第七話 「就職活動」
いきなり500万マーラ(日本円で50億円)の借金ができた俺だが今働く場所を探している。
俺はあのクソ父親めと思いつつ、街に出てみると俺が住んでいた村よりも圧倒的に人の量が多い。
とりあえず俺はこの街を見渡せる丘のような場所に行くことにした。
あちこちで人がいていろんなものを売ったり買ったりしている。俺はとりあえずギルドに行くことにした。ギルドなら何かミッションがあるかも知れない。
初めてギルドに入ると色んな人や魔族がいた。初めて見る種族ばかりだ。ギルドの受付に行くと
「坊やどうしたの?え?ギルドに登録したい?まだまだ早いよ。あと5年は待とうね」
と幼い子に話しかけるようなトーンで接してきて少しむかついたが我慢することにした。
登録がだめならどこかのパーティーに入ればいい。できるだけ強くて俺が乗っ取れそうで、しかも美女の多いパーティーはないか探してみることにした。
だが、現実は残酷だ。強くて俺でも乗っ取れるようで美女の多いパーティーなど存在しなかった。
仕方がなく、俺は近くに15,6くらいの歳の男子2人、女子1人のパーティーを見つけた。俺もパーティーに入れてくれと話すとリーダーの男と戦って勝ったらいいそうだ。
あっちは冗談のつもりで言っていたが、こっちはガチだ。やるしかない。
近くの公園で戦うことになった。
パーティーのリーダーも魔法使いだそうなので俺の魔法の腕前をとことん見せてやることにした。
戦いの合図がなった瞬間に俺は早口で
「万物の命を育む水よ、天より降り注ぎ、大地を潤し、深淵に満ちる永遠の流れとなれ
その浄化の力を今ここに解き放ち、全てを包み込み、破壊も癒しも超えた守護の壁と成せ
ウォーターウォール」
と詠唱し『聖水壁』を打った。
早口で言ったけど詠唱嚙まなくてよかった~
そのリーダーの顔はなめていた顔から一転恐怖で固まって失禁していた。そして大量の水がリーダーめがけて落ち、木々をなぎ倒しながら流れていった。そのリーダーはそのまま気絶していた。
俺はすぐそばにいたほかの仲間に、俺が入ってもいいかどうか聞くと即答でいいと言ってくれた。
(これでひとまず安心だ)
俺の入ったパーティーの仲間はリーダーの男が金髪で中級魔術師のサヴァ 身長の高いほうの男が中級者剣士のギャバス 金髪で中級弓使いのミラの3人だそうだ。
この辺の地域では魔法使いではなく魔術師という言い魔法のことも魔術と呼ぶらしい。
かっこいいな。これから俺も魔術師って呼ぼう。初めて知ったのだが剣士や弓使いにも階級があるらしい。
ただし、剣士や弓使いは剣を振ったり矢を飛ばすだけかと思いきや魔法で肉体や武器を強化して戦うそうだ。
正直、入らなくてもよかったがここで名を広めて有名なパーティーに入れてもれえれば、借金も返せるだろう。
今日も遅いとりあえず宿を探しに行こうと公園を出ようとすると公園の管理者にめちゃくちゃ怒られた。
なんとあそこの公園は中級魔術以上は禁止だそうだ。
しかも木々も粉々にし地形も変わったため罰金として15マーラも求められたがリーダーが払ってくれた。
そのまま宿に行って飯を食って話していると15歳であいつらはもう成人らしい。話によるとこの世界では15歳で成人になるそうだ。
宿の部屋は男3人の相部屋だった…ミラと寝たかったな…。
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