第三話 「楽しい勉強」
修道院の修道女マリーネは教えるのが非常に上手い。俺の今学んでいる言語はこの世界での共通言語のキノー語で英語なんかよりもずっと簡単だ。
だが、新しい言語を習得するのは難しいものだ。だが、マリーネはわかりやすく教えてくれ、俺の行っていた予備校の講師よりもわかりやすい。
また、俺は修道院にある図書室の本を読んでいくうちに今住んでいる国が神聖マーロ帝国ということも突き止めた。
この世界には人類以外にも獣族などの異種族がいることも分かった。やっぱりこの世界は俺の夢見た”剣と魔法の世界”そのものだ。
最近知った事なのだが俺の家の苗字はバウアーらしい。つまり俺の名前はグレイス・バウワーだ。
数ヶ月経つと俺は遂にマリーネから、
「1ヶ月後には私の知り合いの教授があなたに魔法を教えに行くでしょう」
と言われた。
つまり、もう俺はマリーネから教えてもらうことはないということだ。だが、俺は今までマリーネにも魔法を教えてもらえると思っていた為、少しがっかりしたがそれでも俺は魔法を学びたい。
―1ヶ月が経った―
さあ、今日から魔法の授業だと心を躍らせていると。玄関の方でドアを叩く音が聞こえた。急いで玄関の方に向かってドアを開けるとそこには、がっちりとした体付きの60代半ばのおじさんがいた。
俺は本当にこの人が俺に魔法を教える人なのかと疑った。しかし、ナンシーの反応を見るにこの人が俺に教えるようだ。
そしてそのおじさんが俺の方向くと一言
「まだ5歳にもならない坊やに魔法を教えるの?」
「そうなんですよ、まだ3歳です」
と話していた。
そしてそのおじさんは少し驚いた表情で
「珍しいな。俺の名前はラガーだ。よろしくな。俺の魔法の授業は厳しいぞ」
彼の魔法の授業は非常に興味深かった。
実践はまだだが魔法について色々話してくれた。
魔法には5つの基本属性があり、《水》《炎》《木》《風》《土》それらを組み合わせて魔法を使うらしい。また、魔法には6つの階級が存在し、上から
神級 王級 最上級 上級 中級 初級
があり、一般的に1つの属性で上級を使えるようになれば一人前と呼ばれるそうだ。
俺は魔法を学べてドキドキしているとともに、これから俺が魔法を使えるのかどうか少し不安である。
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