橘とは!?
猿「はぁい?自分がクライマー?」
橘「はい。そう言いました。」
猿は、表情に困る。
猿「いやいや、何を根拠に言ってはりますの。」
橘は笑みを浮かべた。
橘「えっ、だってあの2人やったんですよね?」
猿「はぁい?」
橘「だから、あのクレーマーですよ。さっき、 いってたじゃないですか?逝きはった。って」
猿「何ゆーてはりますの?そないな事....」
猿は、橘を下からあざ笑うかの様に
猿「自分が、ゆーはずないやないですか。」
橘「そうですか?でも、あの2人の足取りを辿れば、いずれ分かりますよ?例えば......」
橘は辺りを見渡し、ある場所を指さした。
橘「あの、竹の灯火の中とか?」
猿「あん中に何が入っとる言いますの?」
橘「それは、2人の死体ですかね?」
猿は微笑む。
猿「なんや、橘さんでしたっけ?」
橘「ええ。」
猿「なんちゅう、頭の冴えた方なんでしょ。ウチの従業員になってもらいたいわ。」
橘「では、2人を殺ったこと認めるんですね?」
猿「何おっしゃいますの?自分は認めるもなにも、まず何もしてません。まぁ、強いてゆーなら......」
猿は、橘の背中に瞬時に移動し
猿「その無駄に感がええんを、後悔したほーがええな。」
そういい、橘の首に刀を突きつけた。
橘「やはり、あなたでしたか....探してたんですよ。」
猿「どこまで知っとるんや?」
橘「そりゃ、全部ですよ。だって....」
橘は、スカートの下、太ももにセットしていた銃を瞬時に持ち、刀をすり抜け、猿の頭に突きつけた。
猿「良い反応です。やはり、あなたから道理で同じ匂いがした訳だ......」
橘「匂い?」
猿「ええ、自分の嫌いな匂いや。」
橘は、微笑んだ。
橘「面白いこと言いますね?」
?「なんも、おもしろーないわ。クソビッチが......」
橘の後ろに子子が大きなオノを構えて立っていた。
子子「ほんま、その首はねたろか?」
子子は、橘に眼を飛ばす。
橘「気性の荒い女の子だ。もっと、猿を見習えよ。」
橘は、2人のクライマーに挟まれてもなお、微笑んでいた。