第七十五話 「ヒュドラ」
書くのを忘れていたため1時間ほど遅れました。申し訳ございません。
俺たちは今十層目に到達したところだ。
ラガーの案内のおかげで1日も経たずについた。俺たちはここで寝ようと、持っていたテントを組み立てキャンプをする準備をしている。
俺が組み立て終えて一休みしていると、後ろから妙に大きな気配を感じた。
そして、俺が後ろを振り向くとそこには20mはあろう巨大な3つの頭を持ったキングギドラのような生き物がこちらをじっと見つめていた。
(えっ…いつの間に…)
俺が恐怖で、持っていたものをすべて落とすと、
「あれは『三頭聖竜』じゃ…。10層目では珍しいがここまでの大きさのは見たことがない…。」
とラガーが驚いて言った。俺は急いで落とした杖を拾って即座に『業火爆発』をヒュドラめがけて放った。
しかし、ヒュドラの皮膚には傷一つつけれれていなかった。
「くっそ硬すぎだろ…。キングギドラかよ…」
と言いながらも俺は『業火長槍』を放って攻撃した。だが、ヒュドラは軽くかわし3つの首が同時に俺たちに向かって炎を吐いてきた。
(くっそ…ラガーはこの道中で疲れているし、なにより年寄りだから激しい戦いはできない…)
と考えているとテントからウルが弓矢を構えていた。
(ウルが参戦したら行けるか…)
とウルの放った矢を見たが、ヒュドラには一切効いていなかった。
(さすがに弓の攻撃が通るわけないか…)
と落胆していると
「硬いな…なら、『氷結矢』」
と言い弓を構え、氷属性の乗った矢を放った。
ウルの放った『氷結矢』はヒュドラの真ん中の首に当たると、真ん中の首全体を氷で覆って身動きが取れないようにしてしまった。
「こんなでかい獲物は初めてだぜ…」
と言いながら『氷結矢』を連射しヒュドラ全体を完全に凍らせて氷像のようにした。
「グレイス、あとは頼んだぜ」
といいウルはテントの中に戻ってしまった。俺は最後に最近できるようになった『聖水爆発』を氷像と化したヒュドラに向かって放った。
これは俺の予想だが、この『聖水爆発』は水分子を構成する水素に対して魔力が、化学結合を強制的に断裂・再結合させることで、膨大なエネルギーを放出する魔術だろう。いわば水素爆弾だ。
ここ1年はずっとこの魔術の練習をしていて最近できるようになったのだが、魔力消費も大きく、少し時間もかかるため実戦では使えていなかったが、今回初めて実戦で使うことができてよかった。
氷像となったヒュドラに直撃すると、ヒュドラはバラバラに砕けて散り、動かなくなった。
俺は安心してテントの中に入り
「ふぅ…」
と一安心するとラガーが紅茶を入れてくれていた。俺が紅茶を飲むと
「さぁお飲み。あのサイズの『三頭聖竜』を倒すなんて成長したものだ…」
とラガーが話してくれた。俺はラガーと昔の話をしながら紅茶を飲んだ。
俺たちは紅茶を飲み終えるとマットを敷きそのまま寝た。
登場生物紹介
【トライヒュドラ】
種族:ヒュドラ族
全長:3m~25m
3つの頭を持つヒュドラの一種。多くの頭を持つヒュドラの中では頭の数少ない方だが、攻撃力と知能が高く、防御力に優れており15m以上の種になると村一つを壊すのは簡単。生息域は魔力の多いところにのみ生息している。
※この世界でのヒュドラとドラゴンの違いは羽が生えているかいないかで決まる。
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