第五十六話 「ヴァンパ国脱出」
前回の投稿から15日が経過してしまいました。これには私自身が忙しく、投稿する時間がなかったからです。誠にご申し訳ございません。この穴埋めは後日するつもりです
カーミラたちはヴァンパ国を出る準備ができたようだった。
まだ早朝だ。なんでこんなに早く出発するのかと俺がクロノアに聞くと
「もしも、お嬢様がこの国から逃げるとわかったら国民が襲ってくるでしょう。なので人の少ない早朝に、目立たないように出るのです」
「何で行くんだ?」
と質問すると
「こちらの馬車で出発する予定です」
と門の前に止めてある大きな馬車を指さした。
(これで行くのか)
と思っていると、俺の横からカーミラとリリスが現れ、リリスが嬉しそうに
「久しぶりの外だぁ」
と飛び跳ねた。
「さぁ。出発しましょう。お嬢様」
「ええ。分かってるわ。リリス、行くわよ」
と言ってカーミラとリリスは馬車に乗っていった。その奥からラングたちもやってきて馬車に乗った。
「グレイス様お乗りください」
とクロノアに言われ俺も馬車に乗った瞬間に俺は驚いた。なんと、馬車の中はまるでリビングのように広く、ソファからキッチンまで付いてたからだ。
俺が驚いていると後ろからクロノアが
「驚きましたか?これも私の能力なんです」
と言った。へぇ~と思っていると馬車が出発した。
窓も付いており(便利だな能力だな~)と思いながら窓の外を見つめていると、馬車を運転しているはずの人がいないことに気が付いた。
俺が慌ててそのことをクロノアに伝えると
「ふふふ。グレイスさま。それも私の魔術で動かしているのですよ」
と笑いながら答えた。
すると、カーミラが
「もうすぐで検問よ」
とクロノアに言った。俺も窓を見ると、城を出るための検問所が見えた。
検問に入るとすぐに、兵士が近寄ってきて馬車の扉をたたいた。クロノアが出ると、
「あっ。クロノア様でしたか。何か城外に御用でも?」
「ええ。少し気分転換にと思って」
「そうでしたか。お疲れ様です。そういえば、2、3日前に王様方が住んでいらっしゃる館のほうから爆発音がしたと聞いておりますが大丈夫なのですか?」
「大丈夫よ」
「そうでしたか。忙しいところを申し訳ございません」
と言ってクロノアが扉を閉めて馬車が出発した。
「もう大丈夫なんですか?」
と俺がクロノアに聞くと、
「ひとまずは…次の関門は5、6日後の国境ですね。その国境を越えればヴァルデリア帝国に行くことができます」
「そんなに早く着くんですか?」
「ここからヴァルデリア帝国の領土までの道は整備されてるの。だからすぐに着くわ」
「そうですか。ちなみにここからウェバック大陸まではどのくらいですかね?」
「ん~。整備されていない道もあるから…多分1年かからないくらいじゃないでしょうか」
「そうですか…」
俺たちがここのヴァルデリア大陸に来てから8か月以上が経ったのにも関わらずまだ1年以上あるなんて
と落ち込んでいるとカーミラが
「まぁ。落ち込まないで最強の吸血鬼カーミラが付いているのよ」
と言われ、俺は
「そんなに強いのか?」
と聞いた
「ええ。もちろん。あなたとの戦いは10パーセントも使っていないわ」
と不気味に笑って言われた。
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