表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残り、残る  作者: 友霊
8/13

嫌い (加藤 菫)

妹の美希と小さなことで喧嘩した。それはもう、小学生も呆れちゃうくらいの小さなこと。

だけど私は譲らなかった。譲りたくなかった。

今となっちゃ変な意地なのかもって冷静になって、でも冷静になれば意地を張ってましたで終了なんてプライドが許さない。

年子である私たち姉妹は基本的に仲がいい、だけど喧嘩は長引く。

「菫なんて知らない!」

「ちょっと!お姉ちゃんって呼べっていつも言ってるじゃん!!」

小さなことでもなんだかイライラ、喧嘩中ってそんなもん。

もう、どうしよ…このままじゃダメだって分かってる。仲直りしなきゃ…私が大人にならなきゃ…だけどできない

意地とプライド

大好きだけど今は大嫌い、嫌い嫌い。

「いつまで喧嘩してるつもり?あなたがお姉ちゃんなのよ、妹のワガママくらい聞いてあげなさいよ」

お母さんは言う。だけど私は今までだって沢山ワガママ聞いてきた。1つしか変わらない妹の望みを叶えてきた。

過ごす1年はとても短い、過ごしてきた1年の差はとても大きい。

お姉ちゃんって何だろう、年上っていったい…長く生きたことが偉いのか、すごいのか。1年はそこまで大きいものなのか。姉妹、先輩後輩、上司部下。矛盾。

色んなことがいっぺんに脳内を駆け巡る。むしろ本題はなんだっけ?

謝るなんてプライドが許さなくて、考えるのも面倒で…

バフンとベットに仰向けに倒れる。つまらない。なんなの、この気持ち。私はどうすりゃいいの?謝って妹を幸せにすればいいの?謝らずにモヤモヤした気持ちのまま過ごすの?私が幸せになる方法は?

何を考えていいか分からなくなる、目を閉じる。真っ暗。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ