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【1周年】転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: 活動休止中 がりうむ
テオス大陸のダンジョン編

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87/90

第八十話 「取り調べ」

ついに第八十話突破です!!とりあえず、2025年中に過去の話の修正を完全に終わらせたいです!


前回に引き続き、第七話~第十五話(番外編含む)のグリバッツ国編を修正しました!

主人公グレイスが連れてこられた地、グリバッツ。そこで出会う新たな仲間たちとの冒険を描く章。

引き続き、第十六話からも随時修正予定!

修正をしたのですが、間違いを発見された場合は、報告していただけると助かります。

俺はテオスの騎士団の本部に連れてこられている。

石壁に囲まれた狭い部屋。

重苦しい空気が、肌にまとわりつく。

ああ…早く終わらないかな?


「だから、俺はしてないって言ってるでしょ?」


「嘘つくな!封印されていた『黄金聖竜(ゴールドドラゴン)』を逃がしたのはお前なんだろ!」


机をたたく音が鳴り響く。


「だから、違いますって」


「いいや、嘘をつくな!!」


俺は騎士団の取調室で何度も『黄金聖竜(ゴールドドラゴン)』を開放したのは俺ではないと弁解しているのに、騎士団の連中は誰も本当だと、信じない。

俺はただ、ランプを3回擦ったらアラジンじゃなくて、『黄金聖竜(ゴールドドラゴン)』が出ただけだ。


「まぁ。いい。ならば力ずくでも吐かせてやる」


騎士は苛立った様子で立ち上がり、暖炉へ向かった。

赤く焼けた金属の棒を、火ばさみで引き抜く。


……おいおい、冗談だろ。


「これを今からお前の口に入れてやる。入れられたくなければ、正直に話せ。そうすれば、口に入れないさぁどうする?」


「ええっ!?」


どうしよ…。

あんな棒を口に入れられたら、口の中は焼けただれ、痛みは想像を絶するだろう。

いくら吸血鬼で、再生ができるといっても、痛みは感じる。

だが、ここで、うそを認めても、待っているのは、死刑だけだろう。

俺は、はっきりと言った。


「……絶対に、やってません」


「それがお前の答えか!」


騎士が俺の顎を掴み、無理やり口を開かせた、その瞬間。


「やめんか!!」


重い扉が叩き開かれた。

取調室に入ってきたのは、

先ほど『黄金聖竜(ゴールドドラゴン)』を討ち取った男。

レイブ将軍だった。


「テオスの騎士はずいぶん腐っているようだなぁ…」


「レ、レイブ殿……?ですが、あなたは聖ロース帝国の将軍。我々テオスとはーー」


と男が言いかけた瞬間


「関係ない、か?」


と騎士の男の言葉を切り捨て、レイブ将軍は、口元だけで笑った。


「同盟国を無関係と切り捨てるつもりなら、それは立派な国際問題だ」


騎士たちが息を呑む。


「それに……」


将軍の視線が、騎士団全体を一瞥する。


「もしここで事が起きたとしても、

俺一人で、この建物を静かに片付ける自信はある」


「しっ失礼いたしました!」


騎士の男は青ざめながら、そう言って引き下がった。


「なら、この男を解放しろ」


「わっ、わかりました…」


騎士の男はしぶしぶ俺の手錠を外し、俺を開放する。


「はぁ~よかった...。ありがとうございます。レイブ将軍」


「礼はいい。お前も聖ロース出身だろ。名前は既に耳にしている」


「そうなんですか!?」


俺の名前ってこんな将軍に届くまでになっているのか。


「じゃぁな。俺も観光目的で来たのだが…。せっかくの休暇が台無しだ」


そう言ってレイブ将軍は部屋を去っていった。


「じゃぁ…。そういうことで...」


俺も騎士の男に挨拶をして騎士団本部から出た。

騎士団本部を出ると、

ラガーとウルが待っていた。


「おお! やっと出てきたか! どうだった?」


「無罪。ちゃんと解放されたよ」


「はぁ……よかった……」


二人は、心底ほっとした顔をした。


「それで、これからどうするんじゃ?もう聖ロースへ帰るのか?」


「はい。今日中に出発しようと思います。なぁウル?」


「ああ……もうダンジョンは懲り懲りだ」


「そうか……」


ラガーは少しだけ寂しそうに笑った。


「また、時々顔を見せてくれ」


「はい。必ず」


港へ向かい、船に乗り込む。

甲板から振り返ると、ラガーがこちらに手を振っていた。

俺たちは、それに応える。


こうして、長くて、危険で、理不尽なテオスの冒険は、ひとまず幕を閉じた。

読んでくれてありがとうございます!もし、気に入ってくださった方はブックマークや★5評価、感想、リアクションをいただけると励みになり嬉しいです。また、誤字脱字等あれば報告してくれると助かります!

X(旧Twitter)もやっているので是非フォローやコメントしてください!アカウントはこちら→@gari_221

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