16章 謎の女-17
『ちなみに今のところどれが正解だと思う?』
「うーん、まず雑貨はナシでしょうか?よほど高価な物でもない限り、必要なものなら自分で買ったほうが手っ取り早いでしょうし。」
『そうね、アタシもそう思うわ。雑貨って手軽で買いやすいしプレゼントに選ぶ男性も多いけど、実際はセンスの合わない物だったりもう持ってるものをもらっちゃうと困るのよね。どちらかと言えばそこそこの期間付き合って相手の好みが分かってからプレゼントする方が、お互いにハッピーだと思うわ。』
「じゃあ花束なんかどうでしょう!昔から贈り物の定番ですし、お花をもらって嫌な人っていないと思います。花言葉に自分の思いを乗せて…なんてロマンチックじゃないですか?」
『うーん、悪くないけど個人的にはちょっと気持ちが重すぎるかしら?わざわざ選んでさらに持って来てもらう手間暇のことを考えたらもちろん嬉しいわよ?だけど…そのゲームって"交際に持ち込む"のがクリア条件よね?ということは今はまだ知人・友人程度の関係でアタックしている状態ってこと。その段階で花束はちょっと気持ちがこもりすぎじゃないかしら?お返しにだって困るし、アタシならドン引きするわね。』
「た、たしかに…。」
『お花をプレゼントに選ぶなら、そうね…。ドライフラワーの方が活ける手間もかからないし、お互い気重にならなくて良いと思うわよ。』
「それなら映画やレストランのペアチケットは?デートへ誘う口実にもなるし、一緒に行くことで話題作りや思い出作りにもなります!」
『着眼点は悪くないわ、たしかにプレゼントした後の展開も望めるし花束や雑貨より良いわね。デートの誘い方としても君と一緒に行きたいという気持ちも伝えられるしスマートね。ただフウカの望む男性はカッコいい男よ?このチケットはどちらかと言えば誠実さアピールが大きい気がするのよね。』
「ということは…。」
『そう、ブランド物の財布ね。きっとフウカは、"見栄でも良いから自分と一緒にいるときだけはカッコいい男でいてほしい"のよ。よくいるじゃない、車やブランド物の時計とかベルトなんかでステータスを表す男。アレって結構重要なのよ、そもそもカッコいい男でいたいって意識がないとそういうモノを買おうとすら思わないでしょ?』
「たしかに、じゃあブランド物で勝負だ!」
ピッ。
●うっそーありがとう、これ高かったでしょ?でもワタシの好みが分かってくれて嬉しい!せっかくデートするなら、カッコいい男の横歩きたいもんね♥
好感度が大幅にアップしました。
のり子の協力もあって無事好感度を下げずに済んだ雅樹だが、思ったより時間がかかってしまいもうすでに3人ほどラストステージに進んでいる。雅樹も慌てて最終攻略対象☆5のリンのステージへ進んだ。
いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。




