3章 小さな2人の依頼人-5
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。
2022/9/27 11:00
翌日、他の依頼がないこともあり引き続きなぞなぞ解きにかかる3人。まずはのり子から情報共有を行う。
「あの姉妹ちゃんのお宅、結構裕福なご家庭なんじゃないかしら?子供二人がスマホ持ってて、さらにPCやタブレットもあって習い事もさせているし。それとなぞなぞは関係ないと思うけど。あとはお出かけやスポーツが好きな活発なタイプだったようだけど、足腰が悪くなった今はあの姉妹ちゃんたちと一緒に勉強したりゲームしたりしているみたい。絵文字もバッチリ使いこなしていたわ。あと私、姉妹ちゃんと連絡交換したから分かり次第メッセージ送ることになってるわよ。」
のり子がそこまで言うと、今度は雅樹が答える。
「昨日3人が帰った後オレと忠司さん二人で考えてました。なぞなぞ出したおばあさんが"パソコンも使いこなしてる"ってことと"英語の勉強中"ってことに着目して、PCのかな入力に振り替えてみたりしたがダメでしたね。矢印や丸の図形もなんのこっちゃ…小学生に出すなぞなぞだから、きっと理屈で考えるより発想の問題なんでしょうけど。」
忠司はそれを聞きながらあきれ顔である。
「あのあと飯食いに行ったらうるさかったな、豚骨ラーメンは九州だとか海苔はやっぱり有明ノリか明石ノリだとか…ずーっとご当地名産の話だった。カウンターで隣の席だったから見えていたが、スマホ片手に食べ物のことばっかり検索してたぞ雅樹は。」
「仕方ないじゃないっすか腹減ってたんですから。旅行好きなあの姉妹のおばあさんに、どこの名産品が一番おいしいか聞いてみてくださいよのり子さん。あー考えてたらまた腹減ってきた。」
お菓子をつまんだのがなぞなぞ依頼を受ける原因となったのをもう忘れているかのような雅樹である。
「まぁそうね、アタシもおいしい物の情報は集めておきたいところね。ネットの情報より、実際食べた人の話の方が信用できるし。でも姉妹ちゃんはまだ学校だろうから、万が一通知音で怒られでもしたらかわいそうだから夕方頃メッセージしましょうか。」
意外とのり子もノリ気である。送信ボタンを押すだけにするためスマホ片手に下書きをポチポチ打ち込むのり子だが、そこでとあることに気づく。
「あのなぞなぞの算数、その横の記号…。おばあちゃんの活発な性格と今…。ねぇこの暗号の答えってもしかして、あのおばあさんが心に抱えていることじゃないのかしら?」
22/12/02 全体的に体裁を修正。(会話文の後に改行)
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