第二話 「まさかの異世界転生!?」
俺が転生してきて、1年以上経ったある日。
俺は興味本意で家の中を歩いて探索していると大きな倉庫らしい場所で興味深いものを見つけた。
それは太く、長い木の棒の上に大きな緑色の石が浮いてるように見え、まるでファンタジー小説にででくるような魔法の杖のようだった。
俺が見惚れてその杖に触れようとすると後ろから父のダレンが近づいて
「おお、懐かしいな。興味あるのか?グレイス。やはり俺の子だ。」
俺はそれを何かコスプレの道具か何かだと思い、父親はただのアニメ好きなだと思っていた。
「久しぶりに見せてやろう」
とダレンが言い杖を握った。すると、
「地獄の業火の如く燃えよ『業火』」
と言った瞬間に杖の緑の石の部分から巨大な炎が出てきた。
その衝撃で俺は思わず
「ファ!?」
と開いた口が塞がらなくなった。
「やはり難しいな…」
「ちょっとあなた!何やってるの?子供のいる前で!危ないでしょ!」
「すまない…」
「大丈夫グレイス?あら、泣いてない。きっと気絶しているんだわ」
とナンシーが焦り出した。
「そんなに焦るな。なぁ?グレイス大丈夫だよな?」
「バブゥ~」
と俺がそう言うとナンシーも落ち着きだした。
そして、同時に俺に衝撃が走った。俺は確信した。ここは前世の世界ではなく”魔法のある世界”だ。
俺の小学生から憧れていた世界…『FFシリーズ』や『ドラ〇エシリーズ』をすべてプレイしたことのあるの俺にとってここはあこがれの世界だ。
やったぁ!!俺は前世の記憶を持ちながら異世界転生してきたラッキーボーイということが分かった。
そして俺はこれからの人生を前世の記憶を生かして魔法を使ったり、いろんなところに行って、勇者になってハーレムに囲まれてすごすんだろうな~と想像を膨らませていった。
ー次の日ー
俺はこの世界が魔法のある世界ということを知り、早く魔法を習得するために母に頼んで近くにある修道院に勉強を教えに行ってもらった。
「この子何歳なんですか?たった数時間でもう読み書きをマスターしましたよ」
「まだ、2歳にもなってないですけど…」
「ならこの子は天才です!ありえない学習スピードですよ」
「ほんとですか!やったー」
ナンシーと驚きながらも大喜びしていて舞を舞っているようだった。
俺は某有名KO大学を退学させられてしまったが、一応高校は日本有数の進学校に通っていた俺の頭の良さは伊達ではない。
この調子なら3歳までにこの言語は完全にマスターできそうだ。
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