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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
16章 謎の女
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16章 謎の女-20

 雅樹は次に3階を目指した。今回のポイントバトルは攻略する順番は特に定められていない、むしろ定めてしまえば一つの部屋に参加者が集中してしまうため当然の処置ではある。ただ雅樹は1階からスタートしたので2階3階と順に登っているだけだ。


 次のステージまで少し時間がある。そういえばこのホテルの怖い話の原因、ホテルの前で事故があったんだっけ。雅樹は気が付くと1階の正面入り口から外へ出ていた。

 雅樹は定期的に花が添えられたりしていそうなポイントを探し少し散策してみたがそれらしい場所は見当たらなかった。所詮都市伝説なのだろうか…雅樹はのり子にその旨メッセージを送ると、次のバトル開始まであと5分切っていることに気付き走ってホテルへ戻った。


 3階エレベータ左側の大宴会場に入ると、ギリギリ間に合ったようだ。スーツ姿の少し小太りな男が説明を始めるが、緊張しているようで手が少し震えている。

 「このステージでは、3Dサバイバルシューティングに挑戦していただきます!」

 ルールは簡単、第一ステージのように3D装置を使ってゲームを行う。戦場は学校・スーパーマーケット・動物園・テーマパークなど日本に実在するいくつかの施設が精巧にゲーム世界で再現されており、そこでサバイバルゲームを行うというもの。

 武器はナイフや銃など実在する物がモデリングされておりかなりリアルで、回復アイテムも包帯や消毒液などリアル世界に忠実に作られているという。もちろんゲームなので実際に痛覚はないが、敵に攻撃されるなどしてダメージを受けると手に持つコントローラーに微弱な電撃が走りプレイヤーに教えるようになっている。そしてダメージが限界になってしまうと3D装置の電源が切られ強制的に現実世界に戻される、つまりゲームオーバーだ。


 3Dゲームプレイ用の座椅子に座り、装置を頭にセットされる。第一ゲームと同じく現実世界と混同して暴れたりしないよう、腕や肩を緩く拘束される。

 ●ゲームスタート!


 雅樹が気づくと、まるで別の場所テレポートしてきた気分になる。注意深く周囲を見渡すと様々な大きさの水槽の中に、多種多様な魚が泳いでおりその説明版も各水槽の前で煌々と光っている。ここはどうやら水族館のようだ。


 状況を把握すると同時に頭の中に声が流れ込んでくる。これは…第一ゲームと同じ声だ!

 『私がアシストをします。このゲームではランダムに各部屋に武器やアイテムが配置され、まずは突き当りのスタッフルームへ向かいましょう。』


 雅樹はそこでアサルトライフルと止血帯を2つ、それから水族館の薄暗く青い光に紛れるために青いダイバースーツに着替えた。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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