9話
えっと……
まずは、大幅に投稿予定日に投稿できなくてすみません。
バレンタインの時に貰ったチョコを食べてて……何てこともなく、ただ普通にリアルが忙しいだけです。
まぁ今回みたいに遅れても、失踪なんてしないって決めているのでのんびりと待っていただけると嬉しいです。
勿論、遅れないようにこちらも頑張ります。
さて、最近何かぐだって来てない? ってアドバイスをこの小説を見てる知り合いから教えて貰い、確かにそうだなぁって感じに思って、何か展開作ろうって思ったら今回のような感じになりました。
ただ、この話だけでなく小説全体的に、プロット作ってなく、一週間で考え、思った事を書いているので人によってはつまらないかもしれませんが、今回は特に微妙になってます。
次回はこんな事にならないよう出来たら……いいなぁ~。
では、いつも通り長くなりましたが、小説をお読みください。
「うーん……」
うーん……おっと、声に出てたか。
今何をしているのかというと、ギルドの掲示板の前で何を受けようか悩んでいる所だ。
他の冒険者に何だこいつって感じで見られて(睨んで)いたり、ギルド登録初日にゴブリンの森で見た気がする五人組パーティーに雑魚がどうのこうの言っていたが、普通に流せるくらい俺は大人だし。大人だし。
それに今は何の依頼を受けようかと悩んでいたので相手にしなかった。
まぁそれで、何に悩んでいるのかというと……
「あっちが30000リルで、そっちが34000リルか……」
見ての通り、良い報酬のやつがないか探していた。
あの女ギルド職員が二人以上でないとランクアップの試験は受けれないって言う以上、昇級は万が一にも望めないので、E~Gの掲示板と、フリー依頼(ランク関係なしに受けられる依頼)の掲示板の二つしか受けられないので、100万リル貯めるのにどうしても時間がかかってしまう。
さっきちらっと一つ上のB~Dの掲示板を見てみたが、最低でも8万リルからで、バーサークグリズリーという、名前から判断すると熊だが、そいつの討伐はなんと40万リルだった。
難易度もBランクだし、報酬から見てもどれだけ危険な相手なのかが分かるが、それでもこの依頼を受けられたらと歯噛みしてしまう。
良いなぁ~中級者組。
上級のA~SSSランクまで行けば更に、それこそ一回で奴隷が何人も買えてしまう程の報酬だろう。
それに比べて初級は……
キラービーという、多分蜂の魔物討伐の43000リルが最高額だった。
だがしかし、ここに来て妙なものがあるからキラービーではなく、この依頼も気になってしまう。
難易度 自由
依頼 グレイシー草原の調査
依頼内容 詳しくは受付
依頼者 ギルド
報酬 詳しくは受付
これが気になってしまう。
確か初日か二日目に見たことがあるような内容だったが、気のせいだと思う。
それよりもここ。
報酬の所で「詳しくは受付」と書かれているって事は、上手くいけば結構な金額でも貰えちゃったりしちゃうんじゃないですか?
と、堅実に行こうか、それとも一発でかいのを狙おうかで迷っていた。
「依頼版の前でそう長時間いますと他の冒険者に迷惑ですので止めて下さい」
むぅ、まーたあの女ギルド職員か。なに? そんなに俺の事いじめて楽しいの?
「すみません。すぐ決めちゃいますので」
勿論本音など言えるわけもなく、言葉通りに早く何にするか決めなくてはならない。
まぁ今回はどう考えても俺の方が完璧に悪いので文句も言えないのだが……
……よし。今回は一攫千金を狙って調査の依頼を受けてみよう。
色々と謎にされているが、そう難しくはないだろう。
少なくても地図を描いてこいとかはないはずだ。
「これお願いします」
結局いつものようにこの女ギルド職員しかいないので仕方なく、仕方なくこの人に渡す。
「これですか……案内しますので付いてきて下さい」
そう言って案内させられ、ギルドの奥に行く。
「二階?」
奥には階段があった。
奥といっても綺麗にしている感じで見た感じ埃もない。
「ギルドマスターの部屋は二階にあるんです」
うわぁーギルドマスターの部屋に行くのかよ。
テンプレしてないのに結局行くなんてこれが運命なのか?
そんな運命なんて嫌だけど。
そう考えている間にも足を止めずに歩き、一つの扉の前に着いた。
そしていきなり開けるわけではなく、ノックをしてるという真面目さ。
俺に対しても普通に対応してくれたら良いのに。
コンコン。
「私です。例の件についてで連れてきました」
おいおい、例の件って言い方止めてほしいな。
何か悪いことして呼ばれたみたいじゃん。
「ああ、例のあれか。そいつを部屋に入れろ」
だから例のあれとか言わないでよ。
「呼ばれているので入って下さい」
まぁ例の例のって何か言っているけどきっと依頼の事だろう。うん。
悪い事もした覚えはないし、ここは普通に挨拶して入れば大丈夫だろう。
「失礼します」
ちょっと震え気味な声になってしまったが大丈夫だろうか。
中に入ると、奥に書類がたくさん載った机が見え、入ってきた扉と机の間の中間にテーブルを挟んでソファーが二つある。
私室か何かと思ったがどうやら執務室? のようだ。
「そっちに座れや」
そしてソファーに座っていたこの男。
部屋の中には一人しかいないことからこの人がギルドマスター、略してギルマスなのだろう。
座れと言われたので座んないと無視したと思われるかもしれないので素直に従って座る。
そして何か喋るのかと思いきや、手に持っていた書類を見ている。
こうしていると、受けたことはないが就職で面接を受けているような気分になる。
つまりは緊張だ。
何も喋らないから無言の時間が一分、十分ももうたったような感覚にさえなってしまう。
「名前は?」
……やばい。面接とかそんなことを考えていたから、最初に名前を聞いてきたからつい笑いそうになってしまった。
まぁポーカーフェイスには自信があるので内心そんなこと思っていても顔には出さないが。
「ケイです」
「ケイ……どこかで聞いたことがあるような……まぁいいか。そんな大した事じゃないだろう」
俺的には大した事なんですがね!
どうして俺の名前がギルマスなんかの耳に入ってんだよ!
「それで……そうそう、例のやつの説明をしないとな」
さっきまでの例のやつってのは依頼の事だったんだろう。
まぁ分かっていたけど、例のやつって言うだけで危ないものだと感じてしまうのは果たして俺だけだろうか?
「今回の依頼は『グレイシー草原の調査』となっているが、調査はしなくていい」
なにそれ?
調査なしでお金くれるって事?
「本当の依頼は本当のグレイシー草原の調査する人の護衛だ」
護衛ですかー。
やっぱり何か嫌な予感がしたんだよ。
誰だよこんなの受けようと思ったやつ。
まぁでもまだ受けてないから引き返せるはず!
「やっぱり受けなくてもいいですか?」
「ああ、これは一回受けるとリタイアは不可能だ」
うわぁー何そのブラック。
流石は命が一個じゃ足りないほどのブラック企業だ。
「で、その護衛相手が、プランシー伯爵の三男、ローラハム・プランシー様だ」
ねぇ本当にやめられないの?
もうお金とか良いから止めさせてほしいですけど?
貴族、しかも伯爵とか確か上から三つ目じゃなかったけ? の護衛だろ?
何かあったり、機嫌を損ねたら初日のあの人みたいに殺されちゃうんじゃないの?
「まぁ話してみた限りその話し方で行けば大丈夫だろう。多分」
「いや、多分って無責任な……」
あーもう、本当についてないな……
「冒険者は常に命の危険にあるんだからこれもその延長線上だろ」
どこがだよ!
命の賭け方が違うだろ……
「やっぱりやめる事は……」
「無理だな。もう連絡が向こう側にも行ってるだろうしな」
はぁー……俺は果たして明日の朝日を無事見れることが出来るんだろうか?
「向こう側の指定で、五日後の朝九時に西門に集合だそうだ」
どうやら五日後までは他の依頼で死なない限り無事なようだ。
それまでに魔法の練習をして敵が来ても戦う事もなく瞬殺出来るようにしよう。
「ちなみにこれは俺のアドバイスだが、気が短い性格のようだから、遅れないようにしろよ」
……どうやら早起きの練習もしないといけなさそうだ。
魔法の練習で夜更かしして朝に起きられないなんて事がないようにしておかなければ。
「報酬は……まぁあっちが決めることで俺は知らないから、終わったら確認してみろ」
貴族だからきっと金払いは良いだろう。
もうこうなったら開き直って自分の役目を果たそう。
それで失敗するようなら奴隷と報酬は諦めて他国にでも逃げようかな。
多分電話なんて便利なものがなさそうだし、他国にまで情報が届くには時間がかかるし大丈夫だろう。
しかも、写真もないなら顔なんて分からないからなおさら見つからないだろう。
あれ? そう考えるとこの世界での犯罪って結構簡単に……
「おい、話は終わったからそんな悪そうな顔してないで帰れ」
そういえばまだ部屋の中だったな。
っていうか悪そうな顔とは何だ悪そうな顔とは。
古人曰く、ばれなきゃ犯罪じゃないので、見つからないようにすればそれは犯罪じゃないんだよ。
それに、盗むんじゃなくて借りるだけだよ。
返すのはあの世で返すという心優しいまであるから逆に感謝してもらいたいね。
……何か自分の心がだんだんと闇に染まってきている気もするが、こういう環境にいたら嫌でもそうなってしまうから仕方ないだろう。
そう、仕方ないんだろう。
「おーい……駄目だコイツ、自分の世界に入ってやがる……」
っという事で、貴族に何も起こらないように祈りながらあの依頼を受けるとするか。
それと今日はまだ依頼が決まっていないし何にするか……
依頼の事もそうだが、五日。それが今俺に残された時間だ。
それまでに何もかも色々と今まで以上に頑張ろう。
「あーもう、仕事できないからさっさと出てけ!」
……とりあえずまずはこの部屋を出て依頼を受けることからだな。
そういえば今さらかと思いますけど、前書き、後書きは9割が小説自体には関係ないので読まない方が良いかもしれませんね。
それと、息抜きで書いてあることもあり、本音が出ているので、そういうのが苦手な人も注意してください。
ってな感じで注意も終わったので前回の奴隷に続いて貴族の話をしてみますか。
個人的に貴族のイメージって威張って血筋ばかりを気にして、平民は家畜と同等と思っているってイメージなんですよね。
自分でも何でこんなイメージ持っているのかが不思議(笑)
皆さんはどうなんでしょうね。
でもまぁ、私の個人的なイメージの貴族しか出ないってわけではないのでそこは安心してください。
では、長くなったので今回はここまでにしましょう。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。




