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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
16章 謎の女
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16章 謎の女-31

 2日目も一般客向けのゲームイベントはそのまま続行されているようだ。昨日はポイントバトルに使われていたエリアも丸々一般人に開放されている。

 3階右側にある第六大宴会場のみポイントバトルの結果発表の準備で朝から立ち入り禁止になっているが、第一宴会場から第五宴会場はそのまま様々な新作ゲームの紹介・先行プレイに使われている。


 雅樹もゆっくりゲームを見て回りたい気持ちもあるが、調査を疎かにしてはのり子に怒られかねない。それにもうポイントバトルは終わったのだ、もし景品が取れず都市伝説の情報もなしとなれば、大目玉を食らう羽目になる。せめて情報収集くらいは続けないと。


 …ん?あれはミヤビさん?

 どうやら彼も結果発表まで様々な新作ゲームを見て回っているようだ。見失う前にすかさず話しかけてみる。

 「おはようございます。いやー、どの部屋も昨日とはまた違ったゲームが公開されているみたいですね。全部回っていたら夜中になりそうですよ。」

 ミヤビが言うには、今日は各部屋2~3ゲームずつの公開にされており昨日より一般客の出入りも激しい様子。テストプレイの待ち時間は大人気テーマパークのアトラクション並みだというから驚きだ。家族連れで来て子供はゲームエリア、大人は上の階でカフェや大浴場と分散しているケースも見られるという。


 雅樹は例の都市伝説のことをミヤビに聞いてみた。

 「もちろん知ってますよ、僕もプロゲーマーとして毎年このホテルで行われる新作ゲーム発表会に参加していますから。確か去年、女性が亡くなった事故ですよね?それでそのあとしばらくしてから女の霊が徘徊してるとか…。ゲーム配信していると、定期的にそういうコメントも来ますからね。」


 やはり彼は知っていた。カフェで事故現場の方を見ていませんでしたか?と聞いてみる。

 「えぇ、まぁ…。このホテルにはゲームイベント関連で毎年泊まっているし、やっぱり思い出してしまいますよね。僕にできる精一杯のことだと思って、せめて花やコーヒーなどを備えるくらいしかできませんが。」

 

 あの真新しいコーヒーと花束はミヤビさんが手向けたものだった。続けて雅樹は昨夜見た妙な女性のことを尋ねてみる。

 「え、あなたも見たんですか!じゃあやはり都市伝説は本当なんでしょうか…。」

 あなた、も?

 「あぁ勘違いしないでください、僕は見たことありませんよ。ただ都市伝説でやはり何人も見た人がいるって噂でしょう?実際目撃する人がいるってことはやっぱりまだ成仏できてないのかなって。」


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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