キイロ党 3
「これは何ですかな?」
「これは私のマスターが作ってくださった隷属の腕輪です。私を裏切る場合、あなたの腕は消し飛びます。後もう一つ」
フォルンはコウカに杖を向けるとコウカに対し何かの魔法をかける。
「何をなされたのですか?」
「これは私からのささやかなプレゼントです。では私は帰ります。あなた方が白なら私は別に殺すことはしません。殺そうとしたら私の仲間は怒りますから」
フォルンはそれだけいい残すとコウカの前からさり、キイロ党の拠点を後にした。
フォルンとは別行動をとり、私はフィンスと夜までは別行動、もとい下準備と余った時間で研究をし、夜になると闘技場の前でフィンスと合流した。
「旦那。旦那なら心配ないと思うけどあんまりやりすぎないようにな」
いやいや。私にやりすぎとかそんなもの求めないでほしい。むしろ私は温厚だし。研究以外にはやりすぎることもない。
「旦那は研究のことになるとやばいだろ?相手が研究対象になるとやりすぎるかもしれないからな。戦闘中でも研究に没頭しながらやりそうで俺っち心配だぜ」
「はっはっは。安心しなよ。そんな余裕ないと思うから」
確かに研究は大事だけど戦闘中は流石にそんな余裕ないと思うからね。ほんとだよ?
私とフィンスは夜に闘技場に着くと入り口にいた黒いローブを被った人にフィンスは朝闘技場で渡されたものを渡す。
「これは参加資格だな。そいつはなんだ?」
「この人は見届け人だ。別にいいだろ?俺っちは一人で死ぬのが怖いからな」
フィンスは黒いローブを着た人に言うと
「物好きな奴もいるものだ。いいだろう。ついてこい」
黒いローブを着た人は闘技場の前でぼそぼそと何かを呟くと闘技場の入り口が光だし
「さぁ入るがいい。ここからは地獄の入り口だ。入ってから生きて出られるとは思わないことだ」
黒いローブを着た人は私達に言うと私とフィンスは光出した入り口の中に入る。闘技場の中に入るとそこは昼間の闘技場とは変わらなかったが一つだけ変わっているところがあった。入り口付近に死体の山が沢山あったのだ。
「これは君が悪い。流石の私でもこれはドン引きだよ」
「俺っちも吐き気がするよ。さっさとこんな闘技場なくしてしまおうぜ旦那」
フィンスは私に言うと小柄な魔族のような奴が私達に
「今日から参加されるフィルステッド様でございますか?」
「そうだ。そしてこの人は俺っちの見届け人だ」
フィンスは小柄な魔族に言うと魔族は
「ふむふむ。物好きな人間もいるのですね。いいでしょう。すでに死合は始まっていますから」




