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8話

本日2つ目です!

なので、いきなりここへ飛んできた人は一つお戻りください。


そして、これがバレンタイン分のプレゼントとなりますが、まぁ夜中に見直しもしないで思いついたことを急いで書いたので酷い内容になっているかもしれませんが、それもまぁ手作りチョコで下手な人から貰った的な感じまでには思ってくれて構いません(笑)

こんなの食えるか! 改め、こんなの読めるか! ってならに程度には頑張って書いたつもりですので出来れば最後までお読みください。


「ちょっといいですか?」


後ろを振り向いたら、さっきギルドの中で唯一興味深々と言った感じでこちらを見ていたあの男がいた。

面倒だけど、ここで無視したらそれこそ常識もないとか思われるかもしれない。

流石にそれは困るので、無視しないで適当に話して早く宿に戻るか。


「はい、何ですか?」


「私はパドマと申します。あなたとか言うのは失礼なので、名前も伺っても?」


面倒事の匂いがしてきな……


「はぁ……ケイと言います」


「ケイ様ですか。話があるので、お時間頂いてもよろしいですか?」


なんだ?

裏道に連れてってボコろうとしてるのか?

でも、そんな誰かに恨まれるような事はまだしてないはずだし。

まだ? いつかはするかもしれないからまだって事だ。


「おっと、警戒させてしまいましたか。どうしたものか……」


警戒したか俺?

ただボコられるかも? いや、それはないだろって感じの事しか考えていなかったし。

まぁでも、面倒事には巻き込まれたくない俺としては、このままではまずい。

さっさと宿に戻ろう。


「すみません。今日は疲れているので次回にでも……」


ふっ……これで完璧だろう。

次回と言って次に会わないようにすればこうして話しかけられることもなくなるしな。

回れ右して早く宿で寝よう。

疲れているのは本当だし。


「パーティーメンバー欲しくないですか?」


……何でこいつ知っているんだ?

って、ギルドに居れば盗み聞きでもすれば普通に会話してたし聞いたのだろう。

だが、俺の評価は今や最低と言っていいほどの下にいるだろう。

そんな俺と組みたい奴なんているのだろうか?


「……何が目的だ?」


おっと。

つい敬語(にしてはお粗末だったが)を止めてしまった。


「それを説明するためにも、とりあえず来てくれませんか?」


……身体強化で部分強化すれば攻撃出来るし、最悪足に部分強化してスピードを上げて逃げればいいだろう。

それか、普通に魔法を使うか。

安全ではない可能性の方が高いが、死ぬことは無さそうだしとりあえずついてってみるか。


「わかりました」


ついでに敬語も攻撃されて敵と認識するまではつけておこう。



♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢  ♦  ♢



ついていくこと十五分。

道中会話もなく連れていかれたのは何やら怪しい家だった。


「ここは私が経営する店です。中へどうぞ」


どうやら家ではなく店のようだ。

そう言って進む……えーと……そう、パドマさん。

店と言っても、だれも客がいないし、なんか良く分からないけど、少し不気味な感じがする。

正直言って入りたくない。

けど、ランクが上がるのに早い方が都合が良いのは確かなので黙ってついていく。

店の中はとくにこれといった物もなく、空き家と言われても納得できるほどだ。

これのどこが店なのだろうか?


「では、説明するよりも見てもらった方が早いと思いますので、どうぞこちらへ」


そういって奥の扉を開けて入っていく。

ここまで来たら引くことも出来ないので、大人しくついていく。

ただ、さっきから変な音というか声とかそういうのが聞こえてくるので、気になって仕方ないし、無言はつらいので聞いてみる。


「この音は何ですか?」


「音……ですか? ……ああ、そういうことですか。ケイ様は耳がよろしいんですね。それも見て頂いた方が早いのでしばしお待ちください」


いや、今聞きたかったんだよ。

それに一人勝手に納得するな。

そういえば、耳に部分強化していたのは、単に無意識だろう。多分。


「着きました。この奥に入って下さい」


そう指定されたのは数ある内の一つのドア。

他にも色々とドアがあるが、この廊下も細長いし設計はどうなっているんだろうか。

指定されたドアには見たところ何の罠もない。

まぁ少し前まで高校生をやっていた俺が見抜けるような罠を見た目三十代のパドマさんがやるとは到底思えないが。

ここは勇気を出して開けてみるか。

ドアの音が鳴る中、部屋にあったのは……


「…………!!」


檻に入った人だった。

もしかしてこれからお前もこうなるっていう感じで先に見せて今から捕まえるのであろうか?

……いやないか。

だったらこの部屋見せないでさっきの狭い廊下で複数人で俺を挟み撃ちにして逃げられないようにした方が効率良いし、こういう事をしてる時点でそういう非効率なやり方は避けるだろう。

だとすると、これは……


「私の店は、奴隷を扱っている店です」


俺の心中を見抜いたのか、パドマさんが言ってくる。

ただ一つの気になることが……


「奴隷は禁止されていないのですか?」


「そういう国から来たんですか? この国では禁止されてないですよ。なので、私以外にも普通にいます」


確かに異世界と言ったら奴隷もあると考えてはいたが……


「酷いと思いますか? でも、世の中では悪い事ではなく、国が認めています。それに、今この部屋に居る奴隷たちは親に売られた奴隷です」


中には十数人の子供が檻の中にいた。

さっき聞こえた変な音の謎は、そこで泣いている女の子だったのだろう。

下は三歳から、上は十歳までいるようだ。

ここに居る全員が親に売られたのか……


「ケイ様みたいに、最初は複雑に思う人もいますが、これがこの世界での当たり前なのです。私はしていませんが、中には人攫いをして、無理矢理奴隷にする奴隷商人までいる始末です」


この世界では当たり前。この世界では当たり前。この世界では当たり前。

……当たり前なのか。

そうだな。

昔だったら地球にも奴隷制度とかどっかの国あったはずだしな。

それがこの世界では当たり前として回っているんだから気にしても仕方ない。


「まぁ中には犯罪を犯して奴隷になった者もいますから、そこまで考えなくてもよろしいでしょう」


……こいつ実は心の中が読めるんじゃないのか?


「それで……ここに連れて来て何をさせたいんですか?」


「それはもうケイ様はお判りでしょう?」


いや、だからそれが当たっているか確認するために聞いたんだよ。


「パーティーを組みたいなら、奴隷を買って冒険者にさせれば良いって事なんだろう?」


「話が早くて助かります。まぁでも、今すぐ買えと言っているわけでもないですよ」


確かに、ギルドでの事を聞いていればギルドランクも知っているだろうし、大金も今持ってないと予想したんだろう。


「それに、奴隷はここにいるだけではなく、女や男もいますよ? そういう目的で勝手もよろしいでしょうし」


これには反応しないで無視しておこう。

奴隷か……

忌避感がない……と言えば嘘になる。

けど、確かに奴隷は便利だ。

いろんな事をさせる事が出来るしな。


「色々と聞きたいけど、いいですか?」


「はい、もちろんです」


「奴隷に何かしてはいけないことってありますか?」


「特にありませんね。奴隷には人権がないですし」


人権がない……ね。


「奴隷が出来ないことって何かありますか?」


「確か冒険者ギルドでランクがBランクまでにしかなれないとか、そもそもギルドに登録できない所があるっていう事しか私は知りませんね」


「奴隷って開放したりできるのか?」


「後で説明しようと思っていましたが、奴隷を購入時、首輪を付けるのと、奴隷術を使うのと2種類あります。2つとも効果は同じですが、首輪は触って解除を命令すると外れるようになり、解放されるようになります。奴隷術は、どこか体の一部に首輪と同じ効果の奴隷文を刻んで、解放するには奴隷術を使える者しか出来ないのでここに来ていただければ奴隷文を消させて頂きます」


……良く分かんないけど、とりあえず出来るって事でいいか。


「奴隷の値段はいくらですか?」


「この部屋にいる子供はまだ何も使えないので60万リル、女は平均130万リル、男は平均100万リルですね」


高いか低いかは人それぞれだろう。

人一人の人生を買うのに高いか安いか……

俺的には安いと思うけど、それだけその数がいるって事なんだろう。


「今でなくてもいいですが、考えては頂けましたかな?」


確かに奴隷は便利だ。

何をさせても人権がないし命令は絶対らしいし。

だが、それに何も思わないでもない。

そういう暮らしを15年間日本でしてきたその価値観はこれからも消えないだろう。

でも、奴隷でも普通に仕事でいう部下、部活でいう後輩みたいに扱えばどうだろうか。

それなら自分も何も心が痛まないし、普通に接すれば良いだけだ。

あれ? そう考えると何のデメリットもないな。


「今は無理だけど、近いうちに買いに来ます」


「そうですか! ありがとうございます! ちなみに、どのような奴隷をお望みですか? 用意しときましょう」


どんなか……考えていなかったな。

戦闘は今の所何の問題もないからいらないし、今の俺に足りないのは……


「常識とかそういうのが分かる奴隷が良いですね」


今の俺に足りないのは知識だ。

特に常識とかは早く覚えといた方が良いだろう。

無駄に目立つ趣味はないからな。


「なるほど……男と女どちらにしましょうか?」


うーん、ぶっちゃけどっちでも良いけど……

ただ、ここでお金の節約のために男とか言ったら、ホモとかそういう感じに思われるかもしれないし、女と言ったら常識とかさっき言ったのは建前で、本音は女なら誰でも良かったんだ的な感じでまぁ思春期だししょうがないよねって感じで微笑まれたら黒歴史に入ってしまうかもしれない……

ならここは……


「どっちも良いですね。あ、でも、俺と同じ15歳から、25歳までの年齢でお願いします。離れすぎてると話しにくいですからね」


「なるほど……わかりました」


こう言っておけば本当はどっちか分からせず、しかも言外に年下はダメ=ロリコンではないって事も言っているので一石二鳥の答えだ。

これで黒歴史は免れたぞ。


「では、そのような条件が当てはまるような奴隷を用意します。そして値段ですが……こちらでどうでしょうう?」


そう言って手渡された紙には、100万リルと書かれていた。


「……本当にこの値段でいいんですか?」


男の平均と同じだ。


「はい。無理矢理連れて来てしまったような物ですし、初回料金って事ですよ。それに、あなたは只者ではなさそうな感じなので、今の内に恩を売っとけばって感じもありますけどね」


そう言って笑うパドマさん。

確かに只者と言うには俺は少々異なるが……


「俺の冒険者ギルドでの評判は聞いてますよね?それなら、只者っていうより、俺は弱者って例えた方が当てはまるのでは?」


「これでも奴隷商人ですので、色々な人を見てきました。そして、その中であなたと同じような人も見たことがあるんですよ」


俺と同じような……

それって転生者か? 

いやそれはないか。

流石にそう何人もいないだろうし。


「そういうわけですので、あなたに声を掛けたのですよ」


「俺はそう大した人間じゃないですよ」


「いえいえ、ご謙遜を。私はこれでも自分の目には自信を持っていますので。……そろそろ時間も遅いですし、また来てください」


「はい、その時は用意してくれた奴隷を買いますよ」


「それはありがたいですね」


そう言って握手してから奴隷商を出る。

小説で読むのと、実際に体験するのではこうも違うのかと思ったけど、これがこの世界の普通なのだから慣れるしかない。

自分で買った奴隷だけでも普通に部下として扱えば良いしね。

少しの時間だったが、中々考えさせられた時間だったな。

ゴーン×8

おっと、もう八時だ。飯食って寝よう。

奴隷を買うためにまた明日は依頼を受けるのだから。









皆さんの奴隷でのイメージって何ですかね?

同じ人としてこう人権無視は許せない! とか、そういう感じですかね?

作者的には、あまりそうは思わないんですがね。

ほら、他の生物、例えばアリなんかは王女が中心となって王女は命令して子作りだけ、働きアリは餌求めて日夜頑張っている。

ほら、実際奴隷と似たような事はこの世界でも身近にありますしね?


それに、本文でも書いた、会社の上司と部下でもパシリとかよくあり、部下は上司に逆らえないのでやるしかない。

ほら、結局奴隷とあまり変わらないだけで、奴隷に似ているんですよ。

まぁ流石に人権無視とかはないでしょうけど。

以上作者のつまらない奴隷談義でした。


そしてこの小説書いて思ったこと。

敬語って難しいですね(笑)

所々変になっているかもしれませんが、小説書き始めたばかりのアマチュアって事で見逃して下さい(笑)

他の作者の方はどうやっているんでしょうかね? 

特に、この作品には王とかそういうのも出すので政治の事とかそういうのも考慮しないといけないので難しいですよね……


おっとすみません。

眠い中頑張って書いたので少し愚痴を書いちゃってますね(笑)

けどまぁ消すのは何かもったいないですし、残しておきましょう。

それでは、ここまで長い愚痴に付き合って頂いた方、きっと今日のバレンタインでチョコ貰えるかもしれませんよ?(笑)

お読みいただきありがとうございました。

良いバレンタインを(笑)

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