第三十四話 「旅の用意」
俺たちはとりあえずこの荒野を太陽を見て北の歩いてみることにした。
歩けばきっとどこかに村があるはずだ。
俺は歩きながら青髪の男に
「さっきは助けてくれたありがとう」
と感謝の気持ちを伝えた。
俺を助けた時こいつは素早くドアの破片を使って俺を助けてくれた。
なかなかの実力者に違いない。
すると薄い青髪の男が
「ああ。俺だけじゃあいつら5人と戦うのは厳しかっただろう。こちらこそありがとう」
と言ってくれた。
「そういえば君名前は?」
と聞くと
「俺か?俺名前はラングだ」
と答えてくれた。
ラングと話していると色々わかった。
ラングは両親は既に他界しており、路地で暮らしていたところを誘拐されたようだった。
なんて可哀想なんだと同情していると後ろから
「もー無理。歩けないー」
と薄い赤髪の少女に言った。
ラングも何時間も歩いて疲れていたらしく休憩することにした。
こいつらなんか体力ないな。
俺なんかグリバッツ国の時にいやほど走らされたためこういうのに慣れっこだ。
俺は休憩中その少女に名前を聞いてみた。
「私の名前?私の名前はエリーナ・アルビスよ。エリーナと呼んでちょうだい」
と強気に答えた。
エリーナは家は裕福だが、両親が仕事で忙しく家にいなく誘拐された当日も家には家政婦しかいなかったという。
「はぁ~。もうお母さまやお父さまなんて嫌い」
と嘆いていた。
ちなみに年齢はラングが16歳エリーナは15歳だそうだ。
14歳である俺が一番年下か...
俺たちは少しするとまた立ち上がって歩いて行った。
何時間か歩いていくと遠くに集落が見えた。
俺たちは一筋の希望を前に全力でその集落に向かって走っていった。
何分か全力で走ると集落の全貌が見えてきた。
その集落にある家はすべて何らかの生物の骨や皮でできた家をしておぞましい雰囲気を醸し出していた。
それを見たエリーナは
「ねぇあの集落何かおかしいわよ。やっぱりやめましょ」
と言って帰ろうとした。
しかし俺とラングはそれを無視し集落のほうに歩いていくと一人が怖くなったのかエリーナもしぶしぶついてきた。
集落の中には何人もの魔族がいた。
どの種族か分からないが危険そうではない。
その魔族が少し騒ぐとその騒ぎを聞きつけた集落の長がきて俺たちに
「くぁwせdrftgyふじこlp」
と魔族語で話してきた。
魔族語が一切わからないためどうしたらよいかとあたふたとしているとラングが、
「くぁwせdrftgyふじこlp」
と話しだした。
こいつ魔族語話せるんだなと思っていると話し終えたラングが
「2.3日くらい泊めてくれるらしい」
といい。俺たちは現地人に案内され、近くの空いている家に3人で泊めてもらった。
しかし、エリーナは
「なんであんたたちと同じ家なのよ。私は女よ。レディーファーストって知らないの?あんたらは外で寝なさいよ」
と文句を言っていたが少し無視すると落ち着いて
「わかったわよ。けど襲ったりしないでね」
と言っていた。
その日もう遅かったのですぐに夕食を食べにの中にある広場に集まった。
夕食の際にラングを翻訳係として長と話をした。
「ここは何族なんですか?」
「この村はギャザ族集落で、魔物を狩って生活しているって言ってるよ」
今日の夕食に出たコヨーテも今日狩ってきたばっかりだという。
コヨーテの丸焼きはあまりおいしくなかったが、いい経験になった。
俺たちが夕食を食べ終わると本題に入った。
「ここはどこなのでしょうか?」
「ここはヴァルデリア大陸のヴァレアクリ地方だ」
「え?」
少しの間現場が凍り付いた。
ここがヴァルデリア大陸だと…
ヴァルデリア大陸は俺たち人類のいるウェバック大陸と陸続きになっている巨大大陸だ。
この大陸には多くの魔族がいており、魔族最強と言われる魔帝ヴァルデリアがその大半を支配していて、野生にも多くの魔物が生息している危険な大陸だ。
俺は、長にとりあえずここから最も近い街はないかと聞いた。
すると長はヴァルデリア大陸全土が書いてある地図を持ってきた指さした。
指さしたのはヴァルデリア大陸の最北端に位置する場所だった。
ここが最北端…つまり俺たちが住んでいたウェバック大陸に行くにはヴァルデリア大陸を横断しなければいけない。
俺はその街までの経路を聞くとただ南に真っ直ぐと行けばいいとのことだった。
念のためになん時間ほどで着くかを聞くと
「何時間ではつけない1~2週間はかかかるってさ」
やはりそうか…ヴァルデリア大陸はとても巨大な割に人口が少なく各地に集落が点々としているスタイルなため街と街の間隔が広い。
しかし、時間はかかってもいくべきだ。
そうでもしないとヴァルデリア大陸を横断は不可能だ。
ヴァルデリア大陸を横断するのに必要な時間はAクラスのパーティーでも1年はかかるといわれている。
横断するために物資を集めるために街にいかねばならない。
俺たちは家に戻って持っているものを確認した。
俺の持っているものは誘拐した男たちから奪った
ナイフだけだ。
ラングも同じくナイフだけだった。
エリーナはなにも持っていなかった。
明日出発するために、ラングとエリーナに魔術や剣術は使えるかと聞いてみた。
「俺は剣術は中級までは使える。今はナイフしかないが」
「私は魔術を中級までならできるわよ。すごいでしょ。褒めてもいいのよ」
と自慢げに言って来た。
ラングはまぁ大丈夫だとして、エリーナは大丈夫かな?と思いつつも
俺たちは明日すぐに出発できるようにそのまま寝た。
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