第三十一話 「ギャンブル」
今月の生活費がマジでやばい。
俺が裏カジノで9金貨儲かったからと言っていろいろなことにお金を使っていたらもう1金貨だ。
このままだと確実給料日までに金が足りなくなる。
なので裏カジノにまた行って増やすことにした。
カジノの中は先月来た時よりも人が多いなと思っていると後からジーカに話しかけられ
「やあ。また来てくれたんだね。嬉しいよ。実は君にお勧めしたい賭け事があってね。紹介させてくれるかな?」
「是非お願いします」
と目を輝かせながら頼むと地下室らしきとこまで連れていかれた。
そこでは何やらカードを使って勝負をしていた。
俺はジーカに椅子に座れせられて、待っていると奥からもう一人出てきた。
その人が「やあ。俺の名前はジャフだ。今からこのゲームの親をする。掛け金は1金貨からだ。いいね?
」
「はい。ところで…ルールはなんですか?」
と俺が聞くと
「ルールは簡単だよここに1~13の数字が書かれたトランプがある。俺がその中から今井引くそして、君はそのカードの数を言い当てるだけだ。それで当てれば掛け金の13倍が君に払い戻しされる。あとは、偶数か奇数かだけを言い当てるパターンもあるぞ。その場合は掛け金の2倍の払い戻しになる」
と説明してくれた。
「なら、奇数か偶数当てます。掛け金は1金貨で」
と言って1金貨支払って賭けを始めた。
親のジャフがカードをシャッフルしてから1枚引いた。
「さあ、このカードは奇数かな?偶数かな?」
と言ってきた。
13枚のうち7枚は奇数だ。
確率的には奇数を引く確率は13分の7で約53%だ。
偶数を引く確率よりかは6%も違う。
だが、たかが6%だ。
この6%に俺の今月の生活が懸かっている。
俺の心の中はざわざわしている。
「まだかな?」
とジャフが煽ってきた。
くそっどうすればいいだ。
悩みに悩んでいると。
俺は、数字は噓をつかないと言っていた高校時代の数学の先生を思い出し、それを信じて
「奇数です」
と言った。
するとジャフは
「おお、簡単だったかな?」
といって2金貨払ってくれた。
よし。これで、今月は安泰だ。
だが、ここでやめる俺ではない。
俺は、
「次は13分の1でやりましょう。賭け金は2金貨でどうですか?」
といって俺は、2金貨を差し出した。
これで勝てば13倍の26金貨だ。
26金貨もあれば今月は余裕だし、初めて風俗に行けるかもしれない。
すると、ジャフが少し笑って
「いいだろう。のぞむところだ」
と言った。
ジャフはさっきのように13枚のカードをシャッフルして一枚引いた。
今回は13分の1の確率だ。
約7.6%この確率ではさっきのようにはいかない。
俺は、何か利用できないかと周りを見渡すと
一つ気が付いたこのがある。
この地下は暗いためランプの照明がある。
ちょうどジャフの後ろにランプがあるため、少し透けて見えるのだ。
透けて見えたのは左側の1だ。
右側は手で隠れて見えなかった。
つまり、1.10.11.12.13の5つに限られる。
当たる確率は20%だ。
だが、いくら20%とは言え、外れる確率は80%信用できない。
俺は他に利用できないかとあたりを見回した。
するとまた一つあった。
それは、ほかの利用者のクビについている鏡だ。
そこから反射しているのを見るに右側の上の部分が曲線になっていることだけがわかった。
だが、それで十分だ。
右上が曲線になっている数字は12.13しかない。
俺は、決めた12だ。
なぜなら、13は悪魔の数字と呼ばれているほど縁起が悪い。
俺は、
「12」
と言った。
すると、ジャフは悔しそうに26金貨を支払った。
よっしゃー!これで今回は安泰だぞーと思い裏カジノを出た。
その日は大学近くにある高級料理屋に行ってたらふく食べた。
だが、そのせいで支払額が5金貨になってしまった。
そのせいで俺の初めての風俗は厳しそうだ。
この物語は一応異世界転生のつもりなんですが、なんかカ〇ジみたいになってしまいました。あと数話でいつも通りのファンタジーものにするので少し待ってください。
読んでくれてありがとうございます。もし、気に入ってくださった方はブックマークや評価をしていただけると励みになり嬉しいです。




