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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
合コンの女王
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番外編 合コンの女王 3

 仕事が終わり、私はのり子先輩と買い物に来ていた。改めて思うけれど都内は人が多すぎる。昼でも夜でも、平日も休日も、関係なく人がいる。本当に静かになるのは朝け方の数時間くらいなものではないだろうか?


 「さぁ着いたわよ。まず一店舗目はここ。」

 そこそこの距離を歩いてきたため、冷房の効いた店内に入ると一気に汗が乾き涼しいどころか少し寒い。このお店はみんなが知っている、衣料品の最大手だ。安いのに品質が良く、国民の誰もがこのお店の服や下着を一着は持っているんじゃないだろうか。

 「ワンピースなどのアンダーウェアにしたり、カーディガンを来てボタンを全部止める前提ならインナーは見えないから、こういうお店のお手頃価格のもので十分。ただしあくまでもアタシ基準だけど無地のものはおすすめしないわ、ふとしたときにインナーが見えた時つまらないから。」

 この衣料品最大のチェーン店は、定期的にアニメやドラマなどとのコラボ商品を展開している。のり子先輩はそれを狙いに来たのだ。

 「それと色もポイントね、ちょっと派手なものや鮮やかな色使いのものが印象に残るからおすすめよ。あとは合わせる服によって色を決めるわけだけど、黒だけはやめなさい。昔から喪服に使われるだけあって、あまり女性らしい色とは言えないわ。婚活パーティなんかでも黒い色をメインとしたファッションの女性は選ばれにくいなんて統計情報もあるくらいよ。」

 へぇ~そうなんだ。私は自分のファッションセンスへの自信のなさから黒や白のシンプルなTシャツばかり買っていたけど、雅樹先輩から色気を感じないと言われた理由が分かった気がした。

 のり子先輩に言われるがまま、プリントTシャツの色違いを3枚ほど買った。このイラストは誰もが知っている有名なキャラクターが印刷されているので、困ったらTシャツを見せることで話題作りにも使える、とのり子さんが教えてくれた。うーむ、インナーのTシャツ1枚選ぶところから、もう合コンの話題作りが始まっているなんて…さすが合コンクイーンのり子先輩。

 私はついでに下着も買おうとしたがそれは止められた。なんで?と思ったが、あと数店舗周る予定らしいので荷物になるからだろうか?すでにインナーは数着買っているのに?


 「次の店舗はココ。ここで合コンでの大体のイメージを決めましょう。」

 このお店は私の中ではおしゃれな女性御用達というイメージだ。さまざまな都道府県に店舗を出店している有名店である、このお店も知らない人はいないだろう。だが私は今日始めて入る、なぜなら客層だけではなく店の外観までおしゃれだから今まで気後れして入れなかったのだ。

 「女の肌の露出度ってかなり重要なのよ。いい美羽ちゃん?悪い男に捕まりたくなかったら、いくら普段へそ出しスタイルやホットパンツが好きでも、合コンではやめなさい。アタシの知る限り女性の肌の露出度が50%を超えると、ナンパやキャッチに声をかけられる可能性がハネ上がるわ。それは出会いのチャンスを増やすことにもなるけど、チャラい男やヤバい男に遭遇する確率も上がるってこと。ただ露出が少なすぎるとガードが硬そうと思われて、せっかく合コンや婚活の場へ行ったのに声をかけられない、なんてことになるの。アタシ的に肌の露出度は30%程度がおすすめね。大胆に露出しているわけではないからいやらしさもないし、かと言ってカードが硬い印象もない。オイシイところ取りってことよ。数字で言うとパッとイメージしにくいかもしれないけど…そうね、例えるなら夏でもタンクトップじゃなくて、7部丈を着るイメージかしら。もちろん出会いの場に行くときだけで、プライベートなときは好きな服を着ていいのよ?」


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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