番外編➤のり子と愛里の恋バナショッピング-2
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。
※番外編なのでほとんど会話です。
2022/11/4 19:10 某衣料品店、レディースエリア
愛「のり子さんが私の立場なら、どうしますか?」
の「そうねぇ、まだ情報が少なすぎるわね。とりあえず、その人と仲いいの?連絡先交換した?」
愛「隣のクラスだし、授業でたまに近くの席になるくらいです。でも私は周りの子みたく男子と話慣れてないし、その人の近くだとなんだか緊張しちゃうんです。だからなるべく遠くに座るようにしてるのであまり話しません。変ですよね、ホントは近くに座りたいのに。」
の(わざと好きな子から遠い席を選ぶなんて、やっぱり思春期ってカワイイわよね~。)うんうんと頷きながらそんなことを思うのり子。
愛「連絡先は夏休み前に交換したんです。お互いに志望校が一緒ということが分かって、今後の高校見学とかの情報交換もあるからって。」
の「ちょっとヤダ愛里ちゃんも中々やるじゃない、連絡先ゲットは大きいわよ!」
ますます盛り上がるのり子。
愛「あ!私からじゃなくて、その人の方から交換しようぜって言ってくれたんです。でも私そのとき突然その人から話しかけられて、緊張と動揺で思わず裏声で『ハイ』とか言っちゃって恥ずかしかったな…。」
思い出したのか赤面してうつむく愛里。対照的にのり子はハイテンションである。
の「差し支えなければ、その志望校ってどこか聞いてもいいかしら?」
愛「都立神屋白高等学校です。」
の「かみやしろって…あの大学付属のところよね?アタシの代のときから、かなり難易度高いって有名よ?」
愛「はい。一応先生には、油断しないで試験勉強を続けるようにとは言われています。制服がかわいいし校舎も綺麗だし、文化祭を見学したときの雰囲気も良かったのでそこに決めました。」
の「じゃあ男の子の方も賢いのね?やだー愛里ちゃん、その彼と付き合ったら優等生カップルになれるわね。すごいじゃない!」やっぱり一人で盛り上がるのり子。
愛「いえ、その人はスポーツでの特待生なんです。大会での活躍と、テニス以外のスポーツもオールマイティにこなせるから結構期待されているみたいで。」
の「あら。じゃあ頭脳の愛里ちゃんとスポーツの彼ってことね、羨ましいわね~。」
のり子の頭の中ではすでに二人のカップルが成立済みのようだ。
愛「ところでのり子さんならどうしますか?私のり子さんみたいに積極的じゃないし、男子ともあんまりしゃべり慣れていないし。連絡先だって交換はしたけどほぼ志望校の情報交換用みたいなものだし、何より友達もその人のこと好きだし…。」
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