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【1周年】転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: 活動休止中 がりうむ
聖ロース帝国編

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第二十六話 「採用試験」

今日は聖ロース帝国立大学採用試験当日だ。


そのため、採用試験をする場所である聖ロース帝国立大学のある聖都のグラッツに来ている。


聖都は俺の住んでいる村から馬車で最短でも5時間かかるところにある。


そのため、俺は採用されればこの街で一人で暮らす予定である。


金は『宝石聖竜(ジュエリードラゴン)』を倒した時のがまだ100万マーラほどある。


だが、そんな大金は銀行にしまっていて、そもそもここが聖ロースなのでマーラは使えない。


今手元にあるのは両替した10金貨のみだ。


聖ロースの聖都グラッツはグリバッツ国の王都と同じくらい栄えていた。


採用試験までまで6時間ほどある。


とりあえず、一泊できるホテルを探さないと…


と思って歩いているとホテルを見つけた。


見た目はなかなかに悪そうだがまあ、いいだろうと思い中に入った。


中には店主らしき人が一人だけいた。


店主に泊まりたいから値段を聞くと


「1日5銀貨だよ」


と言われた。


え?格安過ぎないと思いつつ10銀貨を払うと部屋を案内された。


その部屋はかなり汚く、ベッドは紙のようにペラペラだった。


しかも、壁は薄く他に部屋からのいびきや喘ぎ声がきこえてくる。


俺は最悪だ…と思ったが住めば都だ。


とりあえず、試験まで寝とくか。


と寝た。



何時間化が経った。


外の様子を見るともう夕方だ。


確か採用試験は夕方から始まる…と思い出し、急いで外に飛び出した。


走っているとここはどこだかがわからなくなった。


確かあのホテルから3分ほどの場所にあったはずなのに…と焦っているとふとひらめいた。


それは『風竜巻(ウィングストーム)』で高く舞い上がり、ここがどこかを見分ける作戦だ。


俺は、近くに人がいないのを確認したのち『風竜巻(ウィングストーム)』で高く舞い上がった。


するとすぐに大学が見つかった。


俺は『風竜巻(ウィングストーム)』を横向きに放って大学まで飛んで行った。


俺は着地したのちすぐにグラヴィス教授がいるという校舎に向かった。


校舎に入ると受付の人が


「研究員の採用試験を受ける方ですか?」


と聞かれた。


俺は


「はい」


と伝えて教授がいる部屋の前に立った。


俺はグラヴィス教授ってどんな人だろ?と思い扉をたたくとすぐに


「入ってください」


と返ってきた。


扉をそっと開けると長身のおじいちゃんくらいの年齢の男性が立っていた。


この人がグラヴィス教授なのだろうか?そう思っているとその男が


「私の名前はグラヴィスだ。君はグレイスだね?ツェネガー教授から話は聞いているよ。ツェネガー教授は私の元同僚だ。今でも仲良くさせてもらっている。早速採用試験をしよう。採用試験といっても1つだけだ。あそこの丘にある小屋が見えるか?」


と言って1キロほど離れた丘の上にある小屋を指差した。


「はい。見えますけど」


「ならいい。ならあそこの小屋にあるをここから破壊してみなさい。簡単だろ?」


「はい?この距離をこの部屋で?この部屋が壊れてしまいますよ?」


「いいや。私がやって欲しいのは高威力魔術のゴリ押しの遠距離攻撃ではなく。精密な遠距離攻撃を求めている。もし、窓やこの部屋が壊れたりしたら失格だ。属性は問わない。制限時間は私が夕食を食べ終わるまでだ。では食べてくる。」


と言って部屋から出た。


俺はえ?と内心思った。


とりあえずあの小屋を狙えばいいのか...


窓のサイズ的に攻撃のサイズが20cmを超えると窓が壊れてしまう。


とりあえず俺の使える中で最も精密な攻撃が可能な中級魔術『聖水鉄砲(ウォーターガン)』を放った。


見たところ当たってはいるがこれほど遠く魔術のサイズも小さいと全く効いていないように見える。


このままではまずいので、俺は考えた。


魔力を一箇所に集中させて、『聖水鉄砲(ウォーターガン)』を放てばあの小屋も破壊できるのではないだろうかと考え、実行することにした。


とりあえず俺はこの体にある全魔力を杖に伝わらせて杖の先端に集中させた。


杖の先端は水色に輝き出し、急に重くなってきた。


そして俺は丘の上にある小屋に向かって放った。


反動で後ろに数歩飛ばされてしまった。


放った『聖水鉄砲(ウォーターガン)』は小屋に当たったが距離が離れすぎていたため、またもや効果はなし。


俺は魔力を使いすぎたため少し休憩を取ることにした。


息が続かず目眩までする。


あれだけ高威力で長距離で精密な攻撃は初めてだ。


魔力だけではなく精神も消耗する。


このままではできないと確信した。


俺には無理だと思い腰を落としていると、前にツェネガー教授に教えてもらったことを思い出した。


確かツェネガー教授は


「グレイスよ。魔術で遠距離の精密な攻撃をしたいなら単発でやってみなさい。続けて打つとその分だけ魔力を消耗し威力も低下するのじゃ」


という言葉を思い出した。


俺はなぜか体質的に魔力を体で作ることができる体質だった。


そのため今まで魔力で困ることはなかった。


だから、俺は常に連続で魔術を放っていた。


その時俺の欠点を理解した。


俺は魔力が回復すると同時にあの小屋に向かって単発の『聖水鉄砲(ウォーターガン)』を放った。


放った『聖水鉄砲(ウォーターガン)』は見事に小屋に的中し、壁に穴をかけたのが魔術『望遠鏡(スコープ)』で確認できた。


俺はコツを掴んで何発も『聖水鉄砲(ウォーターガン)』を単発で放って小屋を破壊した。


安心して床に座っていると、ちょうど教授が夕食を食べ終わって帰って来た。



「どうだ様子は?ん?お!やったのか」


「はい...」


と疲れた体で話した。


「よくやった。合格だ。来週から来てくれ。」


「ありがとうございます」


とだけ言ってホテルに帰った。 


今日は成功した1日になった。


読んでくれてありがとうございます。もし、気に入ってくださった方はブックマークや評価をしていただけると励みになり嬉しいです。

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