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転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: がりうむ
グリバッツ国編 

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第十四話 「12歳」

俺も今日で12歳だ。

この街に来て5年、いろんなことがあった。 

サヴァが上級魔術師に、ギャバスは上級剣士に、ミラは上級弓師になった。

そして、俺たちのパーティーランクもBに上がった。

俺自身は未だに王級魔術師になれてない。

だが、上級魔術を無詠唱で使えるようになった。けれど、まだシェネガー教授の授業を受けてはいるがなかなか習得できない。

そとため、今は、最上級魔術の練習をしている。借金の方はまだまだ全然減っていないがまあ、まだ時間はある。



今日は俺の誕生日パーティーを近くの美味しそうな店でラングたちが祝ってくれる。


「おめでとうグレイス。もうこのパーティーに入って5年経つのか早いな。俺たちはもう20歳だ。」


「ありがとう。いやー、もう5年か...」


「いろんなことがあったわね」


と俺たちは楽しく飯を食った。

飯を食い終わり、ホテルに帰ると俺は今までの記憶を思い出して少し泣いてしまった。早く帰りたい気持ちとずっとこのままでいいのと思う気持ちが交差した。

俺はトランクの底からあるものを取り出した。

それはミラのブラだ。

そのブラを俺の息子に巻いて45ッてイッたあとにそっと蝋燭の火を消した。


次の日

パーティーがBランクになるとAクラスのミッションもできるようになる。そのため、報酬の多いAクラスのミッションをすることにした。

ミッションの内容は近くの森に出た『帝王毒蛇(バジリスク)』を狩るそうだ。サヴァによるとその森はよく観光地として人気で、何としてもすぐに倒して欲しいそうだ。

俺たちは急いでその森に駆けつけた。するとそこにはマム達のパーティーがいた。

すると、会って早々


「おいおい、もう1パーティーくると聞いていたがお前達とは。負けたら責任取れよー」


「は?負けるわけねーし」


とサヴァが喧嘩腰で言った。

するとミラが


「まあまあ、今は仲間だよ。」


とサヴァをなだめた。そして一緒に奥に進むとバジリスクが2匹寝ていた。


俺たちはゆっくり近づこうとしたが、マムが先に

業火砲(フレイムバズーカ)』を打った。

その瞬間にバジリスクたちは起き上がってこちらに向かって来た。俺たちは急いで距離を取ろうとするとマムたちがまた、打って来た。


「危ないだろ!」


とサヴァが言ってもマムたちが止まる気配はしない。それどころか魔術を撃たれて激怒したようで、ものすごいスピード迫って来ている。

このままでは追いつかれると思った俺は急いで後ろを向いて『岩壁(ロックウォール)』を打った。

流石のバジリスクもそれには足止めを食らった。しかし、すぐにまたこちらに向かってやって来た。

しかし俺は仲間たちを『風竜巻(ウィングストーム)』で遠くに飛ばして距離をあけた。

すると、マムたちが


「「卑怯だぞ!」」


と叫んだ。

俺たちはとりあえずバジリスクに集中することにした。俺は『聖水壁(ウォーターウォール)』をバジリスクに目掛けて放った。

さすがのバジリスクもこれには効いているようだ。

すると、もう一匹のバジリスクがマム達のいるほうに向かってきた。

マム達は


「「こっちにくんな!!!」」


と大声で叫んでいた。

そして次の瞬間マム達にバジリスクが尻尾で薙ぎ払った。

マム達は宙に浮いていた。

そして仲間の1人の胴体だけがバジリスクの口の中に入った。バジリスクは急いで口を閉じたためその仲間の足が2本別々に落ちてきた。

俺たちはもう一匹のバジリスクに集中していたため気付かなかったがマム達は真っ青になっていった。


「おい、ラニオ。冗談だよな?え?返事をしてくれよ」


という声が聞こえ、俺たちも気が付いた。しかし、俺たちも目の前のバジリスクをどうにかしないとマムの仲間のようになると思い戦っていた。

ギャバスがバジリスクの背後に立って一太刀を入れた。

その瞬間バジリスクはすぐに後ろを向いた。

その時俺はギャバスが入れた後ろの傷にめがけて『業火長槍(フレイムランス)』を放った。


業火長槍(フレイムランス)』が当たった瞬間にバジリスクの胴体が真っ二つになり、口からは噴水のように血を吐きその場で倒れた。

安心したのもつかの間マム達のほうから叫び声が聞こえた。聞こえたほうを見ると仲間がもう一人やられたらしい。

2人になったマム達は走って逃げようとしていた。だが、バジリスクは早い。すぐに追いつかれてしまう。

そのため俺は『岩砲(ロックバースト)』を撃ってバジリスクのヘイトを買った。

バジリスクは向かってきたすぐにまた、『岩砲(ロックバースト)』を口にめがけて放った。

巨大な岩が口に入るといくらバジリスクでも身動きが取れなくなった。

その瞬間にギャバスがバジリスクを真っ二つに切ってくれた。2匹のバジリスクをやった俺達は急いで皮や骨、牙などを集めた。

ギャバスが


「なあ、この2人の死体どうする?流石にそのままはかわいそうだよ。」


と言った。俺もそう思ったので穴を掘ることにした。穴に埋め終えると後ろから声がした。

マム達だ。


「ありがとな、仲間を埋めてくれて…」


と悲しそうに話した。すると、サヴァが


「どうするんだ?これから?」


「俺たちはまだまだということに気が付いた。この町を離れて修行かな?」


「そうか…分かった。頑張れよ」


と話していた。


ギルドに着くとマム達2人はパーティーの仲間の死亡を伝えた。その横で俺たちは持ち帰った物を査定してもらった。

その金額は2500マーラになった。だが、俺たちはその金額には驚いたが素直に喜べなかった。


1人当たり625マーラを手にしたが、借金はまだまだ返せそうにない。





登場生物紹介

【バジリスク】

種族:バジリスク属

体長:10〜20m

大きく強いその牙には1滴でドラゴンを殺すほどの猛毒がある。また、その鱗は固く上級剣士でもその鱗を切るのは至難の業。


読んでくれてありがとうございます。もし、気に入ってくださった方はブックマークや評価をしていただけると励みになり嬉しいです。

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