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クライマー  作者: Aki
8/9

本題

猿「料理出来たで〜、」

そう言うと、猿は料理をテーブルに並べた。

寅「おぉー、さすが猿やなぁ〜!」

亥織「子子も作ってはるん?」

子子「決まっとるやないか!ほとんど猿ちゃんやけどなぁ?」

猿「まぁ、置いといてぇ。自分の料理だけやないでぇー?」

皆で厨房の方を向いた。

すると、卯魅、丑美、傘午、未弦が鍋を持ってゾロゾロと現れた。

辰真「なんで、みんな鍋もってんの?」

辰真は引く。

子子「それがなぁ?得意料理作れぇー言うたら、みんな鍋作ってもーて。みんな独特的や」

そして、男性一同は鍋を覗きこんだ。

寅「なんや、これ…初めて見たわぁ。」

傘午の鍋には、ケーキが入っている。鍋のダシにショートケーキの生クリームが溶けて出ている。

傘午「おいしそうでしょ?」

酉「寅、あんさん、こっちもエグいぞ。」

丑美の鍋は、昆布と鰹ダシの和風豆乳ダシ。汁は美味しそうだか、具材がエグい。すっぽんが丸々一個入っていた。それに十分に血抜きがされなかったのだろうか、豆乳ダシに血が溶けて出ている。

戌「いや、ユウ兄?こっちは、食いもんじゃないで?」

卯魅の鍋は、具材はなく、ただただ紫色のダシ。

しかも、刺激臭のする紫のダシ。

明らかに、有毒だ。

辰真「やっぱ?こーなるなぁ…」

未弦の鍋は、紫に続き黒だった。

具材らしき物は浮いているが、何かは分からない。

未弦「黒くなっちゃった。」

猿「まぁー、これは見ての通り廃棄処分やね?」

寅「大賛成やぁ。」

子子「これ捨てるんは、畑にしぃ?排水溝はさすがに、いかれるわ。」

そして猿は、畑に四人の鍋を捨てに行った。

猿が帰ってくると、みんな席に座っていた。

猿「ほな、いただきます。」

みんなで合掌し食べ始めた。

みんな、美味しいと頬張る。

子子「巳花そろそろええで?」

巳花「ええ。」

そして、猿が手を叩いた。

猿「みんな、ちょっと、ええか?」

亥織「なんや、改まって?」

猿「いやぁな?そろそろ本題入ろぉー思って。」

みんな、ポカーンとしている。

戌「ただ飯じゃないんか?」

猿「なんで、お前らにただ飯食わさなあかんねん」

辰真「本題ってなんだ?」

酉「あー!そう言うこと?」

傘午「えー、それで呼んだの〜?」

卯魅「何のことよ!?」

傘午「私こんな格好で来るんじゃなかったぁ〜、」

そして、丑美がズバッと言った。

丑美「仕事ぉ〜?」

丑美の言葉にみんな静かになり、はしを置いた。

そして、辰真は、葉巻を吸い始め、

未弦は、メガネを外し、

傘午は前髪のピンを外し後ろに掻きあげた。

傘午「で?今回の仕事は?」

先程までの騒がしさが消える。

辰真「金は?」

巳花「戦争よ。」

未弦「それって楽しいの?」

猿「おもしれぇ奴がいるんや。」

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