第五話 「別れ」
6歳になった。
ラガーの魔法の授業もそろそろ終わりに差し掛かってきたところだ。今では水と炎属性の魔法は上級まで使え、無詠唱でも言えるようになり、この辺じゃ一躍有名人だ。
この3年間いろんなことがあった。
だが、一番記憶に残っているのはやはり、マリーネのオ○ニーだろうか。
あれは確か去年の夏にマリーネに会いに修道院を訪れたところおらず探していたらたまたま部屋の角でしているところを発見してしまったのだ。
いくら修道女でも性欲はあるものなんだなと少し関心をしてしまったが、やはりいつ思い出してもいいもんだな。
1ヶ月後
ラガーの魔法の授業は今日で終わりらしい。
せっかく最後なので水属性最上級魔法の『聖水壁』を見せてくれるそうだ。
ただしこの魔法をその辺でやるのは危ないため村から少し離れた野原でやるそうだ。
歩いて30分ほどでついていきなりラガーが
「俺を見とれ」
と言い出した。
「万物の命を育む水よ、天より降り注ぎ、大地を潤し、深淵に満ちる永遠の流れとなれ
その浄化の力を今ここに解き放ち、全てを包み込み、破壊も癒しも超えた守護の壁と成せ
『聖水壁』」
俺はこんなに長い詠唱を初めて聞いた。
すると詠唱を終えた瞬間に周りから水滴がどんどん集まって50mはゆうに超えるであろう水の壁ができた。そして俺たちのいる方に大量の水が落ちてきた。
俺はやばいと思ったが、あまりの迫力に力が出すに動けなかった。
するとラガーが何かの魔法を使ったのか急に水が蒸発した。
そして
「やってみろ、別に試験とかではないからできなくてもいいぞ。どうせできなくても生きていけるからな
」
と言った。
まあ、とりあえずやってみることにしよう。
俺は全神経を研ぎ澄ました。すると、俺は
「万物の命を育む水よ、天より降り注ぎ、大地を潤し、深淵に満ちる永遠の流れとなれ
その浄化の力を今ここに解き放ち、全てを包み込み、破壊も癒しも超えた守護の壁と成せ
『聖水壁』」
と言ったのと同時にラガーほどではないが、それでも大きな水の壁ができた。俺は少し心が踊ったせいか少し魔力を緩めてしまったその次の瞬間大量の水が解き放たれたかのように迫ってきた。
俺はラガーが何とかすると思っていたのだが何もしてくれずに俺は流された。だが、俺は水泳が比較的得意だったため何とか無事で済んだ。あたりを見渡すと辺りが沼地みたいに水浸しになっていた。
あ~寒いと思いつつ。
ラガーのほうに行くとラガーは
「もう、お前に教えることはない」
と言って去っていった。
ダレンは少し悲しそうにしていたが、ナンシーは少しうれしそうにしていた。きっとあの人が自分の部屋に置いていた趣味の悪いサル?の骸骨がなくなったからだろう。なんせナンシーはサル大嫌いだからな。
少し寂しい気がするがまぁすぐ慣れるだろ
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