっとギルドに話しておくって言っても明日になるだろうからもう宿に帰るか。

ちょうど日も落ちてきている時間帯だし。

今日はゆっくりして明日にギルドに行くか。



……明日、ギルドに行くと緊急招集がかかっていた。








もうちょい上手く書けたかもしれないけど……

時間がなかった……というのは言い訳ですね。

まぁこの謝罪もこれ書いているより早く出せよ! って方もいるかもしれないのでこれで止めておきます。

では、お読み頂きありがとうございました。

次回もまた読んでください。

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