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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
21章 来客
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21章 来客 -8

 男性陣2人は早速バクバクと肉を頬張り始めた。こういうとき男性は羨ましいなと思う、多少マナーが悪くても男なんてそんなもんだからとか、むしろワイルドでかっこいいみたく受け取られたりする。しかし女性が同じことをしたら下品とか、はしたないと言われる。男女平等が叫ばれる今の時代だけど、やはり男と女はそもそも別の生き物なんじゃないかと思ってしまう。

 「オレまわりくどいの嫌いなんで聞いちゃいますね、今日のり子さんは何をしにカズヤさんの部屋に行ったんですか?前回泊まったんだから、カズヤさんの住所を始め個人情報をある程度把握してるハズですけどね。」

 300gあったハンバーグをいつの間に半分ほど食べ進めた雅樹先輩がカズヤさんに問う。

 「自分、2DKの部屋を借りてるんですよ。それで一部屋を猫部屋として使っているんです。のり子さんが前回来たときは猫が普段いない方の部屋で寝泊まりしてもらったので、今日改めて来てもらって猫部屋に案内して、トイレやご飯を案内したってわけです。」

 そういうことか。前回はのり子先輩、ペットのことをほとんど把握せず本当に素泊まりだけして帰ってきちゃったってことね。

 「えっていうかカズヤさん、のり子先輩のこと名前呼びしてるんですか?普通は親しくなるまでは名字呼びだと思うんですけど、ましてや異性なわけだし。」

 「いや自分も最初は名字で呼んでいたんですけど、のり子で良いわよって花火を見に行ったときに言われたんで。」

 へぇ~とシンクロして頷く私と雅樹先輩の2人。まぁのり子先輩の川島田って名字、地味に長いからね。実際私ものり子で良いわよって言われたし。

 「ところで準備とかしなくて良いんですか?明日から出張だからのり子先輩にペットシッター頼んだんですよね?」

 「仕事柄、遠方に行くことはよくあるので着替えを始めとした宿泊セットは常に車に積んであるんですよ。心配してくれてありがとうございます。」

 改めて近くで見ると、ただでさえ男前な顔にものすごい爽やかスマイルを浮かべている。ヤバい!顔が熱くなってくるのが自分でも分かる。店内が薄暗い照明で助かった…そんな私の様子を知ってか知らずか、会話を続ける男性2人組。

 「オレ色々とカズヤさんに聞きたいことがあるんですよ。まず、浮気のラインってどこからだと思います?法律上は肉体関係さえなければいくらでも言いのがれできるのが現実ですけど。」

 少し考える様子を見せるカズヤさん。彼のロースステーキは残り半分といったところ、一方雅樹先輩は…既に食べ終わっている。早い。

 「自分はパートナーに報告できなかったらアウトだと思っています。例えば映画や食事に行っただけにしても、それを包み隠さずパートナー言えなかった時点で何かしらやましさがある証拠ですよね。あとは会う頻度も問題かな、半年の内に数回会っただけなら仕事関係って可能性もあるでしょうけど、毎週のように待ち合わせてパートナーに内緒で会ってるってなったら駄目でしょう?」

 「カズヤさんってけっこうまともな価値観を持ってますね!はい、じゃあ次の質問行ってみよう!」

 あとでのり子先輩に叱られないだろうかと戦々恐々な私と違って、テンション高くカズヤさんを質問攻めする雅樹先輩であった。休みの日は何してる、趣味は、カラオケでよく歌う曲は?私は心の中でお見合いかッ!とツッコミを入れまくっていた。

 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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