異世界へ 2
私は拾った丸い球体的なものを見ると
「なんですかこれ?」
「それは万能ツール。材料に関してはあちらの世界でどうにかしてもらいますがそのツールを使えば思うようにあなた小道具が作れますよ」
女神様は私に言う。私は丸い球体に対し、使いたい道具を想像すると丸い球体は私の想像した道具、スパナに変化する。
おー。これはすごい。こんなものまでくれるのか。これなら問題ないな。
「それはいつでもあなたの思うように使えます。つかいおわれば丸い球体に戻りますので。ちなみにそれはあなたしか使えないあなた専用の道具です」
「そりゃなおありがたい。こんなに私によくしてくれてありがとう女神様」
私は女神様にお礼を言うと女神様は
「いえいえ。これは前世のあなたが頑張っていたからこそこれだけの加護を与えるんです。それでは村雨 雫さん。よきセカンドライフを」
女神様がそれだけ言うと私の目の前が白い光に包まれた。
私が目を開けるとそこは見渡す限りの海で私はどうやら異世界とやらに転生したようだ。よくわからないが何か体の中から力を感じる。これが魔力というやつかな?
私はとりあえず動こうとしたが思うように動いてくれない。
というかなんだろう小さい籠のなかに私は入れられているのか?私はとりあえず手を伸ばすと私の手はかなり小さい。まるで赤ん坊、というかこのサイズ、本当に赤ん坊だ。
まさか異世界転生でいきなり赤ん坊スタートで誰もいない場所なんて。確かに誰もいない場所と希望はしたけどこれじゃ食事はどうしようか。
私はあたりを見渡すがやはり誰もおらず、見える景色といえばあたり一面の砂浜と海くらいだ。これ明らか捨てられたやつじゃね?
(どうしたもんかな。ご飯が食えなきゃ生きていけないし)
私が考え事をしている間に大きな音が聞こえ私の目の前に現れてほしくないやつが現れた。女神様は確かに無人島とは言った。確かに人はいないのかもしれない。でも
(いきなり魔物、しかも龍か?これはハードなスタートじゃないか?私の言葉を理解できるだろうか)
私は目の前に現れた龍に驚いていると龍が口を開いて喋る。
「まさか我が島に人間の赤子が流れてこようとは。まさか生贄にこんな赤子をよこすのか人間は。愚かなものであるな」
龍は独り言のようにぼやいた後、龍の体は光だし、人間の大人くらいのサイズにまで姿を変える。うまいこと人間に化けている気はするが背中から羽根と尻尾、頭には角が2本隠しきれていなかった。
「よし決めた。我がこの子を育てよう。我は雨竜オウドー。この子のなは我の雨のとこから近い名前、シズクにしようか!」
まさかの前世と同じ名前になるとは。雨竜オウドー。こいつできるな。