組織
「広まるのは嫌だな。だけど生贄が続くならって今そんなにワンナみたいな状態になるのが流行っているのか?」
あんなスライムみたいなものになるのが流行ってるなんて研究のためにたくさん欲しいがだがそれで私の噂が広まってしまうのは
「主人様。私は組織を作ることを提案します」
組織を作る?何のためにだよ?
「組織なんて作ってどうする気だ?私が余計に目立たないか?」
私はワンナに言うとワンナは首を横に振り
「組織は作りますが主人様は入る必要はありません。そして組織の管理は私がします。ただ主人様が側近にするものには私に埋め込んだあれをお使いください」
ワンナに埋め込んだあれって奴隷心臓のことか?
「奴隷心臓をうめてどうする?私に逆らえなくするだけだぞ?」
「そうですね。まずは私が選定しますので主人様は主人様の目でみて埋め込んでもらってかまいません。そして他のもの、奴隷心臓以外の主人様に使えるもの達の道具は腕輪などはいかがでしょう」
腕輪か。それくらいなら魔力石がなくても作れるけど
「まず組織を作る理由を教えろ」
「失礼しました。主人様は研究のための材料が欲しいんですよね?」
そう。万能ツールでいろんなものは作れたり研究できたりはするが素材は集めてこないとだめだ。この島の素材はそんな珍しいものはあまりないし試行錯誤して別のものを作るにも限度がある。ちなみに私は研究者ではあるが武器の発明が好きだから発明家でもある。だからできるだけいい素材で武器をつくりたいし道具も作りたい。
「素材集めのために私を含め組織のメンバーを島の外で活動させます。そして主人の発明したものを売り込み、金銭面でも役立てます」
なるほど。それは確かにいい。私が目立たないでいいからな。
「わかった。組織のことは任せる」
「ありがとうございます。必ずお役に立てる組織にして見せます。組織名はどうしますか?」
組織名か。ふーむ。どんなものがいいかな。
私は数分悩んだ後ワンナに
「ダークシャドウズは?」
「却下で」
ワンナってさ。私に指示をあおぐわりにはさ。バッサリしすぎじゃね?
「じゃ任せる」
「仕方ありません。主人様にはネーミングセンスがないようですね」
こいつ、毒を吐くのがうまいな。イラつくけど黙っておこう。私は大人だからな!
「そうですね。ではアメノツドイとしましょう」
「アメノツドイ?何じゃそりゃ」
「主人様の名前はシズクですから。シズクをまんま使うと主人様の名前がバレそうなので、近いもの、雨にしてそこに集まるもの達でアメノツドイです」