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残り、残る  作者: 友霊
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町田 葉菜

外は快晴、午前の授業で疲れた身体を伸ばすようにグッと伸びをする。同時にこぼれる大きなあくび。上に伸ばされた腕が口元に戻るのは間に合わなかった。まあ、教室に人が少ないってことが幸いかしら。

ものすごく横から視線を感じるけど…

隣誰だっけ、あー加藤さんね。前に座る室井さんは楽しそうに話してるけど、その子全然話し聞いてないわよ…。なーんて人間観察。

「葉ー奈ーちゃーん!」

聞きなれた声が聞こえて振り向けば、さつきが立ってた。

平均より小さい体をぴょんぴょんさせて私に向かって手を振る。

「ちょっと待って、今行くから。」

「はーやーくー」

お弁当が逃げちゃうーなんて子供じゃないんだから…お財布とお弁当を持って教室から出る。

室井さんと目が合った気がした。

「葉菜ちゃん、なにか買うー?」

「んー、飲み物買いたいなー」

私の前をズンズン歩いてくわりには、ちゃんと私がついてきてるかチラチラと様子を伺うさつきが小動物みたいだなんて本人には言えない。

なんだか妹を見てるみたいで微笑ましいかも。

いつも一緒、天気の良い日は中庭でご飯を食べる。クラスも違うからお互いのクラスのこと話したり話はつきない。科目ごとの共通の先生の話をしたり、家のこととかも。さつきは全部楽しそうに話すの、聞いてるこっちも楽しくなる。

「さつき、そろそろ戻ろう!」

終われない話を無理やり中断させて教室に戻る、じゃあ放課後にねって、それぞれの教室に戻る。

お弁当を片付けて、チャイムの音を聞く。

授業が始まり先生が黒板に文字を書く音と時が進む音がする。

隣の人はお昼寝タイムかしら。きっと今頃さつきも…かな?


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