第六十四話 「朝」
数日前くらいから第零話からの序盤を大幅改定いたしました!!よりオリジナリティと面白さを出すために、ストーリーを改変しない程度に定期的に加筆していきます!ぜひまだご覧になっていない方はご覧ください。
朝が来た。
1年半ぶりにベッドで寝れたおかげで体の疲れは少し、取れたような気がする。今までの旅は馬車の床とかで寝ていたため、体が痛くて仕方がなかった。
俺は吸血鬼になってから朝は苦手だ。太陽の光に当たればやけどするし、体はなんか調子出ないしでいいことなんてない。一番の問題は夜しか外出できないことだ。
吸血鬼になって魔力も増えたが、いまだに魔力の制御ができずに困っている。
(はぁ。人間のままがよかったのに…)
とため息をついていると
「おい!グレイス」
とラングが俺を起こしに俺の部屋に来た。俺は
「なんだよ?」
「早く起きろ朝だぞ!」
「わかったよ」
としぶしぶベッドから出た。
ラングに連れられるまま食堂に行くとそこには、机一面に多くの料理が並べられていた。
「この料理の量…何があったんだ?」
とあまりの料理の多さに俺が呆気に取られていると、
ラングが
「クロノアが作りすぎたんだって」
と言った。すると、部屋の奥のキッチンにつながる扉から大量の料理が積まれた大皿を持ったクロノアが出てきた。
「あら?グレイス様起きたのですか?今すぐご準備いたします」
俺は
「クロノア?なんでこんなに作ったの?」
と聞くと
「久しぶり料理を作ったのでつい作りすぎてしまいました…」
と答えた。
机には俺たちじゃ食べきれないほどの料理が並べられている。一年以上ぶりだ。俺は椅子に着くなりすぐに食べ始めた。
どれも馬車の中で食べたかたいパンやゴムみたいな味がするコヨーテの肉に比べてけた違いにうまい。
俺が食べ物に夢中になっていると、ラングがエリーナ、シビル、カーミラ、リリスを連れて戻ってきた。
ラングがみんなを席に座らせると、
「よっし。あとはランスターさんを待つだけか…」
と言った。俺もランスターが来るまで食事の手を止めて、ランスターが来るのを待つことにした。
数分ほど経つとランスターが入ってきた。ランスターは俺の隣に座ってみんな食べ始めることにした。
「暗いな…」
とランスターがボソッと言ったのが聞こえた。仕方がない。俺と、カーミラ、リリスは吸血鬼だから、太陽の光に当たれない。
俺達が食べ終わると、ランスターが俺たちに
「おまえたちの乗っていたすでに馬車は整備してある。いつでも出発できるが、いつ出発するんだ?」
と言われた。
俺たちは少し話をし、今すぐ出発するということを伝えた。すると、ランスターが
「そうか。俺も連れて行ってくれないか?ちょうど、グリバまでの馬車が来なくてな」
と言われ、俺たちはそれをすぐに了承した。
各自自分の部屋に戻り、行く準備をすることになった。だが、俺は特に持ち物もなく、あるとすれば、マティミエス国でもらった杖くらいだろう。
準備が終わると俺はクロノアに言いに行き馬車に乗せてもらった。
ふぅ。馬車に乗るのにわざわざ日傘を差さないといけないなんて吸血鬼は不便なことばかりだ。
少しするとみんな集まり、グリバッツ国の首都グリバに向かって出発した。
馬車の中は相変わらず見た目にそぐわず広いが、さすがに一人増えると少し狭くなってきた。
キャラクター紹介
【ランスター・サラバス】
種族:人間
性別:男
魔術:最上級まで
剣術等:不明
年齢:40代後半
身長:181㎝
外見:常に黒いロングコートを羽織っている、白髪交じりの黒髪
元グリバッツ国の兵士であり、20年前のハンダール平原の戦いに参戦していた。その時に魔帝ヴァルデリアの手下最強の『破壊のロージョン』と戦闘した際に右腕をなくしている。
現在では金融関係の仕事をいている。
※第六十四話時点
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