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転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: がりうむ
聖ロース帝国編

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第二十九話 「魔族」

今日はグラヴィス教授と一緒にアルマダ山脈に調査へ行く日だ。


調査内容はそこの生態系についてだそうだ。


俺は、子供の頃からそういうのが大好きだったため、早く行きたくてうずうずしている。


今はグラヴィス教授とアルマダ山脈に向かうための準備をしているところだ。


俺はグラヴィス教授に頼まれていろいろな道具を倉庫から持ってきている。


倉庫にはドラゴンの頭蓋骨や何かの気持ち悪い物のホルマリン漬けなども置いてあって非常に興味深い。


そのため、俺はついつい時間を気にせず見とれてしまう。


だが、今日は忙しいこのあと約20分後には馬車でアルマダ山脈へ向かう予定だ。


俺は急いで用意を済ませるとグラヴィス教授のもとに向かって


「教授。用意はできましたよ」


と報告をしておいた。


「分かった。なら行こう」


と教授も大学の門の前にとまっている馬車に向かった。


俺と教授が乗ると馬車に乗って馬車が動き出した。


俺はゆっくりと揺られながら眠った。




何時間か経つと急に馬車が止まった。


俺は寝ていたが、起こされてしまった。


窓を見ると真っ暗になっている。


いつものように魔物が現れたのか?と思い外に出てみると、魔物ではなかった。


そこに立っていたのは何か紫色のオーラを放った人型の何かだった。


それを見た途端グラヴィス教授が俺を掴んで突き飛ばて、


「魔族だ。隠れろ!」


と言った。


俺は突き飛ばされて何が何だかわからなかったが、ひとまず茂みに隠れた。


そこに立っていた魔族の何かが、


「お前たちを殺す」


と言っていたことだけは聞き取れた。


すると、次の瞬間に


グラヴィス教授が、『業火(フレイムエクス)爆発(プロージョン)』を放った。


業火(フレイムエクス)爆発(プロージョン)』は、炎属性最上級魔術で、当たる前に爆発し、周囲を焼け野原にする魔術だ。


教授は、爆風が来ないように俺たちや馬車を『最上級防御(グレートバリアー)』で防いでくれていた。


爆風の煙が消える周りの木々は焼き焦げていたが、その魔族は無傷だった。


「ほう。人類にしてはなかなかの腕前だ。だが、次は耐えられるかな?」


と魔族が言って杖の先から巨大な紫色の球体を作り出していた。


そして、渦巻く紫の球体を次の瞬間に放った。


その瞬間にグラヴィス教授も『聖風切り(エアカッター)』を放った。


俺はグラヴィス教授を守るために、反射的に魔族に向かって『業火長槍(フレイムランス)』を放った。


紫色の球体と『聖風切り(エアカッター)』はぶつかって消えたが、俺の放った『業火長槍(フレイムランス)』は、魔族に向かって一直線に飛んで行った。


人型のなにかはグラヴィス教授に集中していたのか、俺が放ったことに気が付いていなかった。


業火長槍(フレイムランス)』が魔族の腰の辺りに当たると魔族は


「よくやってくれたな…まあ。いい覚えておけ」


と言って消えた。


俺はグラヴィス教授のほうに急いでいくと


「ああ、よくやってくれた」


「今のは何なんですか?」


と聞いてみた。すると


「あいつは恐らく、魔帝ヴァルデリアの刺客だろうな」


「え?魔帝ヴァルデリアの!」


魔帝ヴァルデリアその名は何度も本で見ている。


約3000年前からヴァルデリア大陸の大半圧倒的な強さで魔族たち支配して、一大帝国を築いているという。この世界でトップ5には入るというほどの強さがあるという。ちなみに俺はほかの4人を知らない。とにかく、俺はなぜ狙われているのかを聞いた。


「確か…30年ほど前に、ヴァルデリア大陸の大都市エナパートに行った。その時に俺は、そこの修道院から何冊かの本を盗んだんだ。それで、今まで狙われている」


と言った。


俺は、そんなことで?と思ったが、悪いのはグラヴィス教授のほうだ。


グラヴィス教授は馬車の方を見て深刻そうに


「こりゃ調査は無理だな…夜が明けるまで野宿をしよう」


と言った。


俺とグラヴィス教授と馬車の御者は野宿することになった。


馬車の御者が一番かわいそうだ。

魔族…基本的に魔術を使い、会話ができる生物の総称。人類もその中に入るが、人類が言う魔族はヴァルデリア大陸に住んでいる人類以外のことを指す。


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