第五十話 「首都ブガレ」
ついに第五十話です!!投稿して約6か月いろいろありましたが、まだこれからも書いていくのでよろしくお願いします!!
あれから何か月がたっただろうか…。俺たちは今何も目印もない荒野で次の街を目指している。この数か月俺たちはこの荒野を不眠不休で生き延びてきた。常に魔力を消費し、常に俺の体には多大なストレスがのしかかる。こんな心も体の状態では「オデノカラダハボドボドダ!」と叫びたくなってしまう。だが、1つラッキーなことに俺がいるおかげで水は魔術で作り出せる。もし、魔術で作り出せなかったらもう今頃死んでいるであろう。今日ももう夜であたりは真っ暗だ。
(はぁ。いつまでこの生活なんだろ?)
と考えていると、シビルが
「おかしいですね。ここ5.6か月間ずっと歩いていますが、次の街のドラまで歩いても2.3か月でつくはずです。遭難しているかもしれません…」
「えっ!?ならこのまま死ぬってこと…」
とエリーナが涙目でそう言った。
「かもしれませんね…」
とシビルがぼそっと言うと
「死にたくないぃーーー!!」
と泣き喚いてしまった。
(はぁ疲れた…)
そう思っているとラングが突然
「おいっあったぞあれが街だろ!!」
と叫んだ。そこにあったのは闇夜に輝く巨大な街がであった。その街は今まで見たどの街よりも大きな壁で数キロも囲まれているような巨大な城塞都市だった。
「あれは!!間違いない。ヴァンパ国の首都ブガレです。」
「ってことは。前の街を通り越していただけなのか?」
とラングが聞くと
「いいえ。2個飛ばした街になります。この街はヴァンパ国最大の都市でこの都市にはこの世界で勇逸の鉄道が通っているのです。その行き先はヴァルデリア帝国の帝都ヴァルデリアまで続いています」
「ならそれに乗ればいいじゃん」
と俺が答えると。
「その通りです。ですが、私たちがリリスを殺したことがばれた今、通常の手段で街に入るのは不可能でしょう…入る手段を考えないと…」
「簡単だ。壁を越えたいい話でしょ?」
と言い俺たちは壁の端の方まで『聖風竜巻』で飛ぶことにした。
壁の端まで飛ぶと俺は壁に向かって『業火砲』をぶっ放した。『業火砲』が当たった岩造りの壁は一瞬人一人が通れるほどの大きさの穴をあけ、溶けた。俺たちはそこから入ると、町の中に入ることができた。ラッキーなことに壁の内側は森だったため、人にも見られていない。全員が入り終わると、俺は壁の穴を岩でふさいでおくと、ラングが
「ここからどうするんだ?鉄道に乗るにはこのままじゃ俺たちの正体がばれて無理だぜ?」
「そうなんですが、変装すれば大丈夫だと思います」
「どこに変装する奴があるんだ?」
「いえ。いりません。基本的に人類と見分けることは難しいでしょう。なので、テキトーに顔を少し隠して、静かにしていれば気づかれませんよ」
とシビルが言ってきた。ならいいか。と俺たちは森を抜けることにした。ここの森は緑豊かで、ここがヴァルデリア大陸とは思えないほどだ。
何分か歩くと街が見えてきた。街も人でごった返しており、流れに任せて歩くことしかできない。
「人が多いのでまとまって動きましょう」
とシビルの言葉で俺たちはまとまって行動した。
数分もすると駅が現れた。駅の建物はレンガでできており、大きさは40mはあるだろう。圧倒的な大きさだ。
「値段を見ましょう。運が良ければこのまま乗れるかもしれません」
とシビルがいい俺たちは切符の販売所のようなところに行った。
「4人分でいくらになりますか?」
そうシビルが聞くと
「4人で10000ファントムだな」
「えっ!?」
とシビルが驚いたあまり声を漏らした。
「確か10000ファントムあったよな?」
と俺が聞くと
「いえ。馬車が壊された影響で今は1000ファントムしかありません。一年くらい前は1人250ファントムはずなのに」
「値上げしたんだよ!!払えないならとっとと出ていけ!!」
と切符販売所を追い出された。
「おいどうすんだ?」
とラングが言うと
「仕方がないですね…お金を稼ぐしか…ギルドにでも行って仕事を探しますか?」
「ここにギルドあんの!?」
と俺が興味心身に聞くと
「はいあります。ここのギルドが最南端のギルドです」
「でも、それじゃ身元がばれてしまうぜ?」
「そうですね…。ギルドとかで普通に稼ぐことはできません…」
「ならいっそのこと盗んじゃう?」
「それしかありません」
と俺たちは路地裏に行き計画を立てることにした。
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