第六十三話 「国境」
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ヴァルデリア大陸に来て1年と半年以上経ったが、いまだに元ウェバック大陸に帰れていない。それに、なぜグリバッツにいたのに数万キロ離れたヴァルデリア大陸に来たのかすらわからない。
ヴァルデリア大陸に来たばかりの頃の体の様子を見ても数日しか経っていないはずだ。
何で俺は連れてこられたのかすらわからない。謎だらけだ。
つい先月のヴァルデリア帝国の都市エナパートの近くを寄った際の謎のナイフを持った魔族の男と戦闘して以来ずっと俺たちは敵に一度も追われずに快適に走ることができている。
(一体あいつは何者なんだ?確かエターナスとか言ってたな)
敵兵に追われないおかげで1か月ほどでグリバッツ国とヴァルデリア帝国の近くに来ている。ゴールはもう目の前だ。
俺が早く帰りたいな♪とワクワクしながらいると、馬車がゆっくり止まった。俺はついに国境の検問か!?とわくわくしながら窓の外を見ると長い馬車の列だった。
俺は何があったんだ?
と思い、クロノアに聞きに行くと
「それが、わからなくて…何かあったのでしょうか?」
と言われた。俺がえっ!?となり急いで外に出ると、そこには完全に封鎖された検問と検問に文句を言っている人たちであふれかえっていた。
俺は何が起きているのかわからずに馬車に戻ってクロノアに相談すると、一緒に来てくれることになった。検問の人だかりまで来ると、
「「早く開けろよクソが!!」」
と騒いでいる人たちばかりだった。話を聞くにその人たちも俺たちと同じくグリバッツ国に行くためにここに来たが、検問が閉まっておりここで足止めを食らっているそうだ。
俺が
「何でこんなことになっているんだ」
とつぶやくとクロノアが
「グリバッツは20年前にヴァルデリア帝国に侵攻された際国境付近のここハンダール平原で戦い大損害を食らいながら、追い返したそうですから、検問もめったに開かないそうですよ」
と言い、俺たちがどうしようかと考えていると、
「もういい!!ぶっ壊しちまえ!!」
と一人のおじさんが言い手に持っていた杖から巨大な光弾を発射し、検問を吹き飛ばした。
すると、さすがに検問を壊されたからか検問所から数十の兵士が飛び出し、その男を捕らえてしまった。
俺が(おいおいまじかよ…)と思ってみていると一人見覚えのある人物がいたランスターだ。
俺が気が付きランスターを見つめていると、ランスターもこちらに気が付いたようで
「グ…グレイスなのか…?」
と言いこちらに向かってきた。
「あっ!ランスター様。行かれると困ります」
と言う兵士の制止の言葉も聞かずランスターは俺に前にやってきた
「グレイス生きていたのか…」
と俺の前に立って言い
「事情は後で聞く。さぁ入りなさい。」
と言われ俺たちは特別にグリバッツ国に入れてもらえることになった。
俺たちはとりあえず検問所の談話室のようなところに案内されるとランスターが
「グレイスお前はいったいどこに行っていたんだ?」
と聞かれると俺はこのヴァルデリア大陸での旅のこと全てを話した。
「そうか…。まさかヴァルデリア大陸に行っていたとは…。行方不明になった話はサヴァたちから聞いてはいたんだがな。」
と言った。すると、ランスターが視線を移し
「そこの二人が一緒にヴァルデリア大陸に行ってしまったラングとエリーナでそこの細マッチョな魔族はマティミエスからついてきたシビルという魔族そこの3人は吸血鬼とメイドのカーミラ、リリス、クロノアと言うのか」
とと言い終えるとランスターは立ち上がり、
「まぁもう今日は遅い。部屋は人数分用意してあるから今日はもう寝ろ」
と言われた。その言葉を聞いた俺たちはほぼ1年ぶりにベッドに寝れるということに狂喜乱舞してしまった。
キャラクター紹介
【シビル・シンラー】
種族:魔族
魔術:中級程度まで (詠唱あり)
剣術等:最上級剣術、槍術、弓術
年齢:不明
身長:173㎝
外見:細マッチョ
マティミエス国出身の魔族。グレイスたちとはマティミエス国を救ったお礼としてついていくことになった。魔術や剣術などの大体のことができ、グレイスたちの補助役としてついて行っているはずだが、最近ではカーミラたちのメイドのクロノアがいるため自堕落な生活を送っている。
※第六十三話時点
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追記:あと、少しで新章がスタートします!!長い旅に終止符を打ちます。




